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噓を嘘だと知りながら、人は誰かに噓をつく――佐々木蔵之介主演ドラマ『黄昏流星群』第6話

フジテレビ系『黄昏流星群』番組公式サイトより

(前回までのレビューはこちらから)

 年代によってのギャップというのは、誰でも感じることがあるだろう。同じものを見ていても、違う見方をしていたり、別な感想を持ったり。突き詰めていけば、それは「違う世界を見ている」ということにもなるのではないだろうか。そして、その違う世界が、何かの偶然で交差して見えた時、年の差カップルが生まれたりするのかもしれない。

 ドラマ『黄昏流星群』(フジテレビ系)第6話では、そんな年の差カップルの姿が描かれた。

 栞(黒木瞳)の母の葬儀の夜、彼女と一夜を共にした完治(佐々木蔵之介)。妻の真璃子(中山美穂)には、会社の同期の家に泊まると噓をついていた。もともと完治の不倫を疑っていた真璃子は、それが噓であることを察知する。しかし、完治には自分が気づいていることを知られないようにと、嘘をつくのだ。

 朝になり、栞の家を出た完治は、美しい朝焼けを見て思う。

「全部が輝いて見える。こんなこと自分の人生にはもうないと思っていた」

“黄昏”流星群というタイトルの通り、このドラマの主役は、人生の終盤が見えてきた年代の人たちである。それらの代表でもある完治が“朝日”を見て感動するという仕掛けがニクい。人生は終わりに近づいていても、恋をすることによって、新たな始まりを経験することができるという示唆であろう。

 完治たち親子は、結婚の挨拶のため、娘の美咲(石川恋)の婚約相手である日野(ジャニーズWEST・藤井流星)の自宅を訪れる。出迎えた日野の母・冴(麻生祐未)は、昔ながらの考えの人で、完治たちはすっかりやり込められてしまう。結婚や孫の誕生を急かすような冴の言動にも気圧されっぱなしだ。

 実は、冴が息子の結婚を急ぐのには理由があった。彼女はがんを患っており、息子の結婚と孫の顔を見届けたいと思っていたのだ。

 ここで、ドラマでは2つの命が描かれる。栞の母の死と、冴の寿命。“黄昏”の先にある、死という現実。死に向き合うことで、新たな生を生きる人たちの輪郭があらわになる。年を重ねれば分別がつき、常識的なこと、正しいことをするようになる。しかし、それと同時に、自分に残された時間に限りがあることも実感するのだ。本当にやりたいこと、本当に一緒にいたい人といるのは今しかない、そんな思いにとらわれるのもまた事実なのだ。


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