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使えるFWは大迫だけ? アジアカップで明らかになった、森保ジャパン”2つの問題点”

JFA公式サイトより

 なんとも後味の悪い幕切れとなった。

 AFCアジアカップ2019UAEでの日本代表の戦いぶりは、優勝するためだけのサッカーだった。エンタテインメントという花よりも、結果という実を取る。それが最も表れたのが、ラウンド16のサウジアラビア戦だ。日本のポゼッション率が、アジアのチーム相手に20%台まで落ちるなんて、1980年代にタイムスリップしたようである。

 それでも優勝すれば、なんの問題もない。日本が勝者のメンタリティーを手に入れた証明ともなる。パッとしなかったサウジアラビア戦や準々決勝のベトナム戦を経て、準決勝のイラン戦ではポゼッション率でも53%、それに比例するように3-0で打ち破った。グループリーグから準々決勝までの地味な戦いは、準決勝と決勝のため。誰もが日本に期待をしていた。

 しかし、終わってみればカタール相手に1-3で完敗。ふがいない内容に、エースの大迫勇也は試合終了と同時にドレッシングルームに戻ってしまったくらいだ。なぜ、日本は決勝でカタール相手に惨敗したのか? サッカーライターに聞いた。

「ひとつは、カタールがかなり日本の研究をしてきたこと。5-3-1-1のシステムのカタールに対し、4-2-3-1の日本のプレスがハマらなかった。これは森保一監督や選手たちも感じていたみたいですが、ピッチ内での選手たちの個人戦術に対応を任せてしまった。結果、後手となり、フィットする前に2点を奪われてしまいました。もうひとつは、カタール戦でコンディションのピークがくると思いきや、期待の堂安律や、ロシアW杯で大活躍を見せた柴崎岳にキレがなかった」

 それらの原因となっているのが、キャプテンを務めた吉田麻也が語ったように、優勝候補のイランに勝ったことによる油断もあったかもしれない。イランに3-0で勝てて、カタールに負けるはずはない。そういった甘さが優勝を遠ざけた。勝者のメンタリティーと真逆である。

 また、今回の敗戦には、将来への不安が垣間見えたとサッカー関係者は指摘する。

「森保監督のサッカーには、Jリーグ得点王だった佐藤寿人や外国人のパワフルなFWが欠かせない。今回も、大迫がいないと一気にチームパフォーマンスが低下しました。軸となるFW候補が大迫しかいないことが浮き彫りになりました。Jリーグクラブであれば、外国人選手を移籍で獲得できますが、日本代表ではそうはいかない。森保監督のクビはFWにかかっています。そしてもうひとつが、日本代表人気です。決勝戦の視聴率は21.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)でしたが、2011年の決勝の時は33.1%でした。同じ時間帯なのに10%以上も視聴率が違うとなると、“森保ジャパンはつまらない”というレッテルを貼られている可能性もあります」

 花を捨てたのに、実も取れなかった森保ジャパン。前途多難である。

(文=TV Journal編集部)

最終更新:2019/02/05 21:00
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