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竹内結子『QUEEN』マイノリティに対する“悪意”に塗れた「害悪ドラマ」に辟易する

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フジテレビ系『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』番組公式サイトより

 時事ネタを雑に放り込んで煮しめて丸ごと捨てるようなストーリーで毎回視聴者をイラつかせてくれるドラマ『スキャンダル専門弁護士 QUEEN』(フジテレビ系)。先月31日放送の第4話では、「子連れ議員」「発達障害児」「モンスターペアレンツ」「教員不足」「セレブママのご近所トラブル」あたりを雑に放り込んで丸めて煮しめました。

 視聴率は7.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、第2話で5.8%まで落ち込んでから、徐々に持ち直してきています。よかったですね。振り返りましょう。

(前回までのレビューはこちらから)

 

■まずは、良いところからいきましょう

 今回、撮影きれいでしたねー。レイアウトも、ばしっと決まってるシーンが多くて、音声を消して見ていたらこんなに不快にならなかったのに、と歯噛みする思いです。

 あと、竹内結子、水川あさみ、斉藤由貴、中川大志とバカリズムがからむ事務所内での丁々発止のダイアローグはいつも楽しげな雰囲気が漂ってますね。実際、言ってることはおもしろくもなんともないんですが、楽しげです。楽しげなのがいちばん。うん。

 あと、アキラ100%の都議会議員役はよかったですねー。ちょうどいい小者感が出てて、気持ちよいウザさでした。

 それに、ニッチェの江上さん、結婚してきれいになったなーと思ったら原田佳奈さんでした。これは良いところでもないか、別に。

 

■続いて、絶対に許すべきではないところにいきましょう

 まあ、この第4話についてはサブタイトルがすべてなんですけど、そのサブタイトルが「殺人未遂!? 悪化するママ友いじめ 親子が隠す過去の罪」というもの。

「親子が隠す過去の罪」

「罪」

 この「親子」というのは、小学6年生の男児と、そのママです。この子が発達障害児で、5年前に担任の先生を困らせていたのだそうです。困った担任は精神を病んでしまい、小学校を退職した末に、自殺未遂。たいへん不幸なことです。

 このたいへん不幸な事態を逆恨みした奥さんが、男児の家の玄関先や学校に「出ていけ」的なビラをまいて精神的苦痛を与えたり、ママを歩道橋から突き落としたりと悪行三昧に走るわけですが、主人公の氷見弁護士(竹内)は、殺人未遂の被害者であるママに、こんなことを言うんです。

「佐久間さん、あなたの行動が、その発端だと考えたことは?」

 佐久間さんことママの「行動」とは、息子への対応について学校にクレームを入れたこと。そして、なんだかよくわからないのですが、議員に金を渡して教育委員会に手を回し、その息子である“怜くん(南出凌嘉)の問題”を、もみ消したことだそうです。

 言うまでもないんですが、この一連の発達障害児と担任をめぐる悲劇に、ママがもみ消さなければならないことなど、ひとつもありません。発達障害児が学校に順応できず、その対応に追われた担任が精神的に追い込まれてしまったことは、確かに不幸だ。周囲の教師も、父兄たちも、何かしてやれることがあったかもしれない。ですが、いったいドラマが指す“怜くんの問題”とはなんでしょうか。発達障害児は、その存在自体が“問題”だと言うのでしょうか。もみ消すべきだというのでしょうか。


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