日刊サイゾー トップ > エンタメ > ドラマ  > 『QUEEN』は“悪意”に塗れた害悪作

竹内結子『QUEEN』マイノリティに対する“悪意”に塗れた「害悪ドラマ」に辟易する

 このドラマが「罪」と呼んだのは、発達障害児の存在そのものです。これは曲解でも大袈裟でもありません。周囲を困らせる発達障害児の存在と生存権を、それこそ、なんの罪もない小学生男児を、フジテレビは確かに「罪」だと断じたのです。それを指して「親子の罪」とタイトルし、「発達障害の子を生んで周囲に迷惑をかけた母親は、それは罪人だから殺してオッケー」との見解を披露したのです。まったく、ひどい話です。

 前回までと同様、今回もただ美人なだけで揶揄や嘲笑の対象とされて貶められる人物がいたり、時事問題に対して安直な“正解”らしき説教を滔々と述べるくだりがあったりと、クオリティ的な難を感じるシーンはいくつもありました。しかし、今回の「ひどさ」は群を抜いています。とにかくこの作品は、全話にわたってマイノリティに対する悪意に塗れている。そして、そのことに無自覚のまま誤った善意を振りかざしている。こういうのは、社会にとって害悪です。暴力ですよ。

 と、まあ、そんなわけでね、たぶんそんなに怒っている人もいないのでしょうね。私だって本来、ただ楽しいドラマを「楽しい」と書きたいだけなんです。なんかすいませんね。はいはい。
(文=どらまっ子AKIちゃん)

最終更新:2019/02/07 19:30
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