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タモリが『平成の大晦日』MCを務める必然性とは?

文=平田宏利

タモリが『平成の大晦日』MCを務める必然性とは?の画像1
フジテレビ公式サイトより

 平成最後の日となる4月30日に放送される特番『FNN報道スペシャル 平成の“大晦日”』(フジテレビ系)の総合司会をタモリが務めることがわかった。この番組は6時間半にわたる生放送で、天皇皇后両陛下の歩みを振り返る。さらに、改元時のカウントダウン中継も企画されている。

 タモリは同局で32年間にわたり『笑っていいとも!』の司会を務めるなど「フジテレビのお昼の顔」として活躍してきた。だが、それ以上に平成最後の特番を務める必然性があるといえるだろう。

「タモリの誕生日は1945年8月22日であり、終戦の1週間後に生まれています。タモリの歴史は戦後史の歴史とそのまま重なるといえるでしょう。大学へ入るとアメリカ由来のジャズ文化の洗礼を受けます。一旦、帰郷後に30歳を過ぎて再上京する際には、博多まで全通した東海道・山陽新幹線を使っています。東京ではトキワ荘にも住んでいた戦後を代表する漫画家である赤塚不二夫と親交を結んだのもよく知られていますね。その後のタレントとしての活躍は言わずもがなです」(業界関係者)

 タモリと戦後史の関係のシンクロについては、3年間にわたって撮りためた『いいとも!』を自在に編集し、2003年のキリンアートアワードで審査員特別優秀賞を獲得したK.Kによるビデオ作品『ワラッテイイトモ』や、近藤正高による『タモリと戦後ニッポン』(講談社現代新書)などでも指摘されている。

「タモリが流行らせたものは平成にも連綿と受け継がれているといえるでしょう。例えば若い世代を中心に使われる『陰キャ・陽キャ』といったキャラクター区分はすでにタモリが『根明・根暗』として用いており、ネクラなものとしてさだまさしや卓球をあげていました。さらにいまだ根強い県民性のあるあるネタも、タモリが『茨城は田舎』『名古屋はエビフライをえびふりゃーと言う』といったネタにしていましたね」(同)

 こうして見るとタモリは昭和の継続、あるいはアップデートとして語られることの多い、平成という時代を象徴するに相応しい存在ともいえそうだ。
(文=平田宏利)

最終更新:2019/03/31 06:00

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