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松坂桃李から菅田将暉への“嫉妬”と“尊敬”、ふたりが一定の距離を保つ理由

 松坂桃李が主演を務める映画『居眠り磐音』が、5月17日に封切られた。松坂桃李は昨年5月に公開された『孤狼の血』で日本アカデミー賞最優秀助演男優賞など多くの賞を受賞したばかりで、今もっとも日本映画界で重要な若手役者のひとりと言えるだろう。

 今年公開予定の映画では他にも、東京新聞の記者・望月衣塑子氏の『新聞記者』(KADOKAWA)を原案とした『新聞記者』、恩田陸による直木賞受賞作品の映画化『蜂蜜と遠雷』といった話題作に出演している。

 松坂桃李は現在30歳。同世代の若手俳優のなかでもひとつ頭の抜けた評価を得ている印象があるが、本人の心中ではそんな余裕はないようだ。5月11日放送『サワコの朝』(TBS)では、同じ事務所・トップコートに所属する菅田将暉に対する嫉妬と尊敬の念を語っていた。

松坂桃李が菅田将暉に抱く嫉妬と尊敬
 菅田将暉は2018年の日本アカデミー賞において『あゝ、荒野 前篇』で最優秀主演男優賞を受賞している。まず松坂は、そのことに対し<やっぱりすごいなと思うのと、もちろん悔しい思いもありました>と語る。

 菅田将暉と松坂桃李、二人のキャリアはかなり似ている。松坂の俳優デビュー作は2009年の『侍戦隊シンケンジャー』(テレビ朝日系)だが、菅田の俳優デビュー作も2009年の『仮面ライダーW』(同)。同時期に「特撮ヒーローもの」の番組をきっかけに俳優としてのキャリアをスタートさせ、そこから映画・ドラマの世界へと羽ばたいて行ったという点で、二人のキャリアはそっくりだ。しかも、同じトップコートの所属である。そんな菅田に関して、松坂はこのように語っていた。

<ライバルというか、僕はある種、菅田の背中を見ていた部分もありました。とにかく多彩です。お芝居の引き出しもそうですし、いまとなっては歌もやってるし、そこのチャレンジング精神といいますか、探究心がすごい彼はあるので、自分にないものが本当に多いなと。同じ事務所で近しい存在だからこそ、そういうものはすごい感じますね>

 そんな菅田との関係性を松坂は<不思議な関係>と表現する。

 松坂と菅田といえば、松坂が『菅田将暉のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)にたびたびゲスト出演しては、熱中しているアプリゲーム『遊戯王デュエルリンクス』の話を一方的にまくしたてる流れが定着している。

 番宣のためにゲスト出演しているのにも関わらず映画の話もそこそこに『遊戯王』の話ばかりし、時には番組側がオファーをかけていないのにも関わらず勝手に押し掛けて番組に乱入したこともあった。そんな先輩の傍若無人ぶりに菅田が呆れ果てるお決まりの流れはリスナーから人気を集めている。

 ここでの二人のコンビネーションは抜群で、普段から遊んでいるのかと思いきや、実はプライベートで会うことはまったくないという。

 

 共演した際に現場ではよく話すし、事務所の忘年会で今後の目標について語り合うことはあるものの、お互い連絡することはない。

 連絡先自体は交換しているので連絡することは可能だそうだが、飲みに誘い合う可能性について阿川佐和子に問われると松坂は<絶対ないですね>と断言。<お互いのプライベートには入らないっていう。ちょっと兄弟みたいな関係性があったりして>と説明していた。

 仲が悪いわけではないが、あまりにも似通ったキャリアを歩む俳優同士、心地のいい距離感というものがあるのかもしれない。

松坂桃李と岡田将生、柳楽優弥の関係性
 そんな松坂が普段から仲良くしている俳優としてよく知られているのは、岡田将生と柳楽優弥だ。

 たとえば、「女性セブン」(小学館)2019年5月30日号では、岡田将生の主演ドラマ『昭和元禄落語心中』(NHK)に触れながら、こんなことを語っている。

<岡田将生と柳楽優弥とはプライベートで連絡を取り合う数少ない仲間。普段、仕事の話はほとんどしないけど、たとえば『昭和元禄落語心中』を見た時は“やっぱすげーな!”って思いますし、友人の出演作から刺激を受けますね>

 とはいえ、友人だからこそ、強いライバル心ももっているのかもしれない。

 「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)2019年6月号のインタビューで松坂は、『孤狼の血』で演じた日岡秀一役について<この役は誰にも渡したくない、絶対自分が演りたいと思った初めての作品です>と語っている。

 『孤狼の血』は広島を舞台に、暴力団と警察の血で血を洗う戦いを描いた映画。昨今では滅多につくられなくなったオールスターキャストのヤクザ映画で、しかも撮影現場では、主人公のベテラン刑事・大上章吾役を務めた役所広司とバディを組むことができる。

 日本を代表する俳優である役所の演技を間近で勉強することのできる滅多にない機会だからこそ<この役は誰にも渡したくない>と思ったわけだが、その話をするなかで松坂は先ほどの二人を名指ししてこんなコメントをしている。

<これを柳楽優弥君や岡田将生君が演っているのを観たら、僕は鬼のように嫉妬すると思いました>

 本稿に出てきた4人以外にも、現在20代後半から30代にかけての若手俳優は熾烈な競争状態にある。

 東出昌大、高良健吾、綾野剛、佐藤健、星野源、二宮和也(嵐)、斎藤工、松山ケンイチ、山田孝之など、人気・実力のある若手俳優のリストをつくれば、どこまでもその名前は続いていく。そういった俳優同士、お互いを仲間・良きライバルとして敬意を払い合うことは、業界に良い風を生むだろう。

最終更新:2019/05/17 07:15
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