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J1湘南パワハラ疑惑、リークしたのは親会社RIZAPだった!? 騒動が沈静化した裏事情

 Yahoo!トップニュースを席巻していた、湘南ベルマーレ曺貴裁監督(50)による選手やスタッフへのパワハラ疑惑(参照記事)が沈静化しつつある。

 一時期は「8月中に曺監督が辞任する」という報道まで出ていたが、現在は過熱気味だったスポーツ紙も「Jリーグの調査待ち」というスタンスに切り替わっている。なぜ、急にトーンダウンしたのだろうか?

 サッカー関係者に聞くと「そもそも、パワハラは“疑惑”であり、報道が出ること自体がおかしい」とメディアへの不信感を口にする。さらに、そこにはキナくさいウワサもあるというのだ。

「今回のパワハラ報道ですが、湘南のオーナーであるRIZAP側からのリークという見方が強まっています。というのも、RIZAPは、湘南を楽天のヴィッセル神戸やメルカリの鹿島アントラーズのような規模のクラブにしたいと考えている節があります。そのためには、外国籍選手や日本代表クラスの選手の獲得が必須。ですが、曺監督のサッカーは、まず『走り続けること』が要求されます。たとえば、神戸のイニエスタや鹿島のブラジル人アタッカーたちが湘南に加入したとしても、曺監督のサッカーには合わない。RIZAPが考える補強リストに、曺監督の若手を鍛え上げるサッカーはトゥーマッチなんです。湘南を優勝争いに絡んでくるチームにするためにも方向転換させたいという思惑があり、パワハラ疑惑をリークしたのでは? と関係者の間ではウワサになっています」(同)

 だが、この問題が泥沼化する可能性はなさそうだ。というのも、Jリーグクラブが選手を獲得できるのは8月31日までとなっており、以降は補強することはできない。つまり、どんなにRIZAPがビッグネームを補強できたとしても、8月31日を過ぎてしまうと、今シーズンはJリーグの試合に出場できない。

 逆に言うと、報道が落ち着いたのは、曺監督の進退が膠着化したこともあり、RIZAP側も8月31日までのビッグネーム補強をあきらめ、リークをやめたからというわけだ。

 曺監督だからこそファンを獲得でき、J1でも戦えていると考える湘南経営陣。一方で、選手を補強し、監督を交代することで、もうワンランク上のステージを目指せると考えている親会社RIZAP。今回の報道の裏には、そんな両者の溝がありそうだ。

(文=TV Journal編集部)

最終更新:2019/08/30 18:00
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