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週刊誌スクープ大賞

小泉進次郎、滝川クリステルとのデキ婚で多くのものを失い、後援者からは失意の声も……

 さて、安倍首相の在庫一掃改造内閣が決まった。一見火種がないように見えるが、深刻な二階堂幹事長との“確執”があちこちで囁かれている。

 9月14日の朝日新聞はこう伝えている。

「『対二階』の包囲網が狭まるなか、危機感を強めた二階派のメンバーは団結力を増していった。二階派は、党内に七つある派閥でもとりわけトップのワンマン色が濃い。二階氏が師と仰ぐ田中角栄元首相の派閥が『鉄の結束』を誇ったように、首相側に徹底した情報戦を仕掛けた。

『代えられるものなら代えてみろ。党内ががたがたするぞ』。二階派幹部は人目もはばからずに、周囲にそう言い放った。『閣僚は取りにいかない。狙うは幹事長のイスのみ』。別の幹部は首相周辺にこう伝え、幹事長ポストへのこだわりを強調した。

 二階氏自身は『俺は自らポストを求めない』としつつも、『俺を野に放つとどうなるか』と周囲に漏らし、間接的に首相側を牽制(けんせい)した。

 これに、岸田氏と距離を置く首相の懐刀・菅義偉官房長官が同調した。

『党内が安定しているから、安倍政権は安定しているんです』。不穏さを増す二階派の動きを前に、二階氏の続投が望ましいとの考えを首相に伝えた。周辺には岸田氏について『党内をまとめる力はない』との見方を示した。

 首相には、党と官邸の実力者である二階、菅両氏の『共闘』を退け、岸田幹事長の実現に突き進む道はリスクが大きすぎた。

 9月3日の党役員会で、首相は11日に人事を行う考えを表明。その直前に二階氏と10分間会談した。首相は二階氏に交代を告げず、幹事長人事をめぐる攻防は、この会談で事実上決着した。二階氏は役員会後の記者会見で、人事について『私は特に関心を持っていない』と、うそぶいてみせた。

『二階さんの交代は危険な要素となる』。人事を終えた11日、首相は周辺にそう語った」

 サンデー毎日で鈴木哲夫もこういっている。

「党三役には禅譲を狙って安倍首相への忠誠心が強い岸田氏を政調会長、総務会長は首相の盟友の麻生太郎副総理の麻生派から鈴木俊一氏を起用した。また首相最側近の下村博文選対委員長、稲田朋美幹事長代行と、完全に二階包囲網を敷いた。二階氏のもとで幹事長特別補佐として力業を見せていた武田良太氏を入閣させ、二階氏が腕をふるう党務から引き離した。二階氏の勝手にはさせないという布陣だ」(安倍首相側近幹部)

 ようやく、自民党内に権力闘争の火ぶたが切られるかもしれない。しかし、二階と菅官房長官連合は、安倍首相には手ごわいだろうな。

 文春に不可解な記事がある。内閣改造に伴って、安倍の肝いりで発足した「国家安全保障局(NSS)」の局長が、元外務次官の谷内正太郎から、北村滋(62)に交代した。

 NSSは国家安全保障に関する重要事項および重大緊急事態への対処を審議するところで、これまでは外務省と防衛相が中枢を占めていたが、北村は警察庁出身で、内閣情報調査室(内調)のトップだった。

 北村は、32歳で元富士署長になった。安倍の父親・晋太郎が順天堂大学病院に入院していて、北村の管轄だったため、当時秘書をしていた晋三と知り合った。

 病身を押して政治活動に執念を燃やした父親の面倒を、北村がなにくれとなく見てくれたため、安倍は北村に感謝の念を抱いたというのである。

 そんな縁があり、第一次安部内閣の時に首相秘書官に登用され、とんとん拍子に出世し、内調のトップに7年半座り続けたのである。

 と、ここまでは安倍の好きな依怙贔屓人事だと理解できる。だが、冒頭、15年の7月28日早朝、切迫した声で北村から、「怪しい人物に尾行されている。今も家の前にいる」という電話が、目黒署に入ったという場面がある。

 署員が駆け付けると、3人の男がいて、職質に答えて、「東京証券取引所調査部」という名刺を出したという。だが、この名刺は偽で、そんな人物はいなかったというのである。

 これが何を意味するのか、読み進めてもよくわからない。元警察庁長官が証券取引所を傘下に持つグループの社外取締役を務めていて、その背景には警察内部の権力闘争が……と北村は話したようだが、当人は、完全否定している。

 それに、記事中に写真が一葉あるが、腕まくりをしている北村が写っている。そのキャプションが、「03年、徳島県警本部長時代にアルコール体質検査を受ける北村氏」とあるが、記事にはそれと関連する記述はない。

 さらに、北村が安倍の密命を帯びて、昨年7月にベトナムで北朝鮮の金統一戦略室長と極秘に接触したが、一般旅券で移動したため容易に痕跡が捕捉されて、アメリカのワシントン・ポスト紙にスクープされたというエピソードがある。

 北村の危機管理能力の欠如を批判しているようだが、この特集全体で何をいおうとしているのかよくわからない、文春にしては珍しい記事である。

「外務省のみならず、出身母体の警察からも不安の声が上がる人物を抜擢した安倍首相」(文春)に問題があるし、北村という人間にも、国家の安全保障を扱うにしては一抹の不安があることはわかる。

 だが、なんだか奥歯にものが挟まったような文春の書き方にも、一抹の不満が残るのである。

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