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YouTube新論

毒を吐いても心地よい!? 芸能人と動画配信の親和性――パイズリは審議中! 山田邦子がYouTuberに!?

文=安楽由紀子

――歯に衣着せぬ発言で芸能界の裏事情を語り倒す動画。配信者は、山田邦子。えっ、あの邦ちゃんが!?――と、徐々に再生回数も増え始め、一般層にも轟き始めた彼女が開設したYouTubeチャンネル。YouTuberとして自身のチャンネルについての取材は初とのことで、いったいレジェンドの口からは、どんな話が飛び出すのか……?

毒を吐いても心地よい!? 芸能人と動画配信の親和性――パイズリは審議中! 山田邦子がYouTuberに!?の画像1
(写真/有高唯之)

 撮影場所は事務所の一角や自宅、編集やテロップは最小限にとどめたひとり語りのシンプルなスタイルで、これまでに「太田プロを辞めた理由を話します」「槇原敬之の覚醒剤逮捕について」「パ○ズリという言葉を発明したのは山田邦子……?」といった際どいテーマにズバズバ斬り込み、開設から1カ月ほどでチャンネル登録数は1万人を突破した。芸歴40年の圧倒的な話術とモノマネを、週3~4回という怒涛の更新頻度で惜しげもなく披露している山田。なぜYouTubeに進出したのか。その心境を聞いた。

――YouTubeを始めたきっかけを教えてください。

山田邦子(以下、山田) 前の事務所にいたときから始めたかったんですよ。でも、賛成してもらえなかったの。今回ご縁があって所属した事務所は社長が若いということもあり、面白がってくれたので始めることができたんです。内容は、やはり生業としているモノマネにしようか、趣味が多いので釣りやお人形、お料理やソーイングに関することがいいかなと思ってたんですね。でも、最近気になっていたのが、芸能界のご意見番が年を取ってしまって現場に行かずにネットでネタを拾ってしゃべっている人ばかりということで……そこが薄いなと。それなら私がご意見番をやろうと思ったんです。

――反応はいかがですか?

山田 いろんな方から「見てるよ」と言われて、率直にうれしい。行きつけの美容師さんやお洋服屋さんからは、「働いているとテレビはあまり見られないけど、YouTubeだと帰って好きな時間に見られる」と言われたり、ハワイの友人からも「いつも見てるよー」と連絡が来たり。「ラジオを聴いているみたい」「飲みながら見ると一緒に飲んでいる気がする」なんてありがたい言葉もいただいたり、「邦子さんを見たくて初めてYouTubeを見ました」という年配の方も。今までのYouTubeのターゲットとは違う層が入っているのは、年の功かもね(笑)。これまで露出が少なかったこともあって事務所を変えたので、こうしてアピールできてうれしい限りです。ひとりしゃべりが商売だから、性に合ってるのかもね。

――動画のネタは山田さん自身が考えているのですか?

山田 自分から発信することもあれば、事務所のスタッフや社長がネタを提供してくれることもある。最初は時事ネタ、旬のネタをすぐに配信しようと思っていたんですけど、意外とそうでないものに(視聴者は)食いついてくれるんですよね。例えば『ひょうきん族』(フジテレビ系で81年~89年まで放送されていたバラエティ番組『オレたちひょうきん族』)の話をもっと聞きたいという人がすごく多かったり。話しているうちに、だんだん自分の記憶も蘇ってくるんですよね。

――あの当時はネットがなく、情報源はテレビ、雑誌、新聞。細かい情報を知る術がありませんでした。だからこそファンは知りたいのでしょうね。

山田 ウィキペディアを見ると、当時のファンの方が記憶を頼りに一生懸命調べてまとめてくださったんだと思うんですが、ちょっと偏っていたり間違いも多い。だから、当事者がしゃべっちゃえ、みたいな。なので、『やまだかつてないテレビ』(フジテレビ系で89年~92年まで放送された『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』)や(交流の深い)BOØWYの話のリクエストも多いですね。

――ひとりきりでワンカメラ、話術だけで見せるというスタイルがまたいいですよね。山田さんの話術の巧みさが際立っています。長さもちょうどいい。

山田 10分ちょっとの動画のほうが広告が入りやすいというので、あの長さなんですよね。私、ライブでは90分だったら90分、ずっとスタンダップコメディをやるんです。15分くらいの話を何本も持っているので、60分だったら4本、90分だったら6本話す。時間は体内時計で管理。生放送も長い間やっていたので、3秒で締めてくださいと言われたら、きっちり3秒で締められる。1月に『笑点』(日本テレビ系)に出演して「5~6分で」と言われたから、その通りにしゃべったのに、放送を見たら途中でカットされてたの。や~ね~(笑)。

――YouTubeを始めて、収益はどれくらい出ているのでしょうか?

山田 それがまだなの。もうちょっと続けたら収益も見込めるんでしょうけどね。

――基本的には広告を取ろうとか、視聴者におもねろうとして萎縮せず、好きなことを発信していく形ですか?

山田 そもそも私自身、そんなにエグくないから、自由にやってもそこまでじゃないと思う。あ、でも下ネタはダメだった。下ネタを言い続けて40年、いけるんじゃないかと思ってたんですけど、パイズリはダメでしたねー(笑)。子どもが言う「ウンコ」「チンチン」レベルかと思ってたんだけど、YouTube側から「審議中」の警告が届いて。昔はテレビ番組でもオッパイはいっぱい出てきたし、アイドルの水泳大会もポロリがあって盛り上がっていた。そこで親から「子どもはもう寝なさい!」とか「見ちゃダメ!」と言われるのが面白かったのに。だんだん厳しくなってテレビ以外でコソコソ見るようになって、そのほうがどんどんエグくなっちゃうと思うんですけどね。なので、YouTubeを始めて、そういったシステムも勉強になりました。

事前のアンケートは必須?――予定調和のテレビ番組の限界

――下ネタ以外にも際どい動画がありますよね。槇原敬之さんのことは「一言で言えば嫌い」とはっきり言ったり。

山田 お気に入りのスタイリストさんをマッキーに奪われちゃったの。まあ、基本的によく知っていて、仲がいい人についてしゃべっているから大丈夫かなと思ってるんですけどね。ちなみに、今のところどこからもクレームは出ていないんですよ。それに、本当に大嫌いな人の話はまだしてませんから。今度、しゃべってみようかな。とってもダークな……って、ここで話したらもったいないか(笑)。

――それはバズりそうですね。配信する動画の最後に必ずつけている「お約束の一発芸」もいいですよね。大月みやこさんのモノマネなんか、とってもよかった。

山田 あら、うれしい。大月先輩は本当にきれいな方なんですけども、ビールしか飲まない人なの。みんながワインを飲んでいても、「おビールいただけますか?」って。でも、モノマネでいえば、自分の中では鉄板ネタだった「ゴルゴ13デューク東郷なりきりメイク」は全然伸びなくて……悲しみ(笑)。ゴルゴのあとには「Mattくんのなりきりメイク」も撮ったんだけど、たぶんダメなんだろうなあ。描いても描いても似ないし。

――一番伸びている動画は?

山田 「ひょうきん族の最終回と裏話について」かな。ひょうきん族の時代は携帯電話がなかったので、だからこそ鮮明にいろいろなことを覚えてる。「今、(ビート)たけしさんのこのシーンを見ておかないと」っていう気持ちが濃かったんでしょうね。動画「ひょうきん族でモテたのは誰?」でも話しましたが、みんなでニューヨークに行ったとき、ティファニーに買い物に行ったら、(明石家)さんまちゃんがついてきちゃって、「へー、これが“テファニー”か~」って言いながらオープンハートのネックレスを3つ買ったのね。「なんで同じものを買うの?」と聞いたら、「誰にどれあげたかわからなくなるから、みんな同じの買うねん!」って。たけしさんもさんまちゃんもすごくモテたから、収録のときはカメラさんの横に素人の女の子がズラーッと並んでた。だいたい銀座か六本木のおねえちゃんで、きっとたけしさんやさんまちゃんが連れてきたんでしょうね。そのあとは、もちろんお持ち帰り。

 あと、マッキーの動画は意外と後からグッと伸びたり。それもまたYouTubeのいいところですよね。だから私としては、もっと役に立つことも配信していきたいんです。……現状、全然役に立ってないと思うんで(笑)。

――ネタは尽きませんか?

山田 やりたいことはたくさんあるんですよ。女優さんのことで話したいこともあるし、やすきよ(横山やすし・西川きよし)さんも瀬戸内寂聴さんも原辰徳監督のことも。ほかにもコメント欄に書いてもらったリクエストは、なるべく拾っていきたい。お悩み相談も定期的にやりたいなとは思うんだけど、私の性格なんで話がどんどん脱線しちゃう。「あがり症克服」の動画は途中で「北の漁場」の話になっちゃってたから(笑)。

――意識してるYouTuberはいますか?

山田 江頭(2:50)くんです。腹が立ってきます(笑)。

――宮迫博之さんの動画を見たことは?

山田 ありますよ。宮迫くんが叩かれる理由がよくわかりました。まあ、普通にいいやつなのは間違いないんでしょうけどね。それにこういったネット社会だし、何をやっても叩く人は一定数必ずいる。私にも強烈なアンチが3人くらいいて、何をやっても悪口を言うんですよ。だけど応援してくれている人がちゃんと見てくれているから気に留めてませんね。

――配信で意識していること、始めてみて改めて気づいた点はありますか?

山田 せっかく見てもらっているんだから、気持ちが暗くなるような動画は配信したくない。楽しくなってもらうことが私の役割なので。

――昨今、芸能人がYouTubeチャンネルを開設したり、視聴者のテレビ離れも長年叫ばれていますが、テレビ業界に限界を感じたことはありますか?

山田 いつからだったかなー、番組にゲストで呼ばれたとき、事前にアンケートを取られるようになったのね。これは決定的につまらなくなったなと思った。そのアンケートを見て、作家やディレクターが内容を決めて台本が出来上がり、番組が作られている。これじゃ面白いハプニングも生まれないでしょ。それとカンペも出すぎ。若手のMCがうまくならない理由がよくわかりますよ。15年くらい前までは、カンペなんて「締めて」「5分前」くらいでしたから。もちろん、昔から事前に簡単な打ち合わせはするけど、台本は「あとはよろしく」と書いてあるだけ。それで本番を迎えるわけだから、精神も反射神経も鍛えられるの。そこから生まれる脱線も楽しい。結局、予定調和で進行するテレビがつまらなくなって、みんな破天荒なYouTuberの配信に期待を寄せている。いつまでもあぐらをかかず、そろそろテレビは現状を思い知ったほうがいいですよ。変えようとしているディレクターもいるけど、成果は出ているとは思えませんからね。

――実際にアンケートやカンペばかりで話せない若手が増えたと思いますか?

山田 いや、本当はできると思うの。ただ、テレビ局が任せてあげないのよ。それに若手は年々ネタが短くなっていると思うの。『ボキャブラ天国』(92年~99年までフジテレビ系で放送)あたりから一発でウケようとする瞬間芸ばかり量産されてる。「ネタ、何分できるの?」と聞くと「3分」と言う。「3分が100個あるの?」「ないです」みたいなね。

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