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『チコちゃんに叱られる!』放送99回目のナイナイスペシャル! 若き日の矢部による“打倒たけし宣言”に岡村「いただけてません」

文=寺西ジャジューカ(てらにし・じゃじゅーか)

『チコちゃんに叱られる!』放送99回目のナイナイスペシャル! 若き日の矢部による打倒たけし宣言に岡村「いただけてません」の画像1
『チコちゃんに叱られる!』(NHK)

 8月14日放送の『チコちゃんに叱られる!』(NHK)は、MCの岡村隆史にとって記念すべき99回目の放送。まさに、ナインティナインだ。そんな栄えある記念回のゲストは、今回が2度目の出演となるYOUと、初登場のSexyZone・菊池風磨の2人。

 この日、取り上げられたのは以下の3つのテーマだった。

・なんでお箸を使うの?
・雨のニオイってなに?
・なんで扇風機にアーと言うと変な声に聞こえるの?

おでん芸のルーツ!? お箸を使うようになった理由

 第1問目、チコちゃんからの質問は「なんでお箸を使うの?」であった。いや、そんなこと言われても……。当たり前だと思って生きてきたから、そんな疑問は持ったこともない。

「なんでわざわざ、あんな2本の棒を使って面倒くさいことして食べるんだろうって思ったことない?」(チコちゃん)

 箸を「2本の棒」呼ばわりされたら、途端に七面倒臭く思えてくるから不思議である。チコちゃんが発表した答えは「熱いものを熱いうちに食べたかったから」だった。ということは、お箸がなければ片岡鶴太郎やダチョウ倶楽部のおでん芸は生まれなかったということ……? あと、日本にお箸が持ち込まれた時代にも鶴太郎のように猫舌でおでんを食べさせられた人はいたのだろうか? 興味深いテーマだ。

 言うまでもなく、人類も元々は手で食べる手食だった。というか、今でも世界では手で食べる人が最も多い。割合で示すと、アフリカや中近東、インドなど世界の約40%は手食。ナイフとフォーク、スプーンのセットで食べるのはヨーロッパやアメリカなどで世界の約30%。そして、日本人のように箸で食べる箸食がおよそ30%だ。そして、最初に箸を使って食べるようになったのは古代中国というのが定説。中国・河南省の遺跡から発見された3000年以上前の青銅製の箸が、これまでに発見された最古の箸とされている。でも、青銅って普通に熱が伝わりやすそうなんですけど。リアクション系の人たちには逆にありがたいかもしれないけども……。

 実は、食事の道具としては箸より先に匙、つまりスプーンのようなものが存在したという。古代中国の主食である穀類を食べるには、スプーン状の道具が便利だったのだ。ただ、他のおかずを食べる際は手を使っていた。しかし、手だと食べにくいおかずもある。それは、中国語で羹(ガェン)、日本ではあつものと呼ばれる鍋料理である。これを熱いうちに食べるため、箸が生まれたと考えられている。

 でも、箸の前にスプーンが生まれているはずでは? いや、スプーンだけだと面倒らしい。そこで、実証実験! 番組スタッフは古くから食べられているあつものを、あえて箸以外で実際に食べてみることにした。あつものは具だくさんで、肉、魚介、野菜が10種類以上盛り付けられている鍋料理だ。これを、無謀にもまずは手食でいただこうとするスタッフ。鍋に素手を突っ込んで、当然のように「アッツ!」と悶絶している始末だ。リアクション芸人じゃないんだから……。

 続いて、今度はスプーンを使って食べようとするスタッフ。もちろん、これは食べられた。でも、予想外に口が熱そうだ。スプーンで食べると、食べやすい温度の加減が実は難しい。さらに、もう1つ問題点がある。思い通りにいかないのだ。例えば、お肉を食べようとしても、どうしても野菜も付いてきてしまう。おかずの形によっては、この手のイライラが生まれるらしい。そこでスタッフはスプーンを2本使って食事を始めた。でも、おかずを口に入れるときにスプーンは2本も必要ない。どうにか、手の指先でつまむように具を取れないものか……?

 それを解決してくれたのが2本の棒、即ち箸だった。熱いおかずでもピンポイントで掴めるし、掴んだままちょっと冷ますこともできる。掴んだまま、大きいおかずをちょっとずつ食べることもできる。やっぱり、箸って便利! 熱いものを食べるときは、箸に勝るものはなかった。箸があるおかげで、私たちは鍋が食べられるのだ。ありがとう、箸!

 ちなみに、古代中国で生まれた箸が日本に伝来した時期は、(諸説あるが)7世紀初頭の遣隋使がきっかけだと言われている。当時の日本について書かれた『隋書 倭国伝(ずいしょ わこくでん)』に「日本人は手で食事をしている」と記されているのが証拠。隋に憧れを抱いていた聖徳太子が隋からの使者をもてなす際、恥ずかしくないように箸食を取り入れたらしい。これが、日本における箸食の始まりと言われている。日本の箸食の歴史は聖徳太子から始まっていた。当初、箸は宮中や位の高い人たちの間で使われていたが、平安時代になると街に箸売りが登場し、誰もが箸を使うようになったと言われている。

微生物のオナラのニオイを「カリフォルニアで安く売られている赤ワイン」と表現するソムリエ

 この日2つ目の疑問は「雨のニオイってなに?」だった。確かに、雨には独特のニオイがあるが、その原因は知らない。チコちゃんが発表した正解は「微生物のオナラのニオイ」である。なんだ、それは……?

 雨の独特なニオイは、一般に「ペトリコール」と呼ばれている。ペトリコールは様々なニオイが混ざってできており、中でもゲオスミンという物質が雨のニオイの主な要因だ。ゲオスミンは「大地のニオイ」を意味する名前を持つ化学物質で、下水道から臭うカビ臭やコイやナマズなどの淡水魚が持つ泥臭いニオイの原因物質である。

 このゲオスミンはどのようにして発生するのか? 一般的に言われているのは、土の中にたくさん存在する細菌「放線菌」が色んな栄養素を食料として自分の体の中に取り入れ、いらないものを体の外に出す……つまり、排泄する。その中にゲオスミンが含まれている。メカニズム的に、放線菌によるゲオスミンの放出は人間にとってのオナラと同じである。なるほど、雨のニオイは微生物のオナラのニオイだったのか……。

 土の中には、細菌が排泄物として出したゲオスミン等の化学物質が含まれている。そして、土の上に雨が降り注ぐとエアロゾル(空気中に浮遊する微粒子のこと)現象が起こる。土の隙間に入り込んだ水が土の微粒子を取り込み、エアロゾルとなって大気中に舞うことで、あの独特の雨のニオイが私たちの鼻へと届けるというわけ。中でも、特に雨のニオイを感じるのは、(1)アスファルトよりも土がある(2)適度に草木があって、土が存在する(3)土がかき回されていない、という3つの条件が該当する場所だ。例えば、学校のグラウンドや植え込み、近所の空き地などが当てはまるだろう。

 ということで ここからは雨のニオイを求めて都内各所を調査することに。しかし、テレビでニオイをお伝えするのは難しい。そこで、番組は2人のソムリエを呼んだ。ワイン一筋30年のベテランソムリエ・遠藤利三郎さんと、3年前に資格を取ったばかりの新人ソムリエ・清本祐太さんだ。香りの表現が得意な彼らに雨のニオイを的確に伝えてもらうという試みである。

 すると、ベテランの遠藤さんが凄いのだ。濡れた神社の土を嗅いで「10年から20年ぐらい熟成したボルドーの赤」「フレッシュな赤ワインではなくてある程度熟成したオールドビンテージの赤ワイン」と表現する、独特な語彙力。いや、土のニオイをワインで喩えられても我々にはわかりにくいのだけど……。都心部の柔らかな土が濡れたニオイに関しては「カリフォルニア辺りで売られているかなりお安めの赤、そんなニュアンスを感じた」と、土そっちのけでワインの話を始める始末。見事なソムリエギャグだ。でも、微生物のオナラのニオイだと知ってコメントしているのか……?

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