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内海桂子師匠は芸人魂の塊だった! 元マセキ芸人が回想する80歳目前で挑戦したぶっ飛びネタ

文=檜山 豊(ひやま・ゆたか)

 

マセキ芸能社公式サイトより

 8月22日午後11時、『内海桂子』師匠が97歳でお亡くなりになった。10月9日は、そんな師匠の四十九日日となる。

 桂子師匠と言えば東京の、いや日本の演芸界を牽引してきた大師匠である。僕(檜山豊)が芸人だった頃、桂子師匠と同じ事務所、マセキ芸能社に所属していた。今回は、そんな僕ならではの、“心温まる”思い出を語りながら追悼したいと思う。

 桂子師匠との心温まる思い出……ない。同じ事務所だったが、ほぼ思い出がない。もちろん会ったことも、直接お話ししたことも、なんだったらご自宅に伺ったこともある。

 ただ、涙腺が緩むような思い出がない。これにはもちろん理由がある。

 漫才協会などに属していない若手は、演芸界と絡むことはほとんどないからだ。拠点も違うし、客層も違うし、メンツも違う。こっちはライブであっちは寄席だし。あと、なんか厳しそうだし。先に舞台に上がるときに『勉強させていただきます』とか師匠方が帰るときには『お疲れ様でした』ではなく『お疲れ様でございました』と、丁寧に言わなければいけないとか。「そういうの、怖いから」と敬遠し、演芸界から遠ざかる。

 なので桂子師匠とは、1年に1回会うかどうかだった。僕は同じ事務所に所属していたことがありながら、あまりにも桂子師匠を知らないことに気づき、師匠の人生を調べてみることにした。

昭和13年、16歳で初舞台
昭和25年、内海桂子・好江を結成し三味線漫才で人気を集める
昭和57年、漫才師として初めて芸術選奨文部大臣賞を受賞
平成9年、相方の好江師匠が亡くなり、ひとりで舞台に立ち始める
平成10年、漫才協会の会長になる
平成11年、77歳で24歳年下の男性と結婚
平成22年、ツイッターを始める。フォロワー49万人
そして令和2年、多臓器不全の為、永眠

 かなり簡単に調べたのでこの程度になってしまったが、これだけでもなんか凄い。16歳から舞台に立っていることも凄いが、それより後半が凄い。

 ところで調べてみてふと、思い出したことがある。それは僕は桂子師匠ではなく、相方の好江師匠にお世話になることが多かったということだ。“ネタ見せ”してくれたのも好江師匠。お酒の席でお話していただいたのも好江師匠。事務所に入れてくれたのも好江師匠。好江師匠との心温まる思い出ならすぐ出てくる。

 世間ではネタのイメージから、ちゃきちゃきのツッコミをする好江師匠のほうが怖そうで、翻弄される桂子師匠のほうが柔和だと思われていたが、出会った時の僕は逆の印象だった。好江師匠からは母や祖母のような優しさを感じ、桂子師匠からは芸人の厳しさと貪欲さを感じた。

 ということで心温まる思い出ではなく、桂子師匠との心温まらないけど芸人内海桂子との思い出話をしていくことにする。

 桂子師匠とよく会ったのは、NHKだった。僕らは当時爆笑オンエアバトルという番組があったので、結構頻繁にNHKに通っていた。桂子師匠は演芸番組でNHKにいらっしゃることが多く、同じタイミングの時は楽屋へご挨拶にいった。

 会う頻度が少ない僕たちは、なかなか桂子師匠に覚えてもらえず、毎回同じ話をされた。

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