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プロ野球の日本シリーズを中継するテレビ局が悲鳴! 視聴率が爆死連発で地上波からついに消滅か?

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写真/GettyImagesより

 プロ野球「SMBC日本シリーズ2020」は福岡ソフトバンクホークスが4連勝で、読売ジャイアンツに完勝し、4年連続日本一を果たした。

 そんな中、日本シリーズを中継した各テレビ局から、視聴率低迷で悲鳴が上がっているという。今年の同試合の視聴率は第1戦(21日=京セラドーム大阪、日本テレビ系)が12.3%(ビデオリサーチ調べの世帯平均視聴率、関東地区・以下同)、第2戦(22日=同、同)が8.6%、第3戦(24日=福岡PayPayドーム、テレビ朝日系)が9.5%、第4戦(25日=同、フジテレビ系)が9.0%で、4戦中3戦が1ケタ台の惨状だった。

 同一カードだった19年は、第1戦=8.4%、第2戦=7.3%、第3戦=9.7%、第4戦=11.8%で今年と大差なかった。

「今年は第1戦のみ及第点と言える2ケタを獲りましたが、これはNHK BS1での中継がなかったためと思われます。第2戦~第4戦はNHK BS1での中継があったため、地上波の視聴率が振るわなかったのでしょう。今やプロ野球中継は巨人戦でさえ、2ケタに届かないので、地上波での放送が極端に減りました。もはやBS、CSで見る時代で、野球というジャンルはマニアック化してしまったんですよね。

 それでも日本シリーズだけは特別でしたが、ここ数年完全に低迷。人気球団の巨人が出場しても、最低ラインの2ケタすら獲れないんですから苦しい。日本シリーズの放映権料は高額なので、テレビ局側としてはまるで割りが合わない。これなら通常のレギュラー番組を放送した方が視聴率がよっぽど獲れるでしょう。ましてや、野球の場合、サッカーのような時間制スポーツと違って、試合時間が長い上、終了時間が読めないんで、放送延長で、後の番組が繰り下がってしまうのが当たり前。その番組の視聴率にも響いてしまうんです。それでいて、視聴率が悪いんですから、CMスポンサーも付きづらい。何もいいことがないのですから、このままだと地上波から日本シリーズ中継が消える日も近いんじゃないですかね」(スポーツ紙記者)

 今年の例で見ると、日テレでは『嵐にしやがれ』や『行列のできる法律相談所』などが繰り下げ放送となり、『ザ!鉄腕!DASH!!』や『世界の果てまでイッテQ!』などは休止となった。日本シリーズ中継をせず、定時に人気レギュラー番組を放送した方が、数字が獲れていたであろうことは明白だ。

「特に頭が痛いのが日テレですね。巨人がリーグ制覇を成し遂げた場合、日本シリーズでの、そのホームゲームの試合の放映権を放棄するわけにもいかない。今年、巨人はセ・リーグ連覇を成し遂げましたが、2位阪神タイガースとのゲーム差は7.5で圧勝でした。来季もカネにモノを言わせて補強に走るでしょうから、リーグ3連覇の可能性は高い。本来なら喜ぶべき日テレが、巨人が優勝すれば困るんですから、末期的です」(同)

 唯一の問題点解消法といえそうなのが、ナイターではなく、デーゲームでの開催だ。さすがに平日は無理としても、土日はデーゲームで行えば、各局のゴールデン帯の人気番組を休んでまで放送する必要がなくなり、スポンサーの確保もしやすくなるだろう。かつて、日本シリーズはデーゲーム開催をしたこともあるだけに、NPB、進出チームがもっと柔軟になるしかないか……。

最終更新:2020/11/26 21:00
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