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不倫、コロナ禍、業界の裏事情…秋元康は『共演NG』通して何を伝えたかったのか

『共演NG』公式サイトより

 12月7日、秋元康氏が手がけるドラマ『共演NG』(テレビ東京系)の最終回が放送された。そして今夜、本当の最終回とも言える「特別編」が放送される。

 6話にわたって“業界の裏側”を描いてきた『共演NG』。コロナ禍の撮影現場に「キスシーンは1回まで」という形式的な取り決めがあったり、不倫スキャンダルが発覚した俳優がマスコミから過剰に責められたりと、どこか見覚えのあるような共感性の高い内容が話題を呼んだ。他にもさまざまな小ネタが盛り込まれたこのドラマ。『共演NG』を通して、秋元氏が一番伝えたかったメッセージは一体何だったのだろうか。

 秋元氏が視聴者に伝えたかったこと、それは「テレビ業界は“特別な世界”ではない」ということではないだろうか。

 テレビと聞けば華やかな印象を抱くが、『共演NG』で描かれたドラマ制作の裏側は、決して華やかなだけではなかった。特にドラマを作る現場スタッフは、スポンサーと役者の板挟みとなって、各方面に「お願いします」「申し訳ございませんでした」と頭を下げる日々。華やかというよりも泥臭いという言葉のほうが似合う。それでも、現場があるからこそドラマが世に送り出されるのだ。

 最終回、これまでショーランナー・市原(斎藤工)にペコペコしていたドラマ部長・戸沢(岩谷健司)が、発泡酒をぐいっと飲んで「ドラマは現場が作ってるんだ!」と声を張り上げるシーンがあった。この言葉には、テレビ業界のみならず、現場で手を動かしながら働くすべての人が大きく頷いたのではないだろうか。

 芸能界もしかり。芸能人も私たち一般人と同じように恋をして、時には過ちを犯すこともある。それを不特定多数の人からバッシングされれば恐怖を感じるし、なにも彼らは強メンタルのスーパーマンではないのだ。第3話、不倫をスクープされたキャストが、自責の念に駆られて撮影中にパニック状態に陥ってしまうシーンが描かれた。その姿を、今年不倫スキャンダルで世間から大バッシングを受けたアノ人に重ねた視聴者も多かっただろう。

 特別な世界のように感じるテレビ業界だが、映っているのも作っているのも人間であり、私たちと同じなのだ。当たり前のことだが、改めてそれを認識することでもっとテレビに愛着を持てそうな気がする。

■番組情報
『共演NG』
テレビ東京系/毎週月曜日22時~
出演:中井貴一、鈴木京香、山口紗弥加、猫背椿、斎藤工、リリー・フランキー、里見浩太朗、堀部圭亮、細田善彦、小澤廉、若月佑美、小野花梨、小野塚勇人、森永悠希、小島藤子、岡部たかし、迫田孝也、岩谷健司、瀧内公美、橋本じゅん
企画・原作:秋元康
監督:大根仁
脚本:大根仁、樋口卓治
プロデュース:稲田秀樹、祖父江里奈、合田知弘、浅野澄美
音楽:堀込高樹(KIRINJI)
主題歌:Novelbright 「あなたを求めただけなのに」
制作:テレビ東京/FCC
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/kyouen_ng/

東海林かな(ドラマライター)

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな

最終更新:2020/12/14 14:00
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