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ワクチン接種、五輪選手の「特別枠」に悩ましい問題

文=大山ユースケ(おおやま・ゆーすけ)

ワクチン接種、五輪選手の「特別枠」に悩ましい問題の画像1
写真/Getty Imagesより

 現場から悲鳴が上がっているーー。

 バレーボール女子日本代表・中田久美監督が13日、東京五輪の選手団に国際オリンピック委員会(IOC)から別枠の新型コロナウイルスワクチン接種が準備されたことに「強制するのは難しい」と見解を示した。

 オンライン会見で中田監督は、選手のワクチン接種について「義務でなければ選手に強制するのは難しい」と話した。IOC側からは全世界の選手団へのワクチン提供が決まっている。だが具体的なスケジュールはいまだに未定のため、「具体的な情報が来ていない。イメージがつかない」と困惑しているのだ。

 ワクチンを巡っては複数の選手が「医療従事者に譲ってほしい」などと特別枠での接種に否定的な発言をしている。だが、五輪関係者は「実際にワクチンが届かなければ絵に描いたモチに終わってしまう可能性は高い」と指摘する。

「まず、選手団に対して今の時点でワクチン接種のメリット、デメリットを明確に医師が説明しないといけませんが、それでさえ後回しになっているのが現状です。選手間で懸念されているのは副反応で、特に一部報道で女性の方が体力的につらくなるということも出ている。女性アスリートにとってはその分、練習時間を削られるため死活問題です。その後、ワクチン接種をどうするか。現時点では接種は任意のため、どの競技で何人が接種するのか不明。一番気をつけないといけないのはワクチンを打った、打たないで選手や関係者が差別や区別を受けないことです」(同)

 医療従事者や高齢者、国民に接種されるワクチンは一部で入荷が遅れる公算が報じられ始めた。さらに、首長が医療従事者枠で接種した事実が次々と発覚、一般国民から批判の的になっている。

 別の五輪関係者は「特別枠で打つと、五輪選手でも首長も一緒。たちまち批判の対象になるのは避けられない。IOC、JOC(日本オリンピック委員会)とすれば出来る限り打ってほしいのでしょうけど、選手にとってのメリットが以前に増して見えにくくなってきた。説得するのは相当な努力が必要ではないのか」と話す。

 無論、時間は待ってくれない。1、2回目の接種の間は20日ほど空ける必要が出てくる。五輪本番に近づくにつれて副反応で体調を崩すことを選手は嫌がるだろう。どう決着をつけるのか誰も分からないのが正直なところではないか。

大山ユースケ(おおやま・ゆーすけ)

大山ユースケ(おおやま・ゆーすけ)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

最終更新:2021/05/18 06:00

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