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佐賀県で五輪聖火リレースタッフ感染! 対策がずさんな郊外で懸念される「拡大」

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写真/Getty Imagesより

 懸念していたことが起こってしまった――。

 佐賀県で5月9日、10日に行われた東京五輪聖火リレーの運営関係者から新型コロナウイルス感染が確認されたが、仲間内での会食していたことが判明した。

 11日には五輪組織委員会が感染確認された聖火リレー支援車両の運転手が会食時に定められた感染予防ガイドラインを守らず、大勢のスタッフと複数回、対面で話をしながら会食していたことを発表した。PCR検査の結果、ほかのスタッフは全員陰性だったといい、組織委は「ご心配をおかけした」と謝罪。佐賀県の山口知事も「徹底しないと国民の信頼は得られない」と呆れている。

 3月下旬に始まった聖火リレーは新型コロナウイルス感染拡大を受けて、福岡県が全面的に取りやめたり、大阪府のように公道での実施を見送る自治体が続出している。五輪関係者は「そもそも無理を強いてリレーを実施しており、あちらこちらで“綻び”が出ている。今後も同じような事案は繰り返される」と懸念している。

「開催予定が1年先送りになったことで予算削減となり、そのあおりを受けて、そもそも運営スタッフはかなり少ない人数で回しています。そんな中でコロナ対策も万全にやっていかないといけない。もともと聖火リレー自体、かなりタイトな日程で組まれているため、当初より『無理がたたれば必ず感染者が出る』と心配されていた。感染予防の対策を取るのは当然のことですが、それさえ守れないスタッフが運営しているのですから、隙だらけなのは言うまでもありません」(同)

 今後、感染リスクが高まると予想されているのは都市部よりも田舎での聖火リレーだろう。一見、沿道の参加者も少なく見えるが事情は違う。

「沿道の参加者自体は少ないのですが、郊外に行けばいくほど、感染対策がずさんです。いまのところ感染者数が少ないのも一因でしょうが、スタッフが食事を取ったり宿泊するホテルも同じことが当てはまります。ただでさえ変異株による感染力の強さが指摘されているのに、これではいつ、どこで途中打ち切りが示されても何らおかしくない。

 どうしてもリレーを続けるなら今後、すべての都道府県で公道での実施をすぐさま止めるべきだと思いますよ」(同)

 終りが見えないコロナ禍で聖火リレーだけ無理矢理実施しているツケを、五輪と直接関係のない多くの国民が払う羽目にならなければいいのだが……。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/05/15 21:00
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