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坂上忍や日向坂46にも批判…なぜネット上で「箸の持ち方」論争は繰り返されるのか

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坂上忍

 坂上忍の「箸の持ち方」に対し、一部視聴者から批判が寄せられてるようだ。ネット上では“箸警察”の目が厳しく、たびたび持ち方について議論が発生している。

 発端となったのは、21日に放送されたバラエティ番組『有吉ゼミ』(日本テレビ系)。坂上は人気企画「坂上不動産」で、静岡を舞台にANZEN漫才・みやぞんの別荘探しに付き添い、そのなかで地元名産の天草を使ったところてんを味わう場面があった。

 坂上の食事シーンは一瞬だったが、親指を立てて箸の2本ともを人差し指と中指の間に入れて使っていたように見えたことから、ネット上で「坂上忍の箸の持ち方、相変わらずやべえな」「変な持ち方……」「坂上忍の箸の持ち方がひどい」といった声が噴出した。

 実は、何年も前から坂上に対しては「箸の持ち方がおかしい」との指摘が寄せられていた。高圧的で礼儀にうるさそうな“説教キャラ”ということもあって、余計に箸のマナーについて批判を受けやすい面がありそうだ。

「同番組では、5月24日放送回で日向坂46・上村ひなのが激辛チャレンジ企画に挑戦した際にも、SNSで『可愛いけど箸の持ち方がおかしい』『箸の持ち方が気になって仕方ない』といった声が続出。上村ファンからも『箸の持ち方だけ直そうね』などと苦言が寄せられていました。坂上さんのようなタイプに限らず、誰であろうとテレビの食事シーンでは“箸の持ち方”が物議の種になる傾向があるようです」(芸能記者)

 好感度の高そうな美人女優やイケメン俳優も例外でなく、過去には本田翼や北川景子、横浜流星、松坂桃李なども箸の持ち方に関してネット上で批判を浴びたことがある。

 クワマンこと桑野信義はバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』(TBS系)で「クワマンの箸の持ち方 信じられない説」としてネタにされたほどで、箸を2本とも逆手でガシッとつかんでスプーンのようにしてかきこむという、衝撃の食べ方で話題を呼んだ。ただ、桑野は食レポ企画などで「料理より箸の持ち方が目立ってしまうでのやめてほしい」とスタッフから注意され、数年前に矯正している。

 一方、好感度が上がるような逆のケースもある。みちょぱこと池田美憂は、19日に出演した『人生最高レストラン』(同)でMCの加藤浩次から「“バカ”に見せていることで相当得してる」とそのキャラクターについて指摘された際、「箸が持てるだけで『すごい! 箸がきれいに持てるんだ』って(視聴者に)褒められる」と明かしていた。

 それにしても、なぜネットでは「箸の持ち方」が話題になりやすいのだろうか。

「昨今はさまざまな“マナー”がネット上で話題になりますが、特に箸はほとんどの人が日々使っている身近なもののため、議論の的になりやすいのでしょう。議論が白熱しTwitterでトレンド入りすることで、余計に関心を集めてしまうという面も大きい。

 また、昨年2月にはダルビッシュ有投手が『よくないのはわかるんやけど、「正しい持ち方」ってのが昔から使いづらすぎるねん。これが令和のスタンダード』と記し、動画で独特な持ち方を公開したこともありましたが、“箸警察”側は『これが正しい』『注意するのは相手のためでもある』という意識がある一方で、注意される側は『自分の握りやすい方法でいいのでは』という感覚があり、平行線となって議論が紛糾しやすいというのもあるでしょう」(同前)

 「箸の持ち方がおかしいと社会人として損する」「親の常識まで疑われるから正しいマナーは大事」といった声がある一方、「そもそも正しい持ち方って? 勝手な正しさを押し付ける人は寛容さがない」「ただの食事の道具なんだから持ちやすいように持ったらいい」といった意見もあり、賛否両論の状態が続いているようだ。

 昨年、箸の持ち方を特集したNHKの情報番組『あさイチ』では、「正しい箸の持ち方」ではなく「伝統的な持ち方」という言葉を使用。「これが絶対に正しい」という持ち方はないというスタンスに称賛の声が寄せられたが、それでも議論はやまない気配。今後も箸の持ち方をめぐり、マナー論争が繰り返されていくことになるのだろうか。

雑誌や書籍、ネットメディアで芸能記事を執筆中。アイドルから俳優、歌手、大御所まで幅広くカバーする柔軟さと情報網が強み。

さいきじゅん

最終更新:2021/06/22 17:00
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