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二宮和也や大野智の再評価も? 嵐の“ほぼ全曲サブスク解禁”がもたらすインパクト

文=加賀美ジョン(かがみ・じょん)

『ウラ嵐BEST 1999-2007』

 嵐がついに、これまでフィジカルでリリースしたほぼ全ての楽曲をサブスク解禁する。

 嵐は、2020年11月3日に配信ライブとして行われた『アラフェス2020 at 国立競技場』を7月28日にDVD・Blu-rayで発売する。これを記念して、『ウラ嵐BEST』と『5×20 All the BEST!! 1999-2019 [Special Edition]』が7月16日にデジタル配信されることが決定した。

 『ウラ嵐BEST』はこれまで未配信だったカップリング曲、アルバムの初回限定盤収録曲、ボーナストラックなどをまとめたもので、計129曲を4つの時代に分けて配信する。そして『5×20 All the BEST!! 1999-2019 [Special Edition]』は、2019年発売の20周年ベストアルバムに「La tormenta 2004」「5×10」「Attack it!」の3曲を追加した新装版となる。

 特に目玉は『ウラ嵐BEST』だろう。嵐は2019年に全シングルの表題曲をデジタル配信したのに続き、2020年2月にオリジナルアルバム全16タイトル通常盤を配信したが、初回限定盤のみ収録の楽曲やシングルのカップリングなどはCDでしか聴くことができなかった。これがついに解禁となる。

 CDシングルとしては活動休止前最後の発表となった『カイト』に収録されている、天皇陛下御即位奉祝曲の第三楽章「Journey to Harmony」こそ未収録に終わったようだが、それでもファン以外には知られてこなかった楽曲が『ウラ嵐BEST』の配信により、多くの人に届けられることになる。特に『アラフェス2020』でも披露された「Still…」「ファイトソング」といった人気のカップリング曲の配信は反響を呼びそうだ。

 それ以上に話題になる可能性があるのがソロ曲だという。

「特に二宮和也が自ら作詞した『虹』ですね。ファンの間でも特に人気の高い、いわば“ウラ代表曲”のひとつ。ライブで披露する際の振り付けがエロいと評判の『ギミゲ』こと『Gimmick Game』もついに配信となります。相葉雅紀の『Friendship』や、“サクラップ”が堪能できる櫻井翔の『Hip Pop Boogie』も人気ですし、松本潤の『Naked』は映像で残っていないため、音源の配信だけでも嬉しいところです」(アイドル誌ライター)

 ソロでは、個々の才能がフォーカスされる。

「二宮さんは作詞だけでなく作曲もこなしますが、歌もうまい。特に『虹』は、歌詞に沿ったウィスパー気味の優しい歌声もよく、ライブでのピアノ弾き語りで一層、心を掴まれました。俳優としても評価されていますが、曲の世界観を表現する力もさすがですね。ハイトーンのイメージですが、低域も出るので、音域も広いんですよ。

 そして、歌唱力といえば大野智さん。よくも悪くもクセがあまりないため、印象に残りづらいかもしれませんが、歌声の安定感がとにかくすごい。ソロだと彼のうまさがよくわかると思います。今回配信される『Song for me』と『Take me faraway』も、R&B調で音数が少ないので歌に集中して聴けるでしょう。音程、ビブラート、タイミングの正確さに唸ります」(ボーカルトレーナー)

 すでに配信中のソロ曲でも個々の魅力は伝わっただろうが、ファン人気の高い楽曲も解禁されることにより、さらに広がりを見せるだろう。オリジナルアルバム全16タイトルの通常盤が配信された際には“嵐の隠れた名曲”といった特集がさまざまなメディアで組まれており、今回の“ほぼ全曲解禁”を受け、同じように特集される機会もありそうだ。嵐の音楽、ひいては個々の音楽的才能について“再評価”の機運が高まる可能性もある。身近なところでは、関ジャニ∞の人気音楽番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で嵐の楽曲に絞った特集が組まれる、といった展開も期待できそうだ。

「活動休止中だからこそ、というのが大きいのでしょうが、カップリング等まで配信とは、思い切ったことをやりましたね。配信に取り組みつつも、コアなファン向けに“CDでしか聴けない”部分はある程度は残すと思われたのですが……。

 しかし、これで嵐“再評価”の流れが生まれれば、芸能活動から離れ、引退説もささやかれている大野にとって活動再開へのいいモチベーションとなるかもしれませんね」(レコード会社関係者)

 加えて、この嵐の施策が大成功となれば、他のジャニーズ所属タレントへの波及も考えられそうだ。King & Prince以降のグループでは、SNSでの展開や、YouTubeで視聴地域制限をかけず全世界配信するといった動きが当たり前となってきているが、2021年はジャニーズのデジタル戦略における転換点となるのかもしれない。

加賀美ジョン(かがみ・じょん)

加賀美ジョン(かがみ・じょん)

洋邦問わず、音楽にまつわる編集・ライティングで十数年。クレジットを眺めるのが趣味。

最終更新:2021/09/15 20:29

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