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巨人菅野も離脱… 五輪野球日本代表に「選ばれ損」リスク

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菅野智之 読売ジャイアンツ 公式サイトより

 侍ジャパンの布陣がまたしても狂うことになった。

 プロ野球読売ジャイアンツの菅野智之投手が今月下旬に始まる東京五輪の日本代表を辞退すると3日に発表された。

 今年は開幕から波に乗れず数回の2軍落ちを経験。先日、1軍復帰したばかりだったが東京ドームでの広島戦でも失点を重ね2軍再調整を言い渡された。その直後、侍ジャパンメンバーを辞退した形となった。

 以前より東京五輪への憧れを何度も口にしていた菅野は「本当で残念でならない。期待に応えることができず申し訳ない気持ちでいっぱい。金メダルを願って応援します」とコメントを寄せたという。7月28日の初戦までわずか3週間と迫ったタイミングで、侍ジャパンからのメンバー辞退者は読売ジャイアンツの中川、広島東洋カープの会沢に続き3人目。いずれも故障や不調でのリタイアとなった。緊急事態をカバーするように稲葉篤紀日本代表監督は首脳陣を引き連れて6月下旬から再びプロ野球公式戦視察を再開。すでにソフトバンクの千賀投手に内定を出す方向で調整が進んでいるが、菅野の辞退によってさらに投手陣に狂いが生じることとなった。

「代役で検討されそうなのは横浜DeNAベイスターズの今永、東北楽天ゴールデンイーグルスの則本らが候補に挙がっています。いずれも大舞台を経験しているので代表入りに相応しい人材なのですが、問題は最初から選んでいないことに尽きる」とプロ野球OBはそう指摘する。なぜか。

「プロ野球は7月中旬からおよそ1か月、五輪中断期間を設けます。その間はオープン戦のような実戦形式の練習試合を組んでいますが、公式戦ではないので年俸に影響する成績には反映されません。そのため、自分の調整がある程度許されるのです。今から選ばれるとなれば、後半戦に向けての調整法にも誤差が生じることは避けられません。選手によっては治療を優先させたりすることもあるでしょう。いきなり呼ばれて、本番までの時間も少ないため、首脳陣が場当たり的な起用を迫ってくる可能性も十分考えられます。その結果、五輪本番でボロボロにされてしまいチームに戻って、後半戦で力を発揮できない危険性がはらんでいるのです」

 プロ野球に限らず、サッカーほかさまざまなプロスポーツで、ナショナルチームよりも所属クラブの運営に力が入っているのが昨今。

 先日も、侍ジャパンメンバーは金メダルを獲得すれば1人1000万円のボーナスを獲得できることが決まったというが、カネでは解決できない危ない橋を選手は本当に渡りたいのだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/07/10 16:00
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