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『孤独のグルメ』のスポンサーニンマリ! 他局がうらやむ超優良番組のカラクリとは?

『孤独のグルメ』のスポンサーニンマリ! 他局がうらやむ超優良番組のカラクリとは?の画像1
写真/GettyImagesより

 俳優・松重豊が主演するドラマ『孤独のグルメ Season9』(テレビ東京系)が7月9日深夜にスタートした。

 原作は久住昌之、画・谷口ジローの言わずとしれた同名人気コミック。輸入雑貨商を営む主人公・井之頭五郎(松重)が営業先で見つけた食事処にふらりと立ち寄り、食べたいと思ったものを自由に食す、至福の時間を描いたグルメドキュメンタリードラマだ。

「今回で9シーズン目を迎えた同ドラマですが、知る人ぞ知る超優良番組です。制作費は深夜帯とはいえ、1本200万円。他局なら600万円ほどが相場ですから超格安です。松重のギャラも他局のゴールデンなら150万円が相場ですが、30万円程度に抑えられている。登場人物はほぼ主人公の松重1人。彼は食べた時の感動を忘れないよう、ナレーション録りもすぐに車内で行われているので、何日もスケジュールを押さえる必要もない。ロケが飲食店ということで、スタッフの食事代はすべて無料になるというのも、制作サイドにはありがたい」(テレビ関係者)

 2020年の大みそかに放送されたスペシャル版も大健闘。ますます評価を上げたものだった。

「すでに今年の大みそかも放送が決定しています。スポンサー的には3000万円以上の効果があるとされ、制作費の安さからコスパは最高レベル。大金をつぎ込んで爆死ドラマを量産しているフジテレビあたりは見習ったほうが良いですね。また、飲食店絡みの撮影には店側からのクレームがつきものですが、それも一切ない。というのも松重が後日、プライベートでその店を訪れているからだとか。まさに役者の鏡ですが、それだけドラマへの思い入れが強いのでしょう」(前出・テレビ関係者)

 重松といえば少食で、一時は続編に出演することを拒否しているという報道も出ていたが、後日にちゃんとお店を訪れているとあれば、そうした心配もしばらくはなさそう。今後、かなりの長寿シリーズになっていきそうだ。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2021/07/12 06:00
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