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Da-iCE「CITRUS」ストリーミング総再生1億回を突破も…テレビ業界の「忖度」打ち破れるか

文=加賀美ジョン(かがみ・じょん)

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Da-iCE公式サイトより

「くだらない暗黙の了解が進化を遅らせているのは明白でしょう」

 人気の5人組ダンス&ボーカルグループ・Da-iCEが8月に発表した「Kartell」の歌詞の一節だ。サビでは「蹴飛ばせ 忖度と不感症」という言葉も出てくる。Da-iCEのリーダーである工藤大輝が書いた歌詞であることを考えると、そこに込められた想いにおもわず胸を馳せてしまう。

 今年1月に結成10年を迎えたDa-iCEは、キャリアのピークを更新しつつある。その原動力となっているのが、昨年11月に発表された楽曲「CITRUS」だ。昨年10月期の日本テレビ系日曜ドラマ『極主夫道』の主題歌となった同曲だが、今年に入ってじわじわと人気を拡大してきた。

 Da-iCEは今年4月、一発撮りをテーマとした人気YouTubeチャンネル「The First Take」に初登場。ここで「CITRUS」を披露すると、公開からわずか数日で200万回再生を記録するなど反響を呼び、8月中旬には総再生回数は1000万回を突破。こうした勢いを受けて、ストリーミングサービスにおける「CITRUS」の再生回数が累計1億回に達したことが9月8日に発表された。これは、日本人男性ダンス&ボーカルグループでは史上初の記録だという。

「この曲は、花村想太と大野雄大のツインボーカルの実力が発揮された難曲で、『The First Take』出演直後には優里が自身のYouTubeチャンネルで原曲キーでのカバーに挑戦し、『めちゃくちゃ難しい』とコメントしていたほど。しかしこの難しさがかえって火を点けたのか、YouTubeやTikTokなどでカバー動画が数々アップされるようになり、UGC(User Generated Contents。一般ユーザーによって作られたコンテンツのこと)を合わせると8月のうちに総再生回数は2億回を突破していたようです。9月15日公開のビルボードジャパンのチャートでもカラオケ指標で6位、総合で22位と根強い支持を得ていることがわかります。2021年を代表する1曲になったのは間違いないでしょう」(音楽ライター)

 今年は初の全国アリーナツアーも成功させたDa-iCEは、9月5日より放送がスタートした、仮面ライダー生誕50周年記念作品『仮面ライダーリバイス』(テレビ朝日系)の主題歌「liveDevil」も担当。その勢いはますます加速するばかり……と思われるが、彼らを阻む壁が今なお存在していると音楽関係者は指摘する。それがまさに、彼らが“蹴飛ばしたい”と願っている“忖度”だ。

「それはずばり、テレビの音楽番組です。7月には日本テレビ系の『MUSIC BLOOD』に出演するなど、深夜帯では問題ないのですが、民放のゴールデン帯は想像以上にハードルが高いようです。『CITRUS』がこれだけヒットしているのに出演できないというのは、もはや無視されているようなもの。これが“歌って踊る”ボーイズグループでなければ、こんなことにはなっていないのでは」

 実際、ラッパーらによる3人組ユニット・変態紳士クラブは、「THE FIRST TAKE」に登場した今年5月に『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)に初出演。そこで披露した代表曲「YOKAZE」がストリーミングで累計1億回再生を突破したのはそのおよそ3カ月後のことだ。

 昨年の例でも、ラッパーのRin音はTikTok経由でヒットしていた「snow jam」を引っさげて昨年6月に『ミュージックステーション』に初出演。「snow jam」がストリーミングで累計1億回再生に到達したのは、その半年も先となる同年末のことだった。

 あるいはシンガーソングライターの優里の場合、今年1月27日に「ドライフラワー」のストリーミング累計再生回数が1億回に到達したことが発表されたが、そのおよそ9日後に『ミュージックステーション』に初出演することがアナウンスされた。

 しかし、すでに「CITRUS」がストリーミング1億回再生を突破したDa-iCEが同番組にはいまだ出演できていない。こうした状況こそ、「Kartell」で工藤が指摘している「くだらない暗黙の了解」であり、「行手阻む迎合」なのではないだろうか。ちなみに「Kartell」とはドイツ語の「カルテル」のことだ。独占的利益を得るために暗黙の合意を強いているのは一体誰だろう?

 Da-iCEは「アンフェアなままにさせない」「結果で捻じ伏せろ」と高らかに歌う。“アンフェア”な状態がこのままずっと続くのか、それとも彼らが出した“結果”が正当に評価されるのか。今後の動向をしっかりと見守っていきたい。

加賀美ジョン(かがみ・じょん)

加賀美ジョン(かがみ・じょん)

洋邦問わず、音楽にまつわる編集・ライティングで十数年。クレジットを眺めるのが趣味。

最終更新:2021/09/21 17:00

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