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櫻井と相葉のW結婚発表は綿密な25周年復活への布石ー大野「体形はキープします」を信じて待つ

櫻井と相葉のW結婚発表は綿密25周年復活への布石ー大野の「体形はキープします」を信じて待つの画像1
嵐 J-Storm 公式サイトより

 ベテラン芸能リポーターの城下尊之氏が、とかくあおり・あおられがちな芸能ニュースをフラットな目線で、おちついて解説!

――9月28日、嵐の櫻井翔と相葉雅紀が結婚をダブル発表しましたね。櫻井は39歳、相葉は38歳、大野智の祝福コメントにあったように、「もうおじさん」なので結婚もアリだと思いますが、やっぱりファンは複雑な気持ちのようです。

 10月4日、櫻井さんが月曜キャスターを務める報道番組「news zero」(日本テレビ系)で、「今まで応援して下さったすべての皆さまがすべてを受け入れて下さっているわけではないことも理解しているつもりです」と言っていましたから、ショックを受けたファンもいるでしょうね。そういうことも織り込み済みで、綿密に計算された結婚発表だったという印象です。

――どういう点が「綿密な計算」だったんでしょうか。

 そもそもあの2人が結婚するというのは、業界的には予想されていたんです。僕らの間では「結婚するんだったら、長い付き合いの彼女がいるあの2人だよね」と。その2人がダブルで発表したのは、ファンのショックを1回で終わらせるためと、そのショックを分散させるため。そして、メンバーの仲の良さをアピールするため。うまく考えられています。タイミングも素晴らしかった。

――2019年、20周年のツアー中に結婚発表した二宮和也よりは、はるかにいいタイミングですよね。

 なぜこのタイミングだったかというと、そもそも嵐の活動休止は、大野さんが「3年、休みたい」と言い出して決まったこと。だから、2021年から丸3年休んで、24年の25周年で復活すると見られているんです。逆算すると、それまでにファンのショックが癒えるように、できるだけ長い時間をとったほうがいい。とはいえ、21年夏は東京オリンピック・パラリンピックがあり、櫻井さんと相葉さんはNHKのナビゲーターを務めていました。大きなオリンピックの仕事がようやく終わり、少し落ち着いたころ⋯⋯ということで、今しかない。よく計算されています。発表と同時にマスコミ関係者にチョコレートのセットが贈られたのも、ずいぶん前から考えられていたのでしょう。

――24年に嵐が復活するのはもう決定なんですか。

 大野さんは「体形はキープします」と言っていましたから、僕はその年に大々的に25周年ツアーを行うと信じています。ただ、表向きは「無期限休業」のままにしておいて、直前に発表したほうがファンの喜びも大きいでしょうから、発表はもっと先になるでしょう。

――そこまで見据えた結婚発表なんですね。

 そうですね。嵐が活動休止を発表してから、実際に休止するまでに2年。大野さんが「休みたい」と思いを吐露してから考えると3年以上、大野さんを待たせました。その間、20周年ツアーで500億円を超える売り上げがあったと言われています。それくらい嵐は影響力を考えて慎重に先のことまで考えているんです。

――ただ、24年まで人気を維持できるかどうかが難しいところです。

 結婚によって一時的にショックを受けるファンはいるのは仕方がないでしょう。でも、上手いのは、お相手女性について「一般人」というだけで、細かい情報は一切オープンにしていない点。スポーツ各紙は独自に、櫻井さんのお相手は「慶応大学時代の同級生」、相葉さんのお相手は「10年来の交際があった女性」と報じていますが、せいぜいそれくらい。なるべく結婚の実態を見せない。ファンに結婚の実感がわかないようにしているんです。福山雅治さんは結婚して、コンサートの動員数が大きく変わってしまいました。それは相手が誰もが知る有名女優だったから。ジャニーズはそこは重々気をつけていると思います。あと2年少々、復活するころにはファンの感情も落ち着いているでしょう。

――ということは、25周年コンサートでもボロ儲けできる、と。

 そうですね。ジャニーズの関係者も言っていましたが「アイドルは20年続いたらそれだけですごい」。25周年は並大抵のことではありません。V6は20年に25周年コンサートを開催しましたが、コロナ禍ということもあり無観客配信でした。コロナ禍じゃなかったとしても、5大ドームツアーのような大規模なツアーは難しいでしょう。来年、KinKi Kidsが25周年を迎えますが、やはり大規模ツアーは難しい。嵐だったら、5大ドームツアー、しかも前代未聞のとんでもない公演数ということもありえる。よく考えたら5人のうち3人が妻帯者なんですが⋯⋯、それでもファンは絶対に結集します!

――活動再開の後はどうなりますか。

 またソロでの活動に専念し、30周年に「同窓会」ということで復活。周年ごとに復活コンサートを開催するような形になるでしょうね。

――なるほど。今回の結婚発表は、25周年まで見据えた大プロジェクトだったわけですね。さすがドル箱は違いますね!

城下尊之(芸能リポーター)

立教大学在学時から、サンケイ新聞でアルバイトを行っていた経緯から、卒業後、サンケイスポーツへ入社。スポーツ紙文化部記者となった初日で見習い経験もないうちに、他に大きな事件があったため、「(故)林家三平さん、大病から復帰!」という大事な現場を任された。退社後は、TBS『奥様8時半です』のデスク担当として勤務し、その後、芸能リポーターに転身し、現在に至る。独自に身につけてきた取材能力、ブレーンの作り方等から、芸能界の裏話を交えた、楽しい味付けで話す。

【プロフィールページ】

しろしたたかゆき

最終更新:2021/10/08 19:00
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