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日本ハム、栗山監督の退任決定も…次期監督のポジションは“不人気”なワケ

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写真/GettyImagesより

 10月16日、プロ野球・北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督が今シーズン限りで退任することを球団が正式発表した。残り11試合全てベンチ入りし、職務を全うした後に退任会見を開く。

 チームは15日のオリックス・バファローズ戦にも負けて日本シリーズ進出の道が開けるクライマックスシリーズ進出が完全に消滅。3年連続でパ・リーグ4位以下となるBクラスが確定した。16日の試合前には選手、コーチ陣、裏方をグラウンドに集め、栗山監督自らが経緯を説明。そこで監督は「今日から来年は始まった。しっかりやって欲しい」という旨を話を伝えたという。

 栗山監督は2012年から監督を務め、今シーズンで就任10年目を迎えた。過去にリーグ優勝経験もしているが、今シーズンは最下位と低迷している。プロ野球OBはこう話す。

「球団もようやく発表したかというのが本音。選手もいない、組織としても機能していない中で、栗山さんに任せ続けても復活は望めません。日本ハムは原則的に、取り巻きのメディアも生え抜きOBの評論家も球団批判を行わないのが鉄則でしたが、今シーズンは“掟破り”が横行するほどの酷い状況だった。クリーンなイメージを求める球団としてもこれ以上野放しには出来ないと判断したのでしょう」

 だからといって後任人事がすんなりと決まる状況でない複雑な事情も抱えている。2023年に北広島市にメジャー仕様の新球場がオープン予定で、当初はそのタイミングで新たな顔となる人物を監督として迎える準備を進めていた。

「しかし想定外の低迷ぶりで、当てが外れた。近年は大谷翔平、有原航平など有望な若手選手が相次いで米メジャーリーグに移籍したことも大きかったが、戦力を上積みするための補強策にも出なかった。これでは船は沈むしかありません。栗山監督の退任はいいが、問題は、いわゆる“つなぎ”の監督を準備していたのかということ。内部昇格での新監督なら小笠原道大1軍ヘッドコーチを新監督に置くことも現時点では考えられますが、指導方法に疑念を抱く関係者も多いのです」(同)

 大本命は侍ジャパンの監督として金メダルを取った稲葉篤紀氏だが「戦力も整わない中での就任は、誰だって嫌がるもの。火中の栗をわざわざ拾いに行く必要はありません。年齢を重ね、ある程度指導経験もあり、かつ『中継ぎ監督でもいい』と了承してくれる人材を球団も必死に探していることでしょう」(同)と厳しい表情を見せる。

 戦力を揃える前に球団の仕事は山のように積まれているようだ。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2021/10/20 17:00
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