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江口のりこ『SUPER RICH』好発進でも…不安視される「主演の器」と「不自然な年齢設定」

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果たしてキャスティングは成功だったのか、失敗だったのか…

 江口のりこが民放ゴールデン・プライム帯連続ドラマ初主演となる『SUPER RICH』(フジテレビ系)が14日にスタート。初回の世帯平均視聴率は7.8%を記録し、今年放送された「木曜劇場」ドラマの初回としては最も高い数字となった。

「今年の木曜劇場は『知ってるワイフ』『レンアイ漫画家』『推しの王子様』といずれも初回の世帯平均視聴率は6%台だったので、上々の滑り出しでしょう。14日は裏で、“国民的ドラマ”と呼ばれる米倉涼子主演の人気ドラマ『ドクターⅩ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の最新シリーズが初回拡大スペシャルとして22時過ぎまで放送されました。そのため、『SUPER RICH』はかぶらないよう22時8分スタートとなったのですが、その作戦が奏功した形です」(テレビ誌ライター)

 同ドラマは、江口演じるベンチャー企業の破天荒な女性社長を描いた物語だが、放送前には企画が頓挫する危機に陥っていたという。

「当初、江口が演じる主人公には、木村文乃や上野樹里が先に打診されていたものの、断られてしまった。次に白羽の矢が立ったのが安藤サクラで、一時はほぼ内定していたものの、子育てしながらの連ドラ出演はやはり難しいとなり、出演に至らなかった。クランクインが迫る中、安藤と雰囲気が似ているというスタッフの一言が採用され、江口にオファーをかけたところ、なんとか快諾してもらえたといいます。江口が所属する『劇団東京乾電池』の座長を務めるのは柄本明、その息子・柄本佑の妻が安藤というのも奇縁ですね」(テレビ関係者)

 大健闘スタートとはいえ、視聴者の反応は賛否両論。

「実力派と言われる江口ですが、セリフ回しが独特のため、『棒読みに聞こえる』という意見も。『半沢直樹』や『ドラゴン桜』(共にTBS系)ではそれが彼女の個性としてハマっていたのですが、役が合ってない場合にはその部分が強調され、“ヘタ”に見えてしまうことがある。初回の時点では賛否出ており、江口が“主演の器”なのか視聴者の評価がまだ定まっていないようです。脚本が微妙という声も多いため、江口らキャスト陣を生かしきれていない面もあるかもしれません。

 また他にも、俳優と役の年齢差がありすぎるとの指摘も聞かれます。41歳の江口が役では36歳。47歳の戸次重幸に至っては37歳と10歳も開きがある。また、実年齢が39歳ながら童顔の中村ゆりが2人とタメ口で話しているため、よけいにチグハグに映ります」(前出・テレビ誌ライター)

 一方で、高評価を受けている登場人物も。

「人気急上昇中のイケメン俳優・赤楚衛二については、SNSで女性たちから『可愛い』と黄色い声援が送られていますね。また、江口の元上司で恩人という役どころの松嶋菜々子はさすがの存在感。キャスティングに苦慮した経緯があるだけに、局内では『彼女が主演でよかったのでは』という声も聞かれます。今回は数字の責任を負わない脇とあって、松嶋は現場でピリつくこともなく伸び伸びしているそうです」(前出・テレビ関係者)

 第2話の世帯平均視聴率は7.3%と微減となったが、ドラマはまだ始まったばかり。今後、評価がどのように変わっていくのか注目だ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2021/10/24 17:00
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