『真犯人フラグ』隠れキャストが暴かれる？　ポスター黒塗り人物の正体は…

　西島秀俊主演の日本テレビ系ドラマ『真犯人フラグ』の公式サイトやポスターに使われている、西島を中心に総勢23名のキャストが配されているミステリアスなメインビジュアル。その左上にある、顔を黒塗りされ隠された謎の人物の“正体”が話題となっている。ここからネタバレとなる可能性もあるため、考察を楽しみたい人は注意してほしい。

　運送会社に勤める主人公・相良凌介（西島）が、妻子の謎の失踪により世間から疑われ、次々に起こる不審な出来事に追い詰められ翻弄されながらも、家族を取り戻すために奔走する姿を描く同ドラマ。2クール連続放送とあって、5話までの放送を終えてもいまだ謎は深まるばかりだ。

　件のポスター左上の人物は事件の真相へとつながる重要人物なのでは、とドラマ開始前からその正体に注目が集まっていたが、まだ姿を見せてはいない。そんななか、Twitter上のある投稿にドラマファンから大きな反響が寄せられ、物議を醸している。それは11月12日に「近くのテレビ局のポスターで真犯人フラグの黒塗りの人、顔出てた」という文面とともにツイートされた画像。「香里奈でした」と文面が続くように、ガラス越しに『真犯人フラグ』のポスターが写し出されているのだが、そこには黒塗りされていたはずの部分に香里奈の姿がハッキリと確認できる。

　もっとも、当初からこの黒塗りの人物は香里奈ではないか、と考察する人は多くいた。劇中には、凌介が勤める運送会社に頻繁にクレームの電話をかけてくる「バタコさん」こと木幡由美という人物がおり、これまでのところ声だけの出演だが、その声が香里奈によく似ていると指摘されていたのだ。そのため、ポスターの黒塗りのキャストは香里奈で、バタコさんとしていずれ登場するのでは、と考える人は今回の写真の件より前から存在していた。

　このツイートを見た視聴者からは「やっぱりそうだったか。顔出ていいの？」「香里奈とは言われていたけど、これはテレビ局の凡ミス？　ミスリード？　それとも情報公開？」「これ絶対やっちゃアカンやつですやんテレビ局」など、驚きと戸惑いの反応が。なかには「自分の目で確かめるまでは保留。ソース示してないのに信じるのはドラマ内でぷろびんチャンネルに踊らされてる人達と一緒」などと慎重な意見も見られた。

　『真犯人フラグ』ではSNSを中心に不確かな情報が拡散され、事実のように扱われることで凌介が追い詰められていくさまが描かれている。良くも悪くもさまざまな情報がネット上に溢れる現代社会に対する、制作陣からのメッセージのひとつでもあるだろう。そう考えると、もしかしたらこれも仕掛けなのでは、などと深読みしてみたくもなる。ドラマ内のキャラクターであるYouTuber・ぷろびん（柄本時生）のチャンネルが現実のYouTubeに存在しているように、架空のアカウントから偽情報を出し、視聴者を振り回している、なんてこともあったり……？　それとも、単にこれは制作陣にとっても思わぬミスなのだろうか。

　11月21日には第6話が放送される。はたして香里奈は登場するのだろうか。現実の世界にまで散りばめられているかもしれない謎は増えていくばかりだ。

■番組情報
日曜ドラマ『真犯人フラグ』
日本テレビ系毎週土曜22時30分～
出演：西島秀俊、芳根京子、佐野勇斗、桜井ユキ、生駒里奈、柄本時生、柿澤勇人、長田成哉、坂東龍汰、迫田孝也、田中哲司、宮沢りえ ほか
主題歌：Novelbright「seeker」（UNIVERSAL SIGMA / ZEST）
音楽：林ゆうき、橘麻実
企画・原案：秋元康
脚本：高野水登
チーフプロデューサー：加藤正俊
プロデューサー：鈴間広枝、松山雅則（トータルメディアコミュニケーション）
演出：佐久間紀佳、中島悟（AX-ON）、小室直子
制作協力：トータルメディアコミュニケーション
製作著作：日本テレビ
公式サイト：https://www.ntv.co.jp/shinhannin-flag/

東海林かな（ドラマライター）

福岡生まれ、福岡育ちのライター。純文学小説から少年マンガまで、とにかく二次元の物語が好き。趣味は、休日にドラマを一気見して原作と実写化を比べること。感情移入がひどく、ドラマ鑑賞中は登場人物以上に怒ったり泣いたりする。

しょうじかな