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「最高月収は2500万円」セックス動画を配信するカップル

　ポストに「セックス配信で月収2500万円」という記事がある。

「アダルト動画サイト『Pornhub（ポーンハブ）』で、自らのセックスの動画を配信して対価を得る一般人を『ポルノハバー』と呼びます。

　プライベートの性生活をネットで全世界に配信してお金を稼ぐなんて驚きですが、参入者が絶えない。すっかり市民権を得たユーチューバーのように、一攫千金を目指せる新たな職業として密かに人気が高まっています」

　こう解説するのはアダルトメディア評論家の尾谷幸憲。

　07年にカナダの運営会社によってサービスが始まった『Pornhub』は世界最大級のアダルト動画サイトで、19年のサイトアクセス数は約420億回。日本は世界2位の利用者数を誇る『Pornhub』大国とされるそうである。

「当初は既存のAVがアップロードされるなど違法性の高いサイトでしたが、20年12月に方針を転換し、違法アップロードや児童ポルノなどに関わるとみられる不正動画を一斉に削除した。コンテンツの大幅減と同時に動画配信の仕組みを強化しサイトの健全化を進める中で、既存の海外の配信者を上回る勢いで日本人のポルノハバーが台頭しました」（尾谷）

　絶大な人気を誇るポルノハバーは月額2000円程度のファンクラブサイトを持ち、会員数10万人以上、月収1000万円以上を稼ぐ人もいるという。

　その中でもカリスマ的人気を誇るのが「えむゆみカップル」だそうで、ドM（23）とあゆみ（21）がセックス動画の投稿を始めたきっかけは「ノリ」だったという。

　ドMがこう話す。

「もともとSNS関連の仕事をやっていて、20年夏に取引先の人から日本人でPornhubやっている人はいないからオイシイよと言われて、ユーチューブのノリで配信したら面白くなると思いました。そこでエロが大好きで、いろんな性を開発したがる恋人でフリーターだったあゆみちゃんに『やってみようよ』と声をかけたんです」

　突然の提案だったが、あゆみはオッケーと軽く応じたそうだ。彼女が語る。

「M君と付き合う前の私は性に奔放で、ナンパやパパ活で行きずりのセックスを繰り返し、得るものは何もありませんでした。えむ君のことは信頼していて大好きだから動画撮影を楽しめると思ったし、裸になることに抵抗感もありませんでした」

　2人は早速、動画配信の準備を始めた。

「まず一般ユーザと同様にPornhubのアカウントを作ります。それから年齢確認や本人認証のため、パスポートとその所持者であることを証明する写真をカナダの運営会社に提出し、数日間の審査を経て承認されて、ようやく動画を投稿できました。撮影に使用するのは僕らはスマホだけ。局部と結合部にはモザイク処理が必須で、そうした画像処理は専門業者に委託しつつ、基本的には自分たちで編集作業をしています。顔にはマスクをしてるだけです。
ちなみにパスポートの顔写真以外の人が動画に映ったら、規約違反になります。運営元に動画を削除され、アカウントを停止された人もいると聞きました」（ドM）

　実際に配信を始めると予想をはるかに上回る収入となったという。

「週一ペースで動画をアップすると再生数が1本あたり50万回を超え、翌月には40～50万円の稼ぎになり、その後も100万円単位で収入が増えました。ファンサイトを開設するとさらに金額がアップし、平均月収が1000万円ほど、最高月収は2500万円になりました」とドMはいう。

　自分たちの裸を世界中に晒して、カネを稼げるのなら、私もやってみようというカップルがまだまだ出てきそうだな。

「性器にモザイクをかけてない動画はワイセツの要件を満たすと解釈されます。現状、モザイクが入っていれば、摘発の対象となる可能性は低いと言えます」と大阪グラディアトル法律事務所の森山珍弘弁護士はいう。

アップロードされたアダルト動画を視聴するだけなら、視聴者が刑事罰に問われることは現時点では基本的にないそうである。