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北京五輪報道派遣スタッフがこぼす、バブル方式の開催と“移動時間”への不安

文=黒崎さとし(くろさき・さとし)

北京五輪報道派遣スタッフがこぼす、バブル方式の開催と“移動時間”への不安の画像
首都体育館での練習風景(写真/Getty Imagesより)

 北京冬季オリンピックが開幕する2月4日まであとわずか。続々と世界各国のメディアが現地入りしているが、日本メディアも気が気でない。

「そもそもの問題として、無事に宿泊先のホテルへたどり着けるのかどうか。昨年の東京五輪の時とは厳戒態勢が格段に異なる」

 2月初旬に北京に向けて派遣される民放テレビ局スタッフはこう不安をのぞかせた。

 現地の大会組織委員会は、北京五輪を取材するすべてのメディアについて、新型コロナウイルス感染防止策として、開催地を囲い、選手やコーチ・関係者を隔離して外部の人達と接触を遮断する「バブル方式」で対応すると発表。東京五輪開催時にも取られた方式だが、中身は段違いの厳しい内容となっている。

「東京五輪の時は上層部から飲み会禁止、三密を避ける行動を呼びかけられていたが、裏では仲間内で宿泊先のホテルで部屋飲みをしていたり、派遣型風俗店を利用する者もいたりと、実質的には普段と何ら変わらない生活を送ることができました。移動手段も、海外メディアは大会関係者のみが乗車できるバスでの移動を強く推奨されていましたが、私たちは電車、バス、タクシーなどを選べましたね。オンエア時間までのことを考えるとタクシーや専用のワゴンハイヤーばかり乗っていましたけど」(スポーツ紙運動部記者)

 そして前出の民放スタッフはこう続ける。

「今回は、半ば強制的にメディア専用バスの乗車を命じられています。東京五輪では一部競技を除いてほとんどが東京都心で開催されたこともあり、移動時間も短く済みましたが、北京では、開閉会式会場やフィギュアスケートなど街中の施設で実施する競技もあれば、ジャンプなど山側で実施される競技もあります。両施設はかなり距離があり、メディア専用バスで片道4時間近くかかる試算も出ています。五輪最大の難点は、メダルセッション(決勝、準決勝)だと深夜でもお構いなしに競技、表彰式が続くこと。続けて行われる会見を取材して会場を後にするのが深夜2時~3時近くまでかかる可能性もあり、睡眠時間を削られるキツい取材になるでしょうね」

 五輪期間中は宿泊先のホテル、取材拠点となるメインプレスセンター、競技会場の3か所を行き来することになるが、その間は外食はおろか買い物などで“バブル外”には一切出られないのもストレスが溜まる要因となる。

「普段の食事は各所で取れそうなので問題なさそうですが、例えばちょっとした生活用品や防寒着を買うためにも、現地スタッフに手数料を払って買い出しへ行ってもらわないといけない。銘柄がはっきりしている商品ならいいですが、サイズ指定がある商品は伝えるのにも一苦労しそう。頼むのは止めようと考えています」(前出・運動部記者)

 いろんな不安を抱えて、彼らはチャーター機で間もなく離陸していく――。

黒崎さとし(くろさき・さとし)

黒崎さとし(くろさき・さとし)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。

最終更新:2022/02/01 06:00

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