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ゆうちゃみ骨折事故で日テレに擁護の声も… “肝いり特番”はお蔵入りとなるのか

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事務所公式ページより

 日本テレビが2月8日、タレントでモデルの「ゆうちゃみ」こと古川優奈が同局のバラエティ番組収録中に転倒し、左下腿骨を骨折したと発表した。

 ゆうちゃみは「令和の白ギャル」とも呼ばれるキャラクターと、身長175センチという長身で注目されている20歳で、『超無敵クラス』(日本テレビ系)などをきっかけに、バラエティを中心としたテレビ出演数が急増中のタレント。

 発表によると、8日朝に3月6日放送予定の特番『サバイバル水鉄砲!一撃』のロケ中、ゆうちゃみは足元のバランスを崩して転倒。「足に痛みを訴えたため、ただちに最寄りの病院にて診察を受け、左下腿骨骨折と診断されました。ゆうちゃみさんは、この後、手術を受け1週間程度、入院する予定です」とのこと。ゆうちゃみや関係者への謝罪の言葉に続き、「ロケに際しては、事前にシミュレーションを行うなど、安全に配慮しておりましたが、出演者がケガをした事実を重く受け止め、今後はより一層、ロケなど番組制作において安全対策に万全を期してまいります」と報告した。

「ゆうちゃみも同日夜、螺旋骨折で脛骨を折ったとSNSで報告。『番組の企画で全力疾走してて思っきりバランス崩して転倒』と経緯を説明しています。タレントが収録中にケガをしたという見出しを見て『またロケで事故かよ』といった声も上がりましたが、実際には不慮の事故ということで、ネット上では『誰かが転倒して骨折するところまでは想定できないのでは?』『気を付けていても怪我しちゃう時はしちゃうし、今回のは謝罪しなくても良いように思う』『走って転倒で骨折。これを制作側の責任と言うなら、どう安全対策を取れと言うんだ?』と、さすがに日テレを擁護する声も多く上がっています」(芸能記者)

 しかし、番組スタッフは今回の事故に落胆しているという。

「昨今は出演者にケガを負わせた企画はお蔵入りになる傾向にありますからね。今回の『サバイバル水鉄砲!一撃』は、日テレが力を入れていた特番だと思われます。おそらく、昨年7月に放送された特番『一撃 ‐ICHIGEKI‐』を発展させたサバイバルゲームものでしょう。水鉄砲を武器に争うゲームで、身体の正面にあるハートが水に濡れたら失格というルール。3人1組のチームとなり、各エリアにある3つの宝箱を探しながら敵と戦うというもので、なにわ男子の出演も話題を呼びました。この手のゲーム企画は、フジテレビの『逃走中』が視聴率こそ落ち込んできたものの、SNSとの相性が良く、さらに幅のあるキャスティングが可能ということでコンテンツとして強い。TBSが2020年12月から類似番組『THE鬼タイジ』をスタートさせましたが、日テレもこの戦線に乗り込もうとしていたはずで、その矢先に今回の事故が起こったわけです」(テレビ関係者)

 お蔵入りは大げさなように思えるが、TBSで1995年から2002年まで放送されていた『筋肉番付』は事故が続出。特に2002年5月の収録中に、頚椎骨折で半身不随となるまでの大事故が起き、番組が打ち切られた。フジテレビでは1993年、『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』の収録中にゲスト出演者の死亡事故が起き、やはり番組が打ち切られている。

 日本テレビは過去にも、2019年の『絶対に笑ってはいけない青春ハイスクール24時!』で佐野史郎が収録中に全治2カ月の大ケガを負い、大みそか放送の本編では佐野の出演シーンはカットとなった。また同年には『世界の果てまでイッテQ!』でANZEN漫才のみやぞんが約2カ月の治療を要する骨折、2018年には『ウルトラマンDASH』でTOKIO・城島茂が背中を打ち、骨にひびが入るケガをしたこともあった。特に佐野史郎の事故は大々的に報じられたこともあり、神経質にならざるをえない部分もあるようだ。

 一方、落胆したのはゆうちゃみも同じだという。

「人気ギャルモデルとして席巻していたゆきぽよ(木村有希)が2021年1月に“黒い交際”疑惑が浮上したことでテレビから姿を消しましたが、その空いた椅子に座ったのが、ギャル雑誌『egg』の専属モデルでもあるゆうちゃみでした。2020年のテレビ出演本数は数本だったのが、2021年は140本超え。多忙のあまり大阪の家に帰れず、東京でホテル暮らしをしているほどです。日テレは、『超無敵クラス』で特番時代からゆうちゃみをレギュラー起用しており、“発掘した”との思いが強い。フジの『逃亡中』のような人気コンテンツになるよう力を入れていた『水鉄砲』に出演させたのも、ゆうちゃみに期待しているからだろう。SNSではギャルキャラに徹して明るく振る舞っているゆうちゃみだが、恩義を感じているだろう日テレに自身のケガで迷惑をかけてしまったと内心落ち込んでいるのでは」(芸能関係者)

 番組自体がお蔵入りとなることはなさそうだが、ゆうちゃみの出演シーンはカットされてしまうのだろうか。番組関係者からは「ツイていない」の声が聞こえてきそうだ。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/02/18 13:00
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