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二宮和也、田中圭&磯村勇斗、高橋一生で盤石!? 絶好調TBSの4月期ドラマ

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二宮和也

 冬ドラマも後半へと差し掛かるなか、テレビ業界では早くも4月から各局でスタートする春ドラマの話題が注目を集めている。

 なかでもやはり熱い視線が注がれているのが「ドラマのTBS」だ。

 9日にはまず、金曜ドラマ『インビジブル』が正式発表された。昨年1月期に放送され、最終回の世帯平均視聴率が20%を超える大ヒットとなった日曜劇場『天国と地獄 ~サイコな2人~』を主演の綾瀬はるかとともに盛り上げた高橋一生が主演を務め、柴咲コウと異色のバディを組む。

「同局の『ROOKIES』や『南極大陸』、『クロコーチ』などを手掛けたいずみ吉紘氏によるオリジナル脚本。主演の高橋さん、ヒロインの柴咲さんともにドラマフリークである30代以上の女性視聴者層からのウケも良いですし、シリアスなサスペンス作品ということで注目されています。特に金曜22時の枠は大人向けの上質なドラマを届けているというイメージが近年確立されており、昨年10月期のサスペンス作品『最愛』も反響が大きかった。ドラマファンの期待度は高いですね」(テレビ誌ライター)

 戸田恵梨香の降板騒動も報じられたのは、火曜ドラマ『持続可能な恋ですか?』。上野樹里演じる主人公が父親と「ダブル婚活」をすることになるラブコメディで、主人公と三角関係になると見られる相手を田中圭と磯村勇斗が演じ、松重豊演じる父親が婚活パーティで出会う女性の役を井川遥が務める。

「TBSの火曜22時枠は『逃げるは恥だが役に立つ』を筆頭にさまざまな話題作を生んできましたが、ここ最近は“胸キュン”にフォーカスした恋愛モノばかりを続けたことで視聴者も食傷気味。オリジナル脚本やマンガ実写化を行き来しましたが低迷が続いています。現在放送中の『ファイトソング』で大御所・岡田惠和のオリジナル脚本を起用するなど変化を見せつつありましたが、4月の『持続可能な恋ですか?』も、『現代の結婚観を描く』『多様な愛のカタチも自由な時代』などと銘打たれており、胸キュンラブコメ路線を踏襲しつつも、『逃げ恥』的な社会性も加味した作品になりそうです。何より、超売れっ子の田中圭と人気爆発中の磯村勇斗というキャスティングは話題性抜群。火曜ドラマが勢いを取り戻せるか、注目されますね」(同上)

 さらにTBSには絶好調の「日曜劇場」がある。4月期に放送されるのは、嵐の二宮和也が主演を務める『マイファミリー』。多部未華子とおよそ15年ぶり共演となる同作は、愛娘を誘拐された夫婦が力を合わせて誘拐犯と戦っていく「ノンストップファミリーエンターテインメント」だという。

「阿部寛主演で現在放送中の『DCU』は、主要キャラのひとりが第3話で退場となる展開など賛否を呼ぶ部分もあり、視聴率は低下傾向にありますが、それでも全話平均で15%を超えるという安定感を誇っています。『マイファミリー』の脚本は、昨夏の『TOKYO MER~走る緊急救命室~』を大成功させた黒岩勉氏のオリジナル。『TOKYO MER』同様にハラハラするスピード感あるドラマになるのでは。誘拐・失踪モノといえば、現在放送中の『真犯人フラグ』(日本テレビ系)など、意外な人物が怪しいといったサスペンス的要素が強調されがちですが、『マイファミリー』は『家族ドラマ』を謳っていることもあり、これまた『TOKYO MER』のように敵・味方がわかりやすい間口の広い作品になりそうです」(同上)

 TBSといえば、『TOKYO MER』をDisney+(ディズニープラス)内ブランドで、『日本沈没ー希望のひとー』をNetflixで世界配信し、『DCU』はハリウッド大手制作プロダクションと共同制作するなど、ドラマに力を一層入れている。

「この3月には海外戦略の新会社が本格始動し、日本最大級のスタジオも竣工予定。ドラマに限った戦略ではありませんが、『ドラマのTBS』という強みをより前面に出していくでしょう。TBSドラマは、日本では珍しくキャスティング先行ではなく企画先行で作られることが大半で、ストーリーや世界観にふさわしく、スケジュールが空いている人をキャスティングしていく。それでも二宮和也、高橋一生、柴咲コウ、上野樹里、田中圭、磯村勇斗といった人気俳優を“ツモれて”いるのは、TBSのドラマプロデューサーがそれだけ信頼されている証拠では。月9が復調傾向にあり、『コンフィデンスマンJP』の映画化で大成功しているフジテレビも、4月から水曜22時枠を復活させるなどドラマにさらに力を入れているようですが、まだまだTBSが強い状況は変わらなさそう」(制作会社関係者)

 TBS日曜劇場からは松本潤主演の劇場版『99.9-刑事専門弁護士-THE MOVIE』が興行収入20億円超えのヒットを記録。『TOKYO MER』も2023年公開予定で映画化を控えている。よほどのことがないかぎり「ドラマのTBS」の牙城が崩れることはなさそうだ。

黒崎さとし(編集者・ライター)

1983年、茨城県生まれ。ライター・編集者。普段は某エンタメ企業に勤務してます。

Twitter:@kurosakisatoshi

くろさきさとし

最終更新:2022/02/18 18:00
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