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映画『シネマスコーレを解剖する。』全国公開記念インタビュー

コロナ禍をサバイブするミニシアターの現状を名古屋の名物支配人がぶっちゃける

文=長野辰次(ながの・たつじ)

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名古屋のミニシアター「シネマスコーレ」を経営する木全純治支配人

 いま、ミニシアターが揺れている。ミニシアターの元祖「岩波ホール」が2022年7月いっぱいで閉館することが報じられ、アップリンク渋谷やユジク阿佐谷などではスタッフへのパワハラが問題となった。個性的なインディペンデント映画を上映するミニシアターは、多様性の時代を象徴する文化的拠点として人気を誇っていたが、コロナ禍以降はどの劇場も観客動員に悩んでいる。

 ミニシアターはこれからどうなってしまうのか? そんな気になるテーマを扱ったドキュメンタリー映画『シネマスコーレを解剖する。コロナなんかぶっ飛ばせ』が、7月2日(土)より全国各地での上映が始まる。名古屋の老舗ミニシアター「シネマスコーレ」を舞台に、名物支配人の木全純治さんらスタッフがコロナ禍という未曾有の状況にどう向き合ったのかを記録したものだ。地元のメ~テレ(名古屋テレビ放送)が制作したローカル番組『復館 シネマとコロナ』(2021年3月放送)を映画『コロナなんかぶっ飛ばせ』として名古屋で今年2月に先行公開し、今回さらに全国公開向けに再編集されている。

 『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(08年)などのヒット作を放った若松孝二監督が初代オーナーを務めた「シネマスコーレ」は、独自のプログラムを組み、映画監督や俳優たちが舞台あいさつに頻繁に訪れ、舞台と客席とが「密」であることが売りの劇場だった。現在も続くコロナ禍を「シネマスコーレ」はいかにサバイバルしようとしているかを、上京した木全支配人に語ってもらった。

――コロナ禍でミニシアターが大変だということはネットニュースなどで知っていても、『シネマスコーレを解剖する。』の中で無人の客席を見ることで、切迫感のあるものとして伝わってきました。

木全支配人 観客0は初めてのことで、私たちも驚きました。1983年の開業以来、1日も休まずに映画を上映し続けてきたんですが、2020年3月31日に動員0となり、しかも連日続くことになったんです。さらに4月13日から1カ月間の休業に入ることになった。今回のコロナがいかに人の動きを封じてしまうものなのかを実感せずにはいられませんでしたね。営業を再開しても、客足は完全には戻っていません。

――客席数51席の「シネマスコーレ 」は年間2万6400人動員できれば採算が取れるものの、2020年は2万1239人、2021年は2万2361人に。奮闘したものの、採算ラインを割ってしまった。

木全 2020年は持続化給付金(200万円)、愛知県の休業協力金(50万円)、それとミニシアターエイド基金(369万円)で補填することができました。2021年はcafeスコーレへの休業補償(144万円)がありました。うちはカフェコーナーがあったので給付金が2年目も出ましたが、カフェコーナーのない劇場はうちよりも厳しかったと思います。

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