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アレのどこが面白いの?~企画倉庫管理人のエンタメ自由研究~

『ダウンタウンvsZ世代』が見せたテレビに残された可能性“やばい昭和”の見せ方

昭和世代が上から目線にならない自虐トーク

 Z世代に対して昭和を語る芸能人の口調がどこか自虐的というか、例えるならテッパンの貧乏自慢エピソードをする人のような話しぶりで、特徴的でした。“年配の世代が若者に何かを教える”という構造は、時として偉そうに見えてしまうこともあるのですが、この場合は自虐トークのようになっていたので、そんな見え方はしませんでした。昭和世代がボケでZ世代がツッコミという構造になっていて、どちらの世代の芸能人もその役割を楽しんでいるように見えました。

 近年、“テレビが生き残るためのテレビの強み”として「リアルタイム視聴(生放送)」「スポーツやM-1グランプリのような大型イベント」といったことがよく挙がりますが「家族で見て会話が生まれる」といったこともキーワードになってくると思います。

 昭和の文化を紹介するのがそれにハマっているということが分かったのですが今後、何をテーマにしてそれを満たすヒット番組が生まれるのか、注視したいと思います。それでは今日はこの辺で。

 

 

放送作家。松本人志・高須光聖がパーソナリティを務めた東京FMのラジオ「放送室」で行われたオーディションをきっかけに放送作家の高須光聖に師事。以降、テレビやYouTubeでさまざまな番組を担当。主な歴代担当番組は『くりぃむナントカ』『シルシルミシル』『めちゃ×2イケてるッ‼』『ガキの使い 笑ってはいけないシリーズ』『得する人損する人』『激レアさんを連れてきた。』『新しい波24』『1周回って知らない話』『ゴン中山&ザキヤマのキリトルTV』『GET SPORTS』『ヨロシクご検討ください』『青春高校3年C組』『今田×東野のカリギュラ』など。

Twitter:@kikakusouko

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最終更新:2023/02/28 06:38
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