『石子と羽男』首位動かず、『新・信長公記』下げ止まらず…TVerドラマ人気ランキング

2022/08/27 12:00

TVer 六本木クラス 石子と羽男 新・信長公記

『石子と羽男』首位動かず、『新・信長公記』下げ止まらず…TVerドラマ人気ランキングの画像 — 『石子と羽男』Paravi配信ページより

　在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2022年3月には月間動画再生数が歴代最高となる2.5億回を突破し、2022年7月にはアプリ累計ダウンロード数が5000万を超えるなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。

　しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。

　そこで、TVerの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は8月20日（土）～8月26日（金）までを観測した結果（1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック）をお伝えする。

『オールドルーキー』はやや復調、『新・信長公記』は減少止まらず

　今回の結果は以下のとおり。

　絶好調の『石子と羽男ーそんなコトで訴えます？ー』は今週も安定して首位となり、これで6週連続の1位。今週はついに放送直前に一度11位に落ち、初めてトップ10脱落を経験したが、オリコンによる「ドラマ満足度」ランキングでも首位をキープするなど、今期イチの座は今後も揺るがなさそうだ。

　2位に『六本木クラス』というのも変わらず、6週連続。1位との差は相変わらずあるが、徐々に評判を上げ、世帯視聴率では第4話以降は右肩上がりとなり、25日放送の第8話で10％とついに初の2ケタ台に到達した。オリコン「ドラマ満足度」ランキングでも低迷していたのが一転、第5話以降は高ポイントとなっているようで、『石子と羽男』にどこまで迫れるか。全13話あるので今後の伸びに注目だ。

　変動の多い3位は、今週は『オールドルーキー』が先週5位から上昇。今週はTVer総合ランキングでのトップ10滞在期間が伸び、1位を維持していた期間も伸びたため、ポイントが上昇した。対象となるのは、21日放送の第8話が大半となるが、Snow Man・渡辺翔太の出演が功を奏したのだろうか。28日放送の第9話では中心的な存在となると見られるため、さらにポイントを増やす可能性もある。

　4位以下はほぼ変わりない中、『純愛ディソナンス』の減少傾向が気になるところ。8月4日放送の第5話が主な対象となる8月6日～8月12日週以降は2週連続で『テッパチ！』を上回って8位となっていたのだが、今週は大きくポイントを落として『テッパチ！』を下回り、9位に。TVer総合ランキングの推移を見ると、トップ10滞在期間が前週は3日あったのだが、今週は2日と短くなっており、前週はトップ20以内を維持していたものの、今週は25位まで下落する瞬間がニ度あった。世帯視聴率も最低を更新しており、今後さらにポイントを下げていく可能性もある。

　そして前々週から明らかに動きが鈍くなった『新・信長公記～クラスメートは戦国武将～』はさらにポイントを下げ、今週はついに15位に。今週はTVer総合ランキングでトップ30圏外となる期間がさらに伸び、最高順位も4位と、ますます鈍い。このままでは、16位に控える『赤いナースコール』『パパとムスメの7日間』という深夜ジャニーズドラマに抜かれる可能性も。世帯視聴率では3％台に割り込んだ第4話から、8月21日放送の第5話で4.4％まで回復していたが、そのためか見逃し配信の需要はむしろ減少してしまったようだ。