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目黒蓮の秋ドラマに懸念高まる…中島裕翔『純愛ディソナンス』が歴代ワースト4位の大惨敗

目黒蓮の秋ドラマに懸念高まる…中島裕翔『純愛ディソナンス』が歴代ワースト4位の大惨敗の画像
『silent』キービジュアル(ドラマ公式サイトより)

 フジテレビの木曜劇場がいよいよ危ない。

 2000年代は数々のヒット作に恵まれ、2010年代前半も『最後から二番目の恋』『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』など反響を呼ぶ作品を多く生んだフジテレビ木曜よる22時のドラマ枠「木曜劇場」だが、このところ不振が続いている。2015年以降、世帯視聴率の全話平均で2ケタに達した作品は、山崎賢人が主演した2018年7月期の『グッド・ドクター』のわずか1作のみなのだ。

 それでも、『問題のあるレストラン』(2015年)『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(2020年)など9%台の作品も生まれていたが、昨年4月期放送の『レンアイ漫画家』からは特に厳しい戦いが続いており、全話平均7%以下の作品を連発している。

 そしてついに、先日放送を終えたHey! Say! JUMP・中島裕翔主演の『純愛ディソナンス』は全話平均3.92%を記録。木曜劇場のワースト記録である『モトカレマニア』の全話平均4.42%を大きく下回ってしまった。

「全話平均3%台は今期のゴールデン・プライム帯ドラマで唯一の作品で、当然この夏ドラマで最下位。しかもそれだけじゃなく、2003年以降のフジテレビのゴールデン・プライム帯ドラマにおける記録も更新してしまった。これまでフジのワーストは、EXILE AKIRA主演『HEAT』の3.84%(2015年7月期)、オダギリジョー主演『家族のうた』の3.85%(2012年4月期)で、ワースト3位は『モトカレマニア』でした。しかし今回、『モトカレマニア』を抜いて『純愛ディソナンス』がフジドラマ歴代ワースト3位という不名誉な称号を授かることに。

 さらに言えば、全民放局において全話平均3%台となった歴代ゴールデン・プライム帯ドラマは他に、ワースト1位に君臨している、2013年10月期にTBS系で放送された川口春奈主演『夫のカノジョ』(全話平均3.83%)のみ。つまり『純愛ディソナンス』は、2003年以降の全民放ゴールデン・プライム帯ドラマで『HEAT』以来、7年ぶりに生まれた歴代4作目となる3%台作品であり、全民放ワースト4位となる低視聴率ということです」(テレビ誌記者)

 この歴史的な惨敗を受けて、懸念されるのがやはり秋ドラマへの影響だろう。この木曜劇場では10月6日から、Snow Manの目黒蓮とのラブロマンスが繰り広げられる川口春奈主演『silent』が放送開始となる。

「不安要素はてんこ盛りです。『純愛ディソナンス』の最終回は前話からわずかに上昇したものの、世帯3.9%と4%を切ってしまった。TVerの再生数も、一部の壊滅的だったドラマに比べれば全然マシだったが、それでも『復讐の未亡人』といったド深夜ドラマをも下回る程度にはふるわなかった。その『純愛ディソナンス』からバトンを渡されるわけですから、初回から5%を切った『純愛ディソナンス』のようなスタートになる可能性もある。加えて『silent』の主演・川口春奈は、全民放ワースト1位の『夫のカノジョ』を筆頭に、主演作の結果がいまひとつ。朝ドラ『ちむどんどん』に黒島結菜演じる主人公・暢子の姉の役で出演していますが、暢子ほどには視聴者に嫌われていないものの、やはり不評な役どころだったので、これを引きずることもあるかも」(芸能記者)

 中でも、一番の不安は脚本だという。

「手がけるのは、8月まで看護師として働いており、これが連ドラデビューというド新人。いきなり完全オリジナル作品を任せるというあたり、才能を高く買われた可能性ももちろんありますが、不振が続く木曜劇場は主演もなかなか決まらないともっぱらで、であれば断る脚本家がいることも十分に考えられ、やむなく新人抜擢となったのかも。新人なら制作側の無茶も通りやすいですしね。

 つまるところ視聴者が見ているのは、誰が出演しているか以上に、話がおもしろいかどうか。『純愛ディソナンス』も結局のところ、行き当たりばったりの脚本に最大の問題があった。ジェットコースター的なスピード感とサプライズ感を意識するあまり、ご都合主義的な展開が多く、周囲に散々迷惑をかけてきた人間たちがみな、最終回でそれなりに幸せなところに丸く収まるという強引さでしたから」(前出・テレビ誌記者)

 もっとも、希望が持てる点はいくつかあるとの声も。

「ドラマは、目黒蓮演じる同級生が徐々に耳が聞こえにくくなる若年発症型両側性感音難聴を発症しており、聴覚障がい者とのラブストーリーという、下手に転べば炎上しかねないセンシティブな題材なのですが、手話教室の講師役や、ろう学校の生徒役に当事者を起用。加えて演出には、『チェリまほ』こと『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(テレビ東京系)を大成功させた風間太樹監督も名を連ねています。同性どうしの恋愛を描いた『チェリまほ』はさまざまな方面に対して気を配ったことがうかがえる、非情に丁寧なつくりだったことも絶賛された要因のひとつだけに、安心して見られそうです」(ドラマ・映画ライター)

 加えて、目黒が所属するSnow Manは、最新アルバムが発売1週目で89万枚を売り上げる大ヒットとなるなど、ファンの熱量の高さは知られるところ。目黒ファンが熱心にドラマを支えることも期待できるかもしれない。

 『silent』は木曜劇場の救世主となるだろうか、それとも木曜劇場に終止符を打つ役目を負うことになるだろうか。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2022/09/27 19:03
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