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昭恵夫人、おもしろうてやがてかなしき……安倍晋三元首相の亡き後は

安倍元首相、旧統一教会への“警戒”と“容認”

 今週の第1位は、文春の安倍についてのさまざまな評価を検証した特集に与えたい。

 特集の最初は、安倍と統一教会との「一線を越えた」関係について。安倍は初当選が1993年だから、統一教会の霊感商法や合同結婚式で批判を受けていた。したがって統一教会との付き合いは秘書に任せ、深入りしなかったと、元秘書がいう。

 それが変わったのは、自民党が野党に転落した2009年ごろで、警戒心を持ちながら、教団と接点を持つことを受け入れたという。

 以来、安倍は教団との関係を深め、当落線上にある候補に統一教会票を振り分けてきたことはよく知られている。

 元秘書の井上義行参議院議員のことは気にかけていたが、2019年の参議院選で井上が落選してしまうと、今年行われた参議院選では、統一教会票を井上に振り分けたという。

 そして文春によると、選挙の終盤になると、井上候補は当選を一層確実なものにするために、井上は統一教会に入信したというのである。

 安倍周辺は、ついに安倍は一線を越えたと思わざるを得なかった。

 文春によれば、井上が統一教会への入会に踏み切ったのは7月10日だそうだ(現在は退会していると井上は文春に答えている)。その2日前、安倍が統一教会への恨みを持った人間に暗殺される。

 井上は3年前から約8万票を上積みして当選を果たした。

 経済政策の柱だった「アベノミクス」についてはどうか。

 文春によれば、日本の平均賃金は韓国にも抜かれ、OECD加盟国34か国中24位。さらに、円安から抜け出そうにも、欧米のように利上げは難しい。

「金利を一%引き上げるだけで、五百兆円以上の国債を保有する日銀は含み損を抱え、政府の国債利払い費も三・七兆円増える。アベノミクスの金融緩和は一時的に民主党政権の暗い経済政策の景色を変えることには成功しましたが、ドラスティックな経済構造の転換ができないという隘路に陥っています」(元財務官僚の森信茂樹)

 では、一番得意だった外交はどうか。

 安倍の強さは、テタテといわれる通訳だけの会談、サシの交渉が得意だったそうだ。

 そうしたサシの強さを発揮したのはトランプ大統領(当時)との関係だった。

 だが、元KGBのプーチンロシア大統領には通じなかった。

「スパイって人たらしだから、信頼できると思わせるために、相手が喜ぶようなことを言う。安倍さんにもそうだった」

 そう谷内正太郎国家安全保障局長(当時)がいっていたそうである。

 安倍元首相の評価はある意味で定まっている。だが、これからも出てくるであろう悪い材料を加味すれば、さらに悪評が高まることは間違いない。長くやったことだけしか残らないとすれば、いささか可哀そうではあるが。(文中敬称略)

【巻末付録】

 今週は現代だけ。

「おとなのラブホテル考現学」

袋とじ「桃色遊戯 フミカ」。この子なかなかいいね。

「ぷるぷる巨乳浪漫 未梨一花」「ちとせよしの むちむちHボディ」

 袋とじ「円井萌華 ロリじゃないよ♡マーク」

 グラビアもいいが今週はこのタイトルがいい!「65歳から始める『射精道』」。
  
 

元木昌彦(編集者)

「週刊現代」「FRIDAY」の編集長を歴任した"伝説の編集者"。

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もときまさひこ

最終更新:2022/10/04 19:00
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