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橋本愛、満を持しての民放連ドラ主演作ふるわず…“映画女優”への期待高まる?

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橋本愛

 橋本愛が主演を務め、今年7月期に放送された日本テレビ系水曜ドラマ『家庭教師のトラコ』だが、世帯視聴率の全話平均5.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で今期の民放ゴールデン・プライム帯ドラマではワースト5位に終わった。

 同ドラマは、日本テレビで『家政婦のミタ』『女王の教室』『同期のサクラ』などのヒット作を生んだ遊川和彦氏のオリジナル脚本で、橋本扮する謎の家庭教師・トラコが問題を抱えた3つの家庭の子どもたちを指導していくヒューマンドラマであり、一方でトラコが家庭教師をやっているのにはある事情があり、3つの家庭に近づいたのには理由があった……というミステリー要素もある作品だった。

「橋本さんは、映画『告白』や『桐島、部活やめるってよ』での演技が評価され、2013年に放送されたNHK連続テレビ小説『あまちゃん』で主人公の親友役を演じてブレイク。最近では、昨年度の大河ドラマ『青天を衝け』で吉沢亮さん演じる主人公・渋沢栄一の妻を好演しました。ただ、『あまちゃん』でのブレイク以降も地上波ドラマへの出演はかなり抑えめで、映画での活躍に反し、連続ドラマの出演自体かなり少ない。『家庭教師のトラコ』は橋本さんにとって民放の連続ドラマ初主演作となりましたが、同じ遊川和彦×日テレの『同期のサクラ』『35歳の少女』にレギュラー出演していた縁から引き受けることにしたのでしょう。

 民放ドラマへの出演は、『同期のサクラ』(2019年)と『35歳の少女』(2020年)を除けば、第5話のゲストだった2018年の『dele』(テレビ朝日系)まで遡りますが、『dele』は山田孝之と菅田将暉のW主演で、映画界や音楽界などさまざまな分野の才能が集った異色の深夜ドラマでしたからね。それ以前となると、妻夫木聡主演で、永山瑛太、満島ひかり、柄本佑、長澤まさみ、広末涼子、蒼井優など主演級が勢ぞろいした2014年の『若者たち2014』(フジテレビ系)まで遡りますから、もともと民放ドラマとはかなり距離を取っていた印象です」(スポーツ紙の芸能担当記者)

 満を持しての民放連ドラ初主演となった『家庭教師のトラコ』だが、劇中でコスプレを披露するなどの話題はあったものの、結果は厳しいものとなった。

「今年の夏ドラマは、全話平均で5%を割る作品が4作もあるなど総じて不調で、特に日本テレビは大惨敗。ゴールデン・プライム帯の作品は『新・信長公記』『初恋の悪魔』がそれぞれ7月期の民放ワースト2位と3位でしたからね。その意味ではまだ『家庭教師のトラコ』は健闘していたほうですが、視聴率だけでなく、TVerでの見逃し配信でも弱かった。過去に実績のある遊川作品ということで日テレサイドはかなり期待していたようで、日テレ関係者は今回の結果に相当落胆している様子。遊川さんは1月期の『となりのチカラ』(テレビ朝日系)もいまひとつでしたが、『家政婦のミタ』の続編を狙っている日テレもこの状況に二の足を踏み始めたようです。また、橋本さんの今後の仕事選びにも影響を与えそうですね」(民放テレビ局の編成担当)

 もっとも、『家庭教師のトラコ』はいい意味で橋本愛のイメージを破壊できたのでは、との声もある。

「橋本さんはどうしても神秘的で陰のある女性を演じることが多く、役のイメージに引っ張られて本人もそういう人だと思われがちですが、実際の彼女は明るくてテンションも高いほうですし、ギャルファッションを楽しむ一面もあるような人。もともと『あまちゃん』や、NHK BSプレミアムで放送された『ハードナッツ!~数学girlの恋する事件簿~』(2013年)ではコメディも得意なことを見せていましたが、どうしても役柄が偏っていた。『家庭教師のトラコ』で演じたトラコは、結局のところ暗い過去を背負った人物でしたけど(苦笑)、生徒それぞれにメリー・ポピンズ風、熱血教師風、魔性の女風のコスプレとキャラ設定で臨むコミカルな部分は、彼女の振り幅の広さを改めて示すことができたのでは」(ドラマ・映画ライター)

 また今回の結果を受けて、逆に橋本にさらなる飛躍を期待する声も業界内には多いという。

「NHK、WOWOWも含め、もともとドラマ出演もかなり作品選びにこだわっている様子でしたし、やはり映画愛の強い彼女はドラマよりも映画が合っているんでしょう。それこそ所属事務所の先輩・二階堂ふみさんのような、激しい濡れ場もいとわない本格的な映画女優路線を歩んでほしいですね」(芸能事務所マネジャー)

 橋本といえば、休みの日に古い映画を鑑賞したり、映画に強い関心を抱いた18歳の頃には東京の新橋ロマン劇場や新橋文化劇場映画館に足を運び、ロマンポルノやピンク映画を見まくったことを告白したりと、大の映画好きとして知られている。毎年10月に開催される『東京国際映画祭』では2年連続でフェスティバル・アンバサダーに選ばれており、パワハラやセクハラ問題など日本映画界の課題について熱く語っている。

 加えて、若手女優の中でも橋本はすでにセクシーシーンや濡れ場にも定評があるとか。

「2014年放送のドラマ『若者たち2014』では兄弟に二股をかけたり、弟をラブホテルに誘い酒を飲ませて酔い潰したうえに『妊娠した』などとウソをついて金を巻き上げようとする小悪魔な女子高生役を演じていますが、抜群のプロポーションが露わになるシャワー後のバスタオル一枚の全身ショットは今も語り草になっています。また、2015年公開の映画『寄生獣 完結編』での主人公と清掃工場のゴミ焼却施設で結ばれる煽情的なシーンも色っぽかったですね」(同)

 こうした背景もあり、橋本にはさらなる映画女優路線への傾倒を期待する声があがっているというのだ。

「2020年にNHKの朝ドラ『エール』でヒロインを演じるなどドラマでも活躍している二階堂さんも当初は映画での活躍が目立ち、『蜜のあわれ』や『リバーズ・エッジ』などの濡れ場も話題になりましたからね。独特な存在感や色気を持つ橋本さんにもスケールの大きな本格的な映画女優を目指してほしいところです」(同)

 橋本には映画女優としてさらなる飛躍を期待したい。

大沢野八千代(ジャーナリスト)

1983生まれ。大手エンタメ企業、出版社で勤務後、ネットソリューション企業に転職。PR案件などを手掛けている。KALDIフリーク。

おおさわのやちよ

最終更新:2022/10/13 12:00
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