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坂道3グループの2022年とこれから#3

櫻坂46、2022年は“激動”――菅井友香の卒業、唯一無二のパフォーマンス集団は2023年の新体制へ

キャプテン・菅井友香の卒業と松田里奈へのバトンタッチ

 全国ツアーでは、欅坂46時代からキャプテンとしてグループを引っ張ってきた菅井友香が卒業することを発表。もう一度東京ドームに立つことを目標としてきた菅井の晴れ舞台に、東京ドーム公演が実現したことはなんだか感慨深い。

 菅井はまだまだ身体的にも精神的にも不安定だった時期にグループのキャプテンを任され、グループとしての方向性とメンバーの意向との間でもがき続けてきた。櫻坂46のスポークスマン的な立場を任されてきた菅井は、そうしたなかで、なかなか自らの本音を言うことができず、苦労したという。そのなかで、ライブのMCでも語っていたように、ファンの存在は大きな救いになっていたようだ。難しい状況のなか、ここまで紆余曲折しながらもグループが前進し続けてこられたのは、菅井のおかげと言っても過言ではない。

 菅井からキャプテンを引き継いだのは、2期生で副キャプテンを務めてきた松田里奈。2
期生ながらグループをまとめる立場にいたことは決して簡単なことではなかったと思うが、1期生と2期生をつなぐ架け橋となり、グループのチームワークを向上させてきたのは松田の力だろう。一歩後ろに下がってみんなをまとめる菅井とは違って、松田はバラエティでもガンガン積極的に発言するし、自ら前に出ていくタイプ。菅井の卒業写真集『大切なもの』(集英社)で行われた菅井と松田の対談のなかで、松田は菅井を理想のキャプテン像に挙げていた。菅井のよいところをうまく取り入れつつ、松田には自分らしいキャプテン像を作り上げていってほしい。

『紅白歌合戦』落選から逆襲の2023年へ

 順調に歩んでいると思われた矢先、『NHK紅白歌合戦』の落選が発表された。これまで櫻坂46として毎年出場してきた大舞台なだけに、ショックはひとしおだった。

 キャプテンの松田は公式ブログで「私自身とてもとても悔しい思いでいっぱいです」という思いを明かしており、メンバーにとっても失望が大きかったようだ。ただ、櫻坂46の2022年を振り返ってみても、グループは着実に進化を続けてきたのは間違いなく、紅白落選を悲観する必要はまったくないだろう。

 先日、日向坂46の4期生が発表された(関連記事)が、櫻坂46もまもなく3期生の加入が予定されている。小林由依は「三期生はこれからの櫻坂46を作っていく子たちだと思ってます。先輩として『こうしてほしい』と言うことはないので、自分たちで感じて、自分たちで選んで、自分たちで決断してほしいです」とメッセージを送っている(『BUBKA 223年 1月号』)。小林の言うように、3期生は櫻坂46の未来。グループの基盤を築いてきた1期生の卒業が続く中で、グループを継承していくのは2期生、3期生の役割だ。

 2月には5thシングルのリリースも予定されており、おそらくこのタイミングで3期生たちも入ってきて、新体制が本格的にスタートするはずだ。2023年も、新しく生まれ変わる櫻坂46に期待したい。

川崎 龍也(アイドルライター)

2019年よりフリーライターとして活動しつつ、現在は都内にあるWEBメディアでも勤務。主にアイドルのコラムやインタビュー記事を書いています。noteでは毎週アイドルの楽曲レビューを更新中です。

Twitter:@ryuya_s04

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かわさきりゅうや

最終更新:2023/01/02 11:00
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