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フジ「水10ドラマ」大ピンチ! 『スタンドUPスタート』視聴率だけでなくTVerも壊滅的

フジ「水10ドラマ」大ピンチ! 『スタンドUPスタート』視聴率だけでなくTVerも壊滅的の画像
『スタンドUPスタート』ドラマ公式サイトより

 大幅な見直しも必要?

 竜星涼主演のフジテレビ系水10ドラマ『スタンドUPスタート』が18日に放送スタートしたが、かなり苦しい状況だという。

 同ドラマは、日本テレビで2018年にドラマ化もされた『ドロ刑』などで知られる福田秀による同名漫画(集英社)を実写化したもの。「“資産は人なり”。資産を手放す投資家はいない!」という理念を持つ“人間投資家”の主人公が、過去の栄光にすがる中年や前科者、就業経験のない主婦、就職活動に挫折した大学生など、さまざまな事情を抱えた“訳アリ人材”へ投資し、それぞれが本来持つ可能性を見いだしていく“人間再生ドラマ”だ。

 竜星にとってフジテレビの連続ドラマ初主演、かつNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』後の初の出演作となる『スタンドUPスタート』だが、初回の視聴率は世帯4.1%、個人2.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。今期の民放ゴールデン・プライム帯ドラマで唯一、世帯視聴率5%割れスタートという厳しい結果となった。

 このフジテレビ水曜22時枠のドラマといえば、復活しては撤退ということを繰り返しており、90年代には『ショムニ』『ハッピーマニア』『お水の花道~女30歳ガケップチ~』などのヒットを生んだが、2000年代はしばらくバラエティ枠に。2013年に13年半ぶりにドラマ枠として復活したものの、長瀬智也主演の『フラジャイル』(2016年1月期)を最後に、3年で撤退することになった。そして昨年4月、間宮祥太朗主演の『ナンバMG5』で6年ぶりに復活したばかりだ。

「しかし、この枠は日テレの水曜ドラマ枠と丸被りな上、視聴率ではテレ朝の『報道ステーション』一強。ネット人気では『水曜日のダウンタウン』もあり、はっきり言ってかなり厳しい枠です。昨年の復活以降『ナンバMG5』、町田啓太主演の『テッパチ!』、Hey! Say! JUMP・山田涼介主演の『親愛なる僕へ殺意をこめて』と放送されてきましたが、苦しい戦いを強いられている。視聴率では、『ナンバMG5』が全話平均5%台で、『テッパチ!』で4%台、『親愛なる僕へ殺意をこめて』にいたっては3%台と右肩下がりの状態。『親愛なる僕へ殺意をこめて』についてはサッカーワールドカップ日本戦と被った第8話が2.5%になったという不幸もありますが、それを除いても4%に届かないレベルでしたからね」(テレビ誌記者)

 当然、リアルタイムな世帯視聴率ではなく、録画や見逃し配信での伸びが期待されるところだが……。

「『ナンバMG5』は笑って泣けると評判でしたし、演出や脚本などでいろいろと物議を醸した『テッパチ!』、初回のグロ表現で脱落者を生んでしまった『親愛なる僕へ殺意をこめて』などでもTVerは比較的好調だったんですが……。今期の『スタンドUPスタート』は、初回放送ですらTVer総合ランキングで最高位でもトップ3入りできず、放送から3日後にはトップ10から脱落、さらには6日後にはトップ30圏外となるほど低迷。ここ数年の新作の民放ゴールデン・プライム帯ドラマで、第1話から総合ランキング圏外まで落ち込む例は初めて見たかもしれません。総合ランキングの推移を見るかぎり、再生数は深夜ドラマ以下の水準とみられます。お気に入り登録者数は、テレビ大阪の深夜ドラマ『わたしの夫は―あの娘の恋人―』と同じ21.1万人です(※25日時点)。“国宝級イケメン”の吉野北人(THE RAMPAGE)や、乃木坂46の山下美月といった出演者効果でSNSではトレンド入りしましたが、肝心のドラマそのものはほとんど話題になっておらず、ネットの実況掲示板も盛り上がっていません。あまりに“無風”といった感じで、心配されますね……」(同)

 初回放送日には野村周平、竹財輝之助、国生さゆりなど第6話までのゲストが一挙解禁されたが、これもさして話題にならなかった。

「まぁ、地味ですよね(苦笑)。『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)や『探偵が早すぎる』(日本テレビ系)の瑠東東一郎監督による演出もクセがあるため好みが分かれやすい。それに、今はドラマの数がとにかく多いのも問題。深夜帯も含めれば1クールで30作以上放送されてますから、ドラマライターやテレビ誌の記者のような専門の人間でもすべて追いかけられている人はいないでしょうし、ゴールデン・プライム帯の民放連ドラだけでも13作ある。一般的には2~4作ぐらいの視聴が大半でしょうし、配信もあるといっても初回はとりあえずすべて観るという人もまれ。あらすじや設定、レギュラー出演者、制作スタッフなどで“惹き”をつくらなければ、まず興味を持ってもらうことすら難しい。口コミで反響が広がればいいのですが、“無風”の今の状況だと今後の巻き返しも厳しいでしょう」(同)

 またドラマ枠撤退ということにならなければよいが、はたして……。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2023/01/25 23:34
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