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広瀬すず&永瀬廉ファンも困惑…『夕暮れに』脚本家の「一度お断りした」発言が波紋

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ドラマ公式サイトより

 広瀬すず主演のTBS系火曜ドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』の第4話が7日に放送され、世帯視聴率6.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)となるなど苦戦が伝えられるなか、脚本を務める北川悦吏子氏の“余計な発言”に視聴者が困惑。さらなる状況悪化を招きかねないノイズが生まれているようだ。

 同ドラマは、九州の片田舎で育ったヒロインの浅葱空豆(広瀬すず)が、幼なじみの婚約者を追って上京した先で、音楽家を目指す青年・海野音(King & Prince・永瀬廉)と運命的な出会いを果たし、ひとつ屋根の下で暮らしながらそれぞれ夢を追いかける青春ラブストーリー。キャストの人気に加え、90年代から『愛していると言ってくれ』(TBS系)や『ロングバケーション』(フジテレビ系)などの大ヒット作を連発してきた「恋愛ドラマの神様」こと北川氏が脚本を担当するということで注目を集めていた。

 しかし、世帯平均視聴率は初回8.0%から、第2話で6.6%、第3話は5.9%と急落。7日に放送された第4話も6.2%で、現在までの全話平均は6.67%と低空飛行が続いている。さらに、『夕暮れに』は第1話の無料見逃し配信の再生数が「火曜ドラマ」枠での歴代1位になるなど配信が当初好調だったが、このところは同じ火曜放送のラブストーリーとなる吉高由里子主演の『星降る夜に』(テレビ朝日系)にTVer総合ランキングで下回る状態が続いており、以前は手にしていた総合1位が取れなくなっているなど、配信人気も下がっているようだ。今をときめく広瀬すずと永瀬廉をキャスティングして番宣にも力を入れ、恋愛ドラマの名手である北川氏が脚本を手がけたとなれば、もう少し結果がほしいのがテレビ局の本音だろう。

 苦戦の大きな要因となっていると指摘されているのが、脚本の“時代錯誤”感だ。今作では、田舎育ちの空豆と都会育ちの音の対比が物語のひとつの肝となっているが、開始当初から空豆の“田舎者”描写がひどすぎると話題に。宮崎、鹿児島、長崎の各方言をブレンドしたというクセの強すぎる話し方に九州の視聴者から「違和感しかない」と疑問の声が続出したほか、いきなり公園の噴水で顔を洗ったり、静かなカフェで方言丸出しで大騒ぎしたりといった「地方出身者を何だと思ってるのか」と言いたくなるようなシーンも頻出した。

 また、空豆たちが暮らす家の大家・響子(夏木マリ)が海外在住の息子・爽介(川上洋平)との会話で「(パートナー女性は)もしかして目が青い?」「できちゃった婚で私にはハーフのめちゃくちゃかわいい孫が来月くらいに生まれてくる……」などと発言するシーンがあり、ネット上で「2023年にもなってハーフをアクセサリー化する感覚やばい」「セリフが時代とズレすぎ」などと批判的な意見が続出。また、爽介が「嫁はこれから東京で調達しようかと思ってます」「大根を買う気軽さで」と答えたことも女性蔑視的な言葉だと非難の的になった。

 さらに、空豆を演じる広瀬自身が映像を観て「こんなにうざかったんだ」と驚くほど、主人公のキャラクターの“クセ”が強く、「主人公が好きになれない」という声も多い。第4話は、空豆がファッションに興味を持ち始めるストーリーでもあったが、服の構造が知りたいからと響子のドレスを空豆が無断で解体してしまう展開に「非常識すぎる」と批判の声が。Twitterでは「空豆」を検索しようとするとサジェスト候補に「嫌い」「無理」が出てくる状態だ。ストーリー自体も急展開が多く、ドラマへのツッコミを楽しんでいた層からも、「ツッコミが追いつかない」との悲鳴が上がっている。

 そんな中、北川氏は今月3日にTwitterで「そもそも、この体調で連ドラは無理、と一度お断りしたのですが、なんとか頑張りませんか?とチーフプロデューサーの植田さんに説得されて、というか励まされて、書き始めました。書くことが自分を救うこともわかっていました。でも、途中で倒れて迷惑をかけることだけを、恐れてました」などと告白。「執筆中は、局に迷惑がかかるのと、役者陣が心配するので、なるべく具合の悪い(体調のこと)Tweetは避けていました」とし、脚本を脱稿したことで体調を崩していたことを明かしたのだという。

 これに対して、ネット上の視聴者からは苦労をねぎらう声があがったが、その一方で「一度断ったって、ドラマ放送中に言わなくても……」「本当は受けるつもりじゃなかったといわれると視聴者としては複雑」「視聴率が悪い言い訳のように聞こえるのでドラマ終わるまで言わない方がよかったのでは」といった意見が多く寄せられた。

 さらに、北川氏は7日のドラマ放送後にTwitterで「夕暮れに手をつなぐ、めっちゃ、世界観強くない?なんか、ひっそりと湿っていて一人で見たくならないですか? ふと思いました。だから何って事はないです。TVerで寝る前に見るのがおススメとかは、言ってません」と、暗にTVerの見逃し配信での視聴を勧めるツイート。放送日ならせめて、苦戦中の視聴率を少しでも上げるためにリアルタイム視聴を推奨すべきところだろうが、それもあきらめてしまったかのような発言に困惑の声が少なからず上がった。

 広瀬や永瀬をはじめとしたキャスト陣の頑張りを認める視聴者は多いのだが、北川氏の脚本に賛否あることに加え、Twitterでの発言が余計な混乱を生んでファンがやきもきしている印象もある本作。永瀬にとっては俳優業の今後を占うような作品になるとみられているだけに、ファンはここからの盛り上がりに期待しているが、はたしてどうなるか注目だ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/02/08 21:00
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