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King & Prince初ベストは王子様イメージ回帰で「6人のキンプリ」強調…岩橋玄樹の声も残る?

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Universal Music Japan/King & Prince初ベストアルバム『Mr.5』特設サイトより

 King & Princeの初ベストアルバム『Mr.5』(4月19日発売)のジャケット4種と新アーティスト写真が13日に公開され、原点に戻ったかのような「王子様スタイル」を披露したことで反響が広がっている。

 新アーティスト写真は、平野紫耀、永瀬廉、高橋海人、岸優太、神宮寺勇太の5人がデビューシングル『シンデレラガール』を彷彿とさせる“王子様衣装”をまとい、脱退した岩橋玄樹を除いて『シンデレラガール』初回限定盤Aのジャケット写真と同じ順番で並ぶ5人がカラフルな花々に囲まれているカットとなっている。

 『Mr.5』の初回限定盤Aのジャケットは同じ衣装をまとって高橋、平野、永瀬の3人が座り、その後ろに岸と神宮寺が立つカットだが、これも『シンデレラガール』の初回限定盤Bのジャケット写真を再現したかのような立ち位置と並び順で、デビューシングルへのオマージュ溢れる仕上がりにファンは感激。なお、通常盤は高橋海人の描き下ろしイラスト、ファンクラブ限定のDear Tiara盤は過去のさまざまなメンバー写真を組み合わせたコラージュ風ジャケットだ。

 とりわけ反響が大きかったのは、“王子様衣装”だ。2021年に7thシングル『Magic Touch/Beating Hearts』をリリースした際、平野がテレビ番組のインタビューで「世間の皆さんに『王子』っていう印象を持っていただいているのはすごくうれしいんですけど、いい意味で払拭したいっていうのもあって」と語るなど当時から“脱王子様”の兆候があり、実際に昨年末のNHK『紅白歌合戦』で披露したKREVA制作の「ichiban」や、超高難度ダンスが話題になった11thシングル曲「ツキヨミ」では、王子様イメージを払拭する本格派のパフォーマンスを見せつけた。

 本格派路線はダンスのプロなどからも高く評価された一方、ファンからは「キラキラのキンプリちゃんも見たい」「王子様なキンプリも大好きだから少し寂しい」といった意見も。一部では、そうした路線に反発するファンから平野への批判の声が上がったこともあった。初期のイメージは封印となったのかと思いきや、今回は直球の「王子様スタイル」に回帰。おそらく、平野は「王子様イメージ」を否定したかったわけでなく、グループの表現やパフォーマンスの幅を広げたいという意味で「払拭したい」と発言していたのだろう。

 これを受けて、SNS上のファンからは「彼らが王子様路線とは別に新たな武器を……って頑張ってたの知ってるし、おそらく彼らの好むコンセプトとは一致していないのに、ファンを第一に考えてこのビジュアルにしてくれたキンプリのマインドが本当に大好きです」「いろんな表現を模索して、特別なタイミングにはキラキラ王子様衣装で戻ってきてくれるの泣けちゃうな」「王子様イメージの払拭って、それしかできないと思われたくないから武器を増やしたいってことだったんだよね」といった喜びと感謝のコメントが殺到している。

 また、Dear Tiara盤のジャケットでは、コラージュの中に2021年にグループを脱退した岩橋がいたころの6人体制時代の写真が含まれ、通常盤の高橋のイラストはレッドカーペットの先にあるステージにそれぞれのメンバーカラーに彩られた“6つの椅子”が描かれている。こちらもファンにとってはうれしいサプライズだ。

 初回限定盤Bには、楽曲投票企画で1位となった「King & Prince, Queen & Princess」のミュージックビデオ、メイキング、同曲のライブレコーディングバージョンの映像が収録されるが、これは6人時代の楽曲であるため、ファンからは「岩橋くん抜きで歌を撮り直すの?」「MVで岩橋くんの声がなかったら悲しい」といった声があがっていた。さらに、Dear Tiara盤では同じく投票企画でトップ15に入った「Prince Princess」が収録されるが、こちらはグループの前身の一つである岸、神宮寺、岩橋のユニット「Prince」のオリジナル曲で、同じように「岸くんと神宮寺くんだけで撮り直すのでは」とファンから危惧されていた。

 しかし、ジャケットに岩橋の写真を使い、高橋のイラストでも「6人のキンプリ」が強調されていることを考えると、いずれも岩橋の歌声の入ったバージョンが使用される可能性は十分にありそうだ。そうした部分でも、ファンが希望を持てるジャケットとなっている。

 King & Princeは、平野、岸、神宮寺の3人が5月22日をもって脱退し、以降は永瀬と高橋の2人体制になると発表されている。どのような経緯でそうなったのかについては謎が多く、いまだに受け入れられない人も少なくないが、彼らは5人体制の最後まで全力でファンと向き合ってくれているようだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/03/14 21:00
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