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町田啓太の無駄遣い? 『unknown』加賀美の“意味不明”キャラに視聴者も当惑

町田啓太の無駄遣い? 『unknown』加賀美の“意味不明”キャラに視聴者も当惑の画像
『unknown』ドラマ公式サイトより

 テレビ朝日が木曜21時のドラマ枠を火曜21時に移して3期目に入った。1月期は吉高由里子主演、北村匠海共演の『星降る夜に』が放送され、第6話までで見逃し配信再生数が累計1500万回を突破するなど配信を中心に大きな人気を博したが、現在放送中の『unknown』はどうにも盛り上がっていない。

 世帯視聴率は右肩下がりで、初回7.6%(関東地区の世帯視聴率平均、ビデオリサーチ調べ/以下同)だったのが、5月16日放送の第5話で5.2%にまで下落。オリコンによる「ドラマ満足度ランキング」でも第2話は6位だったが、第3話は10位といまひとつ。ではTVerではどうかというと、今期『あなたがしてくれなくても』『風間公親-教場0-』『王様に捧ぐ薬指』の3作がお気に入り登録者100万人を突破するなか、『unknown』は74万ほどに留まり、日本テレビの深夜ドラマ『夫婦が壊れるとき』の77万人を下回っている状況だ。

 高畑充希主演、田中圭が共演で、ほかに町田啓太、吉田鋼太郎、麻生久美子といった豪華なキャストを揃えているのだが、何が不評なのだろうか。

「やはり、高畑演じる闇原こころが吸血鬼というファンタジー設定に加え、街で起こる連続殺人事件を、週刊誌記者のこころと、恋人で警官の朝田虎松(田中圭)が追うサスペンスものかと思われたのが、コントのようなコメディ感が強い作品で、『これはコメディなの? サスペンスなの?』と戸惑う視聴者が続出。『おっさんずラブ』チームの製作ということで、明らかに『おっさんずラブ』ファンを狙った仕掛けや演出もあり、内輪ウケ感の強さも賛否あります。また虎松が抱えていた秘密もありきたりな設定で、全体的に物語のチープ感は否めません。毎回、今後のストーリーの予告として、こころと虎松の結婚式で誰かが血を流している意味深なスロー映像が挟まされるのですが、こちらの話に全然追いつかないのでイライラする人も多い」(テレビ誌記者)

 劇中の事件の謎とは無関係そうな“ドラマの謎”にも視聴者は振り回されているようで……。

「町田啓太演じる加賀美圭介はカメラマンで、主人公のこころとタッグを組んでるのですが、この2人の関係性にモヤモヤする人が少なくない。こころは虎松と婚約しているにもかかわらず、やたら加賀美との距離が近い。誰が見ても加賀美がこころに好意を寄せているのは明らかなのに、超鈍感設定なのか、こころは加賀美の気持ちに気づかないまま、加賀美に対しては妙に甘えたトーンで話すんです。傍目にはこころと加賀美はカップルに見えるくらいイチャイチャしていて、虎松が嫉妬するのも納得。第4話ラストでは加賀美がいきなりこころにキスをし、『……ダメだった?』と言う場面があり、視聴者からは『婚約中の女にキスするなんてダメに決まってるだろ!』とツッコミが入りましたが、一方でこころのこれまでの態度が悪いのでは、という意見も。こころも、突然のことに驚いたことを加味しても、嫌がるそぶりも見せておらずにキスを受け入れていましたし、こういう“あざと天然”なキャラクターは、ドラマのターゲットとなる女性視聴者層からはあまり好かれていない印象です」(同)

 さらに、それ以上の“問題”が第5話で起こった。

「16日放送の第5話では、加賀美からの突然のキスの続きからスタート。これを虎松が目撃してしまうのですが、修羅場になるかと思いきや、加賀美は虎松から責められても『(キス)しましたね』と淡々と答え、『なんでキスしたんだよ!』と言われても『そこにくちびるがあったから?』とボケた回答。さらには、署に呼び出された虎松がやむなく行こうとすると、加賀美は虎松の荷物を渡して『いってらっしゃい』と送り出し、『まだ話は終わってねえからな!』と虎松が怒っても、笑顔で『はい♪』と楽しそうに答えるんです。これだけならはぐらかしただけに見えなくもないですが、翌日、加賀美がこころを車で家の前まで送ったところに虎松が出くわした場面では、車から降りて『虎さ~~~ん!』と走り寄って虎松に懐き始め、虎松が『昨日のこと忘れてないからね? 怒ってっからね?』と言っても、『誰に?』とまるで事態を理解していない様子。『お前にだよ!』と言われるとしょんぼりして見せ、虎松に肩を押されると、ニコニコで押し返す場面もありました。

 加賀美のこうした行動に、『加賀美、意味わからない』『今週は加賀美が怖すぎる』『加賀美がただのヤバい人にしか見えない』『加賀美は情緒不安定なのか?』と視聴者は騒然。虎松の前でやたら明るいキャラクターになるので、『加賀美はトラちゃんが好きとか?』『加賀美はゲイ?』『二重人格なの?』といった疑問まで浮かぶことに。あからさまに不審なので、さすがに何かウラがあると見る視聴者は多いですが、一方で加賀美がいきなり“キャラ変”するこの展開でついていけなくなったという人も。“町田啓太の無駄遣い”という意見や、“とにかくこころと加賀美の2人が苦手”という声も出ています」(同)

 高畑がインタビューで答えたところによると、町田自身、加賀美という役は「演じるのが難しい」と話しているという。町田は、先日シーズン1の放送が終了した連続ドラマW『フィクサー』(WOWOW)では、唐沢寿明演じる主人公にいいように扱われながらも、最後は正義を貫き通す新聞記者役を好演しており、ドラマとともに評価が高かった。それだけに『unknown』の加賀美も、ただの“意味不明”キャラに終わらず、隠された設定で視聴者をあっと言わせる展開が今後控えていると期待したいところだ。

宇原翼(ライター)

雑誌、ウェブメディアの編集を経て、現在はエンタメ系ライター。

うはらつばさ

最終更新:2023/05/23 12:00
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