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「岡田監督招聘に感謝」阪急阪神HD株主総会での一言に幹部がギクシャクの舞台裏

「岡田監督招聘に感謝」阪急阪神HD株主総会での一言に幹部がギクシャクの舞台裏の画像
写真/Getty Imagesより

 プロ野球・阪神タイガースの親会社「阪急阪神ホールディングス(HD)」が第185回定時株主総会を6月16日に開催。開始時点で1200人を超える株主が参加し、毎年恒例となるタイガースファンの株主による「提案」も相次いだ。

 「質疑応答タイムでは終了までに15の“質問”が上がり、阪神電車の特急・急行用車両の塗装の配色がライバル球団の読売ジャイアンツを思わせるので『何とかならないか』といった毎年のように出ている件を始め、優勝パネルを球場内に設置して欲しい、はては6月2日に雨で中止となった『生ビールワンコインナイター』をもう一度やって欲しいといった身近な願いまでが飛び出しました」(一般紙経済担当デスク)

 他にもさまざまな不満が飛び出したが、球団関係者がもっとも気になったのは、岡田彰布氏が15シーズンぶりに監督に復帰することについて「御礼」が飛び出したことだという。とある虎党株主が、壇上にいた株主総会の議長、進行役の角和夫・阪急阪神ホールディングス代表取締役会長兼グループCEOに向けて、「岡田監督を復帰させたことに関して、心より御礼申し上げたい」と述べるという一幕があった。

 チームは交流戦に入って苦戦しているとはいえ、現在セ・リーグ首位におり、取り立てて問題のある発言のようにも思えないが、球団関係者が内心ざわつく「事情」があったという。
 
「この日檀上には谷本修・球団取締役オーナー代行者もいましたが、岡田監督の招聘をめぐっては角CEOが推進派だったのに対し、谷本氏は自身が懐柔しやすい平田勝男前2軍監督(現1軍ヘッドコーチ)を1軍監督に推し、真っ向から対立したと言われています。今回の株主総会では、HD子会社である阪神電鉄本社取締役スポーツ・エンタテインメント事業本部長として登壇、タイガースやスポーツジム事業などの領域の最終責任者として来ていましたが、岡田監督を称える株主の発言を聞かされるのはおもしろくなかったでしょうね」(在阪スポーツ紙野球デスク)

 一方で、推進派の角CEOにとっては「してやったり」の気持ちにだっただろう。
 
「昨年オフには、自身が子飼いにしていた阪急電鉄出身の杉山健博氏を球団オーナーに送り込むことに成功。杉山氏は大の野球ファンで、球団が盛り上がる施策に積極的です。一方で“オーナー代行”という過去にない肩書きをつけられた谷本氏は、球団を直接的に運営することはできなくなった。杉山オーナーは世界中を飛び回るような仕事をしているわけでもないし、“代行”する出番はほとんどないですから。今の快進撃に内心、地団駄を踏んでいることでしょうね」(同)

 岡田監督は同日、株主から監督就任を称える声があったことについて記者から感想を求めらえると、「知らんやん。株主ちゃうし」としつつも、まんざらではない様子だったという。質問した株主は、檀上に“反対派”がいたことは知っていたのだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/06/20 09:00
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