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プロ野球「裏ネタ」漏らす番記者の悪事…繰り広げられる情報合戦

コロナ5類移行も…「特例2023による登録抹消」多発に振り回されるプロ野球の画像
写真/Getty Imagesより

 プロ野球「セ・パ交流戦」は終盤に入っても大混戦が続いており、最終戦まで優勝の行方がもつれそうな勢いだ。6月23日からは再びセ・リーグ、パ・リーグに分かれて公式戦が再開するが、裏では早くも情報合戦が繰り広げられている。

 各球団は交流戦が終わると64試合を消化する。公式戦全143試合のうち折り返しは間近に迫る。

「この時期、ユニホーム組以外の球団関係者の多くは7月末の期限が設定されているトレード要員の調査を水面下で行っています。今年は各球団とも故障者が多いため、補強ポイントが多い。そのため自軍の余剰戦力とどう商談をまとめるのか、水面下で駆け引きが行われています」(球界関係者)

 本サイトでも既出通り、巨人はリーグ戦再開に向けてトレード第2弾を画策している。補強ポイントである投手を主にパ・リーグから探し出し、自軍の余った野手を拠出することでトレード成立を目指している。

「これは他球団も同じで、商談がまとまれば交流戦終了後すぐに正式発表となる。球団によっては、その詰めをするために球場に姿を現す編成担当者もいます」(同)

 また、リーグ戦再開に合わせて各球団が欲しがるのは戦力の整理情報だ。1軍、2軍の選手の入れ替え予想や、先発投手陣のローテーション入れ替えなど多岐にわたるが、どうしても自軍スタッフだけの情報では足りない。主に携わるのは「スコアラー」と呼ばれる偵察部隊となる。

「各球団OBが戦力外通告された翌年から仕事を任されることもある。担当球団の練習からじっとチェックを続けて癖や特徴を把握し、試合中はボール回転数などを測れる『ホークアイ』のデータを随時パソコンで確認しながら、相手投手の傾向を洗い出して資料にまとめる。担当球団との対戦期間中はベンチに入り、データ提供をしながら戦術補佐に回る重要な役目です」(同)

 そこで欲しいのはデータに現れない「生」の情報だが、これを取り引きの材料にしている輩が判明し、先ごろ現場でちょっとした騒ぎになった。

「パ・リーグのとある球場での出来事です。若手記者が関係者エリアでスコアラーとコソコソ会話をしていたのですが、本人たちは気づいていないだけで、会話の内容が丸聞こえ。耳を澄ませて聞いていると、投手の癖だったり、登板予定日だったりと、対戦相手としてはありがたい情報に関する内容を記者がスコアラーに伝えていた。すぐさま球団関係者にも話が回ったそうです」(同)

 スコアラーの執念なのか、隙を見せた記者が悪いのか。判断はなかなか難しいところだろう。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/06/21 11:00
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