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爆笑・太田が「決勝にいくと思った」賞レースで頭角表す若手の注目コンビ

爆笑・太田が「決勝にいくと思った」賞レースで頭角表す若手の注目コンビの画像1
TVer『ツギクル芸人グランプリ2023』より

――お笑い大好きプロデューサー・高橋雄作(TP)が見た、芸人たちの“実像”をつづる。今回は『ツギクル芸人グランプリ2023』『第44回ABCお笑いグランプリ』決勝によせて。
 
■本文
7月8日、『ツギクル芸人グランプリ2023』(フジテレビ)が開催され、ナイチンゲールダンスが優勝、そしてその翌7月9日、『第44回ABCお笑いグランプリ』(朝日放送)が開催され、ダブルヒガシが優勝した。2日で27組が合計33ネタを披露したのだが、そのすべてが本当に面白かった。全組紹介したいところだが、今回は特に気になった芸人さんを何組かピックアップして紹介したいと思う。ちなみに現時点で『ツギクル』はTVerで、『ABC』はABEMAで無料見逃し配信が行われているのでぜひチェックしてもらいたい。
 
『ツギクル芸人グランプリ2023』
【ツンツクツン万博】
芸歴3年目の超若手コンビ。今年『第2回ザ・葡萄王~笑いを収穫せよ~グレープカンパニーNo.1決定戦』で優勝、さらに先日行われた芸歴5年目以下の芸人による賞レース『UNDER5 AWARD』の準決勝に進出、そしてツギクル決勝進出と勢いに乗るコンビ。
僕は「UNDER5」準決勝で披露していた「ピッツァマン」で一目惚れして、そこからラジオを聞き漁ったりしていたのだが、「ピッツァマン」を温存して1本目に披露したネタも若さあふれる斬新なネタで面白かった。そして満を持してファイナルで披露された「ピッツァマン」も最高だった。「ピッツァマン」は少しブームになりつつあるのでぜひご注目を。
 
「ピッツァマン」ツンツクツン万博

 
【群青団地】
こちらも芸歴3年目のコンビ。2人が一言も発さず、オンラインゲームの「アバター」を演じ、そのアバターを操作しているプレイヤーの声が「天の声」として聞こえてくるという設定のコント。僕はオンラインゲームという文化をほぼ通ってないため、どうやっても一生思いつかない設定だと思った。
知らない人でも理解できる「オンラインゲームあるある」も取り入れつつ、コントとしてもしっかり展開していってとにかく新しかった。新しくて面白いネタはワクワクが止まらない。MCをしていた爆笑問題の太田さんが「ファイナルにいくと思った」と後日ラジオで話していたのも印象的だった。
 
【ひつじねいり】
飄々とボケていく細田さんと、コテコテ関西弁ツッコミの松村さんというコントラスト抜群のコンビ。もちろん関東のライブシーンでその実力を知らない人はいないが、賞レース決勝には初見参。審査員の1人が細田さんに対してネガティブなコメントをしたときに細田さん本人が「あんた何もわかってない!」と噛みついたのはスカッとした。内なる青い炎を燃やすタイプ大好き。ファイナルステージの投票で、テレビ朝日の舟橋さんとフジテレビの日置さんという「大学お笑い出身テレビマン」だけが彼らに投票していたのも面白かった。
 
【ナイチンゲールダンス】
 文句なしの優勝! めちゃくちゃ面白かった。ファーストラウンド大トリから勝ち上がってファイナル1番手という、『M-1』のウエストランドと同じ軌跡での完勝。ポップなのにボケの一発一発がしっかりおもしろいという「強い」正統派漫才なので、賞レースで評価されないわけがない。僕が個人的に大好きななかるてぃんさんの歌声も聞けてとってもハッピーだった。
ネタとは直接関係ないけど、なかるてぃんさんの歌う「ロマンスの神様」は本当に勇気をもらえるのでぜひ聴いてもらいたい。
 
【原曲キーチャレンジ】ロマンスの神様をなかるてぃんが歌った【広瀬香美】

 

文句なしの優勝!ダブルヒガシの強さ

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『ABCお笑いグランプリ』番組公式サイトより

『ABCお笑いグランプリ』

【こたけ正義感】
 現役弁護士であることを活かしたおなじみの法律ネタに、音楽の要素を加えた新しい見せ方をしていて素晴らしかった。『R-1グランプリ』は権利フリーの曲しか使えないので、まるっと「スキマスイッチ」の曲を使ったこのネタでの賞レース参戦は『ABC』ならではかもしれない。
 
【ダウ90000】
 昨年決勝に進出した際に、審査員の陣内智則さんから「お芝居」と評されたため、大会前からリベンジを公言していた8人。そのネタは見事なまでにコントで、去年の雪辱を晴らすことになり素晴らしかったし、なんなら「コント」というか「漫才」としても成立している気がして、こういうやり方なら8人で『M-1』にも挑戦できるのでは? とワクワクしてしまった。
 
【ヨネダ2000】
 昨年の『M-1』でも決勝に進出しているし、もう誰もが認める最強漫才師なのだが、今回のネタも「イリュージョン」とでもいうような突飛なネタで最高だった。もうヨネダ2000のネタに言及すること自体が野暮になっている気がするのだが、審査員から「もっと新しいことをやってほしい」と言われていて「それはさすがにかわいそうすぎる」と思ったので紹介させてもらった。
 
【ダブルヒガシ】
 こちらも文句なしの優勝。ここ2年くらいで見た彼らのネタは全部面白いし、昨年の『M-1』準々決勝もなぜ敗退したのか不思議なくらい爆笑をかっさらっていた。1つ1つのボケが強い上に人間としてのパワーがあって、さらに話の筋がドラマチックだったりするので無敵。今年の『M-1グランプリ』が本当に楽しみ。

 2日で27組のネタを見ることができたわけだが、さすがに2日連続賞レース決勝は疲れるのと、出場者も余韻に浸ってもらいたいので来年はもう少し日程をバラけさせてほしい。
夏の風物詩である『ツギクル』と『ABC』が終わったということは、『M-1』や『キングオブコント』の予選シーズンに突入するということだ。それぞれ優勝したナイチンゲールダンス、ダブルヒガシはきっと年末も主役になっているに違いない。
 
『第44回ABCお笑いグランプリ』
https://abema.tv/video/title/534-13?s=534-13_s44&eg=534-13_eg1
 

高橋雄作(TP、プロデューサー・作家・社長)

プロデューサー、作家、社長。2022年夏、テレビ朝日を退職し独立。音声配信アプリ「stand.fm」コンテンツアドバイザー、お笑いラジオアプリ「GERA」チーフプロデューサー。YouTubeチャンネル「金属バット無問題」などを手掛ける。

Twitter:@takahashigohan

たかはしゆうさく

最終更新:2023/07/17 19:00
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