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滝沢秀明氏、配信の再生数を稼ぐ方法に言及で物議…ファンの過剰な推し活を煽る?

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滝沢秀明氏

 元ジャニーズ事務所副社長で新事務所「TOBE」を立ち上げた滝沢秀明氏が、7月31日にTikTokライブを実施し、世界進出を目指して配信中心で楽曲をリリースしていく方針を表明。ランキング上位に入って注目度を上げることが重要だと語った際に「寝てる間にエンドレスでリピート再生する」「家族全員の携帯を使う」といった“再生数稼ぎ”の手法に言及し、物議を醸している。

 TikTokライブでは、滝沢氏がTOBEの今後の展開を期待するファンに向けて、「言えることも言えないこともあるけど、間違いなく一歩、二歩、TOBEは進んでおります。なので、“変な邪魔”が入っても、もう関係なくどんどん進めていきます」と意味深に語った。その上で、世界規模の配信サービスで楽曲をリリースすることで日本だけでなく海外の人たちにもTOBE所属アーティストの音楽を届けたいと具体的に説明。滝沢氏がジャニーズ副社長時代に送り出したTravis Japanも配信デビューだったが、やはりK-POPアーティストの成功例などを鑑みても、世界進出に向けて配信サービスでの成功が必須と考えているようだ。

 滝沢氏は「基本的にすべての配信プラットフォームで(楽曲配信を)やる」とした上で、「1位は難しいだろうけど、ランキングが上がると世界中で『この日本人の曲はなんだ、これが流行っているのか』って、いろんな人が聴き始めるんですよね。それによってさらにランキングがガーンと上がるんですよ。それをやることで、皆さんの努力が世界に届く。もちろん、曲を気に入ってもらえなければそれ以上伸びないけど、俺らも頑張ってやっていますので、みんなで一緒に聴きましょう」と呼びかけた。

 さらに「Apple MusicやSpotifyなどは世界配信なのでランキング上位になれば海外の人たちが聴くきっかけになる」とし、どの配信サービスを利用するかを「8月の1週目までに決めておいてほしい」とファンに依頼した。「8月の1週目にリリースがあるわけではない」と強調し、あくまでファンの反応を見て戦略を整えるという意味だとしたが、8月中にも楽曲配信がありそうな口ぶりにファンは色めき立った。

 TOBEには、元King & Princeの平野紫耀と神宮寺勇太、元V6の三宅健、ジャニーズ時代にIMPACTorsとして活動していた7人組「IMP.」が合流しており、楽曲リリースが開始されれば盛り上がること必至。特に、ジャニーズ時代から世界進出の夢があったとされる平野と神宮寺は、滝沢氏が示した「配信サービスから世界へ」という戦略にぴったりで、ファンは期待せずにいられないところだ。

「再生数伸ばしてねーとは言いづらいから、察して」

 この戦略の肝は「いかに再生数を増やして配信サービスのランキング上位に入るか」という点だが、ライブ配信の中で滝沢氏が言及した方法が物議を醸している。

 滝沢氏は「たとえば、家族全員の携帯。寝てる間にエンドレスリピートで聴けるものがあるんですね。一回聴いたら1ポイントだから。寝てる間も夢の中で聴いてるから、それはズルくありません」などと発言。あくまで「そういうやり方があるのは面白いよね」というスタンスでの言葉だったものの、ファンからすれば、滝沢氏から暗に「家族の携帯も使って寝てる間にもエンドレスリピートで再生数を稼いでくれたら、TOBEおよび所属アーティストのためになる」と伝えられたとも受け止められるだろう。

 その一方で「再生数を伸ばしてねーとは言いづらいから、そこは察してください」といった言葉もあったのだが、これも「再生数を伸ばしてほしい」という本音がむしろ浮き彫りになったとも見ることができる。

 この一連の発言がSNSなどで拡散されると、ネット上で「家族を推し活に巻き込むのを推奨してるってこと?」「ファンが自発的にやるならまだしも、事務所の社長がこんな方法を口にしちゃダメ」「これでランキング上位に入ってアーティストはうれしいの?」などと疑問の声が続出。また、そもそも基本的に同一のIPアドレスでの再生は一定時間内で1回しかカウントされない仕様が多いため、エンドレス再生しても意味がないという指摘もある。

 ファンからは「タッキーはエンドレス再生するようにお願いしたわけじゃない」「タッキーはそんなこと言ってない」といった擁護の意見もあるが、滝沢氏の真意は別にしても、ライブ配信中に「家族全員の携帯」「エンドレスリピートで聴けるものがある」「皆さんの努力が世界に届く」といった発言があったのは事実で、批判が拡大しているようだ。

キンプリ永瀬と高橋はファンに「無理しないで」

 かねてから音楽界では、意図的にランキング順位を押し上げる“チャートハック”の手法が賛否を呼んでいる。かつてはファンがCDの大量買いなどをするケースが目立ち、ジャニーズタレントなどでは今でも続いている手法だが、ストリーミング配信でもLINE MUSICを中心に「一定以上を再生した人は特典に応募できる・特典がもらえる」というキャンペーンが行われ、特にアイドルでは大量の再生回数と引き換えにサインやミート&グリートが特典としてつくため、再生数を稼ぎやすく、ストリーミング上位を狙える状況だ。

 そのためビルボードジャパンは昨年4月、ストリーミング再生数のチャート集計方法の変更を発表しており、その後、具体的なサービス名は伏せながらも「一部サービスにおける施策によって、再生回数が市場全体の平均バランスから大きく乖離」する楽曲が存在し、そうした曲のポイントを引き下げると具体的に言及する事態となった。

 こうした状況について、SKY-HIこと日高光啓は「『応援するためにたくさん買わなくちゃ』という義務感で続ける応援の形は健康的ではない」「ファンが自ら進んでCDを大量買いすることに正当性があって幸せな行動なら否定はしないが、問題はファンの競争心や射幸心を煽ることにある」などと、たびたび警鐘を鳴らしている。また、ビルボードジャパン側も「アーティストの夢を叶えようとするファンダムの熱量は大切にしたい部分もあるのですが、それが行き過ぎてしまうと、『再生する』ことが目的となってしまいます。それは新たなファンの流入を阻害することにつながりかねないですし、“音楽を聴いている”とは言えないのではないでしょうか」「ファンダム(熱烈なファンの集団)の人たちが、あの手この手でチャートをハックしようとしていることは知っています。逆に聞きたいんですが、それって楽しいですか?」と、ファンによる組織的な“再生数稼ぎ”に苦言を投じたこともあった(KAI-YOU〈Billboard運営が警鐘「チャートハック目的では、音楽を“聴く”とは言えない〉)。

 過度の推し活については、King & Princeに残留した永瀬廉と高橋海人からのファンへのメッセージも話題になった。7月26日にゲスト出演したフジテレビ系『TOKIOカケル』で、永瀬が「2人になって形は変わったけど、CDを買ってあげようとか、YouTubeの再生回数を増やそうとか思わずに、これまで通りに見守ってくれるだけでいい」と発言し、高橋も「ファンのみんなは無理しないでほしいなと思う」と同調したのだ。

 King & Princeは今年5月に平野、神宮寺、岸優太が脱退したが、5人体制の最後に華を添えようとファンの推し活が過熱し、6月に発表された「オリコン上半期ランキング2023」で期間内売り上げ184.1億円で「アーティスト別セールス部門 トータルランキング」の1位を獲得。5人体制最後のシングルとなった『Life goes on/We are young』は発売から3日足らずで100万枚の大台を突破し、デビューシングル『シンデレラガール』も3人の脱退前にミリオンを達成させたいと購買運動が広がり、実際に累計100万枚に到達した。YouTubeでも、シングル「ツキヨミ」のミュージックビデオ再生数がジャニーズ初の1億回に到達し、チャンネルの総視聴回数が10億回に達するという大記録を打ち立てた。

 こうした推し活は売上的な観点でいえばありがたいはずだが、ファンの金銭的・時間的な負担が大きかったのも事実で、永瀬と高橋は感謝しつつも「無理しないで」と呼びかけた形になる。こうした状況から、事務所トップである滝沢氏の今回の発言は「ファンの過剰な推し活を煽っている」とみられかねず、ネット上で騒動が拡大する要因の一つになっているようだ。

 滝沢氏は「コンサートをするには20曲以上必要。曲作りに時間がかかり、曲数がそろわないので当面ライブはない」としており、音楽配信の成否がTOBEのスタートダッシュのカギとなりそうで、だからこそ、思わず再生数への言及で熱が入ってしまった部分もあったのだろう。世界進出への強い意志があることは頼もしい限りだが、ランキング入りを重視するあまり、ファンに過度の負担を強いると誤解されかねない発言をするのは、イメージ戦略の観点からも避けたほうがよさそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2023/08/01 21:00
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