SMAP再結成を後押しか !? キーマンのさんま、松本人志の動きに業界が注目

　創業者である故・ジャニ—喜多川氏の性加害問題で揺れるジャニーズ事務所。そんななか、お笑い界の2大巨頭の後押しにより、SMAP再結成の期待が高まっているという。

 「明石家さんまは、メンバー5人と親しく、以前から彼らを気にかけていました。そのことは、さんまの後輩であるダウンタウンの松本も当然、知っています。『新しい地図』の3人も民放への出演を実現させ、さまざまな障壁がなくなった今、2人がSMAP再結成を後押しするのではないかと見られているんです」（お笑い関係者）

　2016年12月末に解散したSMAPは、翌年、稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾が事務所を退所し、元チーフマネージャーが設立した事務所で「新しい地図」としてスタート。追ってジャニーズ事務所から独立した中居正広は個人事務所「のんびりなかい」を設立し、メンバーのうち木村拓哉だけがジャニーズ事務所に残留した。

　さんまが、02年に放送された月9ドラマ『空から降る1億の星』（フジテレビ系）で木村と初共演して以来、現在まで公私に渡って親密な関係を続けているのはよく知られているが、16年12月末にSMAPが解散してからは、他のメンバーとは疎遠になっていたという。

「香取はSMAP解散時に、キムタク一人がいち早くジャニーズ事務所への残留を決めたことで、わだかまりを抱いていたんです。それで、キムタクと親しいさんまとの共演も避けていたそうです。」（バラエティ番組スタッフ）

　新しい地図として活動を再開した稲垣、草なぎ、香取の3人は、当初こそジャニーズ事務所の横やりにより、民放出演がままならなかったものの、見事に再ブレーク。順調に活動を進め、3年前には再結成の話が持ち上がったが、香取が難色を示したという。

「しかし、昨年7月30日に放送された『第11回　明石家紅白!』（NHK）に香取がゲスト出演したことで、さんまと7年ぶりに共演。連絡を取り合う仲に発展したそうです」（前同）

　番組収録後、さんまは香取を食事に誘い、3人に対する木村の気持ちを代弁。それによって香取のわだかりも消えていったという。

　その後、今年4月30日にスタートした松本と中居の新番組『まつもtoなかい』（フジテレビ系）の初回ゲストとして香取が出演。中居と6年ぶりの共演を果たしたほか、その直前には『人志松本の酒のツマミになる話』（フジテレビ系）に稲垣が出演。松本が、それまでタブー視されていたSMAP解散の話を聞きだす場面もあった。

「松本は中居と親しく、そのため、“SMAP再結成のキーマンは松本では”と見る向きもあるようです。ただ、松本はさんまが以前からSMAPメンバーのことを気にかけていたのを知っていますからね。先輩を差し置いて動くようなことはしないでしょう」（前出の芸能ライター）

　メンバー間でも、昨年末に草なぎと木村が約6年ぶりに再会していたことが明らかになっているが、いずれにしても、吉本興業の2大巨頭が再結成のカギを握るとみられるSMAP。さんまにしても松本にしても、金銭が絡むような利害はなく、純粋に再結成を期待しているからこそ、メンバーも素直に受け取れるのではないかと期待されている。

「さんまはかつて、“自分はキムタク派“だと発言してファンから顰蹙を買ったことがありましたが、あれは、彼一流のシャレ」（吉本興業関係者）

　その木村は、ジャニ—喜多川氏の性加害問題の影響で、資生堂のCMが白紙に戻ったとの報道もあり、事務所の去就がにわかに取りざたされている。

　SMAPの再結成にあたり、お笑い2大巨頭の動きが注目される。

（文＝本多圭）

本多圭（ジャーナリスト）

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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