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TVerドラマ人気ランキング

『最高の教師』が『真夏のシンデレラ』超えで2位に! TVerドラマ人気ランキング

『最高の教師』が『真夏のシンデレラ』超えで2位に! TVerドラマ人気ランキングの画像
『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』ドラマ公式サイトより

 在京民放キー局5社を中心として2015年10月に始まったTVer。参加局、取り扱う番組も増え、2023年5月には月間動画再生数が3億5877回と過去最高を更新し、TVer単体の月間アクティブユーザー数(MAU)も2800万の過去最高記録に達するなど、もはや定番のサービスとなった。今や「見逃し配信」は当たり前となったが、やはりTVerではドラマが圧倒的に見られており、ドラマの見逃し配信需要がこのサービスを牽引していると言えるだろう。

 しかしTVerにおける再生回数は基本的に非公表で、期ごとの番組再生数ランキングなどで一部が明らかになるか、あるいは新記録を打ち立てた時などに番組側が発表する程度。そのため、視聴率をもって番組が語られてしまう状況が長らく続いている。

 そこで、TVer再生数ランキングの総合ランキングを定点観測することで、視聴率とは違ったドラマ人気をある程度は可視化できるのではないか、と考えたのが本企画だ。総合ランキングでの順位に対しポイントを付け、合計した結果から日刊サイゾー独自の「TVerドラマ人気ランキング」をご用意した。今週は8月5日(土)~8月11日(金)までを観測(1日2回、決まった時間にTVer総合ランキングをチェック)した結果をお伝えする。

『VIVANT』3連覇、『最高の教師』がついに『真夏のシンデレラ』超え

 今回の結果は以下のとおり。

『最高の教師』が『真夏のシンデレラ』越えで2位に! TVerドラマ人気ランキングの画像2

 今週もTBS系日曜劇場『VIVANT(ヴィヴァン)』の圧勝で、これで3連覇。TVerお気に入り登録者数も前週比+14万ほどで136.4万人(5日0時時点/以下同)で、2位以下との差は前週は21万人ほどだったが、今週は28万人ほどとさらに開くなど、独走態勢だ。世帯視聴率も全話平均で民放唯一の2ケタ作品と、すっかりこの夏の覇権ドラマとなっている。6日放送の第4話ではついに松坂桃李も登場し、第5話からは「誤送金事件」から新たな展開へと突入しそうで、ここからさらに勢いづくのか、失速するのか。注目だ。

 そしてついに2位の座が変動。これまでフジテレビ系月9『真夏のシンデレラ』が3週連続で2位となっていたが、2週連続で3位となっていた日本テレビ系土曜ドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』がついに逆転。『真夏のシンデレラ』と『最高の教師』の差がじわじわと縮まっていたことはこれまでもお伝えしていたが、今週2ポイント差という僅差で『最高の教師』が上回る形に。『最高の教師』のほうがお気に入り登録者数の増加ペースが大きいということも先週もお伝えしたことだが、7日には『最高の教師』がお気に入り登録者数で『真夏のシンデレラ』を抜き去って今期2位となっており、この逆転劇が本人気ランキングにも反映されたといえるだろう。両作とも、TVer再生数ランキングでの推移はほぼ同じようなものだが、『最高の教師』のほうが総合で7位以内に滞在する期間が長く、トップ10内での踏ん張りが強かったことが勝因だ。

 さらに今週4位には中村倫也主演のテレビ朝日系木曜ドラマ『ハヤブサ消防団』が返り咲き。『世界水泳』によって7月27日が放送休止となった影響で前週は19位にまで下がったが、ふたたびトップ5に舞い戻った。のみならず、7月22日(土)~7月28日(金)週ではTBS系金曜ドラマ『トリリオンゲーム』の後塵を拝して5位だったものの、今週は『トリリオンゲーム』超えとなる4位に。こちらもまた、『ハヤブサ消防団』はお気に入り登録者数で9日に『トリリオンゲーム』を抜き去って今期5位まで浮上しており、その勢いが反映された形だ。

 一方、5位転落となった『トリリオンゲーム』はストーリーは盛り上がってきてはいるものの、TVer再生数ランキングでの動きは鈍さが出ている。先週の前週比49ポイントダウンほどではないにせよ、今週も9ポイントダウンと失速傾向なのだ。TVer再生数ランキングでは総合トップ10の滞在期間が減っており、このままだとカンテレ制作・フジテレビ系列放送の火ドラ☆イレブン『ウソ婚』に5位の座を奪われる可能性も。『ウソ婚』はお気に入り登録者数89.7万人で、90万人の『トリリオンゲーム』との差を縮めてきており、増加ペースも『ウソ婚』のほうが大きいことから、『ウソ婚』がお気に入り登録者数で『トリリオンゲーム』を抜き去りそうなのだ。この目黒蓮と菊池風磨の主演ドラマ対決の動向も注視したい。

 気になるところでは、今週8位までダウンした読売テレビ制作・日本テレビ系列放送の日曜ドラマ『CODE-願いの代償-』の落ち込みだ。7月2日放送開始とスタートが早かったこともあり、8月6日時点で第6話まで進んでいるが、第6話で世帯視聴率自己ワーストを記録。そしてTVerでも失速し始めており、前週比23ポイントダウンとなった。TVer再生数ランキングの推移を見ると、前週までは総合で最低順位14位だったのが、今週はトップ15から脱落する期間が2日もあるなど動きが鈍い。今週は、先週7位の日本テレビ系水曜ドラマ『こっち向いてよ向井くん』も前週比29ポイントダウンと落ち込んでいる。

 一方で、『こっち向いてよ向井くん』と同じ水曜22時対決となっているフジテレビ系水曜ドラマ『ばらかもん』は前週比25ポイントアップでやや復調し、今週11位に上昇。それでもTVer再生数ランキングで総合トップ10滞在期間が2日のみと厳しい状況で、お気に入り登録者数ふくめ、『こっち向いてよ向井くん』に差を付けられている。視聴率では『ばらかもん』の3勝2敗と混戦状態だが、この水曜ドラマ対決の行方も気になるところだ。

〈前回のランキングはこちら〉

新城優征(ライター)

ドラマ・映画好きの男性ライター。俳優インタビュー、Netflix配信の海外ドラマの取材経験などもあり。

しんじょうゆうせい

最終更新:2023/08/12 11:00
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