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中日連敗でも立浪監督を批判できない「身内メディア」 「敵に回すと…」

中日連敗でも立浪監督を批判できない「身内メディア」 「敵に回すと…」の画像
写真/Getty Imagesより

 8月21日時点でビジターの試合で12連敗中、借金を「24」も抱え、もはやセ・リーグにおいて瀕死状態の中日ドラゴンズ。指揮する立浪和義監督への風当たりはどんどん厳しいものになってきているが、一方で「身内メディア」はどこまでも擁護しており、周囲はあ然としているという。

「借金を24も作ったのは2016年以来のこと。今後もチーム状況が良くなることはなかなか厳しい状況なので、どんどん増える。ちなみに1995年には最大で35まで増えて、当時指揮した高木守道監督はシーズン真っ只中の6月に途中休養して現場に戻ってきていません。立浪監督が置かれた状況はそれほど厳しいものです」(球団OB)

 ぬるま湯体質でチーム再建など絶対にかなわないのは当たり前の話として、問題はいつまで経っても地元メディアが立浪監督を“擁護”する状況が続いていることだろう。

「つい先日も一部で立浪監督のパワハラ気質の報道があったばかり。なのに、それについて誰も何も問題視をしない。むしろその環境で力を発揮できない選手のほうが悪いという論調すらあります。あれでは選手が無気力になってしまう気持ちも分かります」(同)

 そこまで立浪監督を擁護するのはどうしてなのだろうか。名古屋のテレビ局関係者が次のように耳打ちする。

「立浪監督は名古屋の政財界・メディアのトップとの強力なパイプがあります。そのため表立った批判をすることがなかなかできないのです。特に飲食関係の情報網は凄まじく、評論家時代から球界関係者がどのお店で誰と食事していたのかがつぶさに分かるとか。“立浪監督を敵に回すと名古屋で生きていけなくなる”ということをみな理解しているので大人しくしている……というのが現状です」

 ところが、現実問題として試合には負け続き。成績が出ていない以上は批判されて然るべきはずだが……。

「球団親会社が発行するメディアは、立浪監督が監督就任前に評論を務めており、今後ユニフォームを脱げば再び戻ることになる。今は一次情報を入手する貴重なルートにもなるので、どんなことも見て見ぬふりを貫き通しています。これが利害関係のある名古屋のテレビ局だったらまだ分かるのですが、むしろテレビ関係者から、なぜもっと新聞メディアは立浪監督を批判しないのかと憤る声がかなりの数あります」(前出・名古屋のテレビ局関係者)

 成績はセ・リーグ最下位なのにもかかわらず、立浪監督の批判はもはやアンタッチャブルな領域にまで達している。こんな状況で勝とうというほうがそもそも無理なのかもしれない。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/08/23 06:00
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