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阪神・岡田監督、ヤクルトへの怒り収まらず…NPB界隈からは“厄介者扱い”に

阪神・岡田監督、ヤクルトへの怒り収まらず…NPB界隈からは“厄介者扱い”にの画像
写真/Getty Imagesより

 まだまだ火は燻っている。9月3日のヤクルト戦で右脇腹付近に死球を受けた阪神・近本光司について岡田彰布監督が4日、東京都内で取材に応じ、「そやから投手監督の発想なんやな!」と自軍主力を潰したヤクルトの高津臣吾監督に敵意むき出しにまたも怒った。

 一晩経って落ち着いていると思いきや岡田監督の憤りは相当なものだった。7月に巨人の高梨から死球を受けた時と違って骨折まではいかず、最終診断結果は「打撲」。これを受けて5日・6日の名古屋遠征は登録抹消せずに一軍帯同させることを明かした。

 だが前夜の試合終了後、高津監督がお詫びを入れずそそくさとベンチを引き上げた挙句に「ぶつけようと思っている訳ではない。持ち球がシュートなので……」と会見で弁明。すると、岡田監督は「お前そんなん、高津のコメント読んだら『シュートピッチャーやから』って、当ててええんかよ。そやからピッチャー(出身の)監督の発想なんや! 自分ら(投手)は当てられへんからな、そういうことやんか」と再び激怒。最後は「野手(出身の監督)はそういう(死球の)痛みが分かるからな、感覚の違いなんやろ!」と吐き捨てた。

 この岡田監督の激怒ぶりが伝わっていたのか、同日、日本野球機構(NPB)で12球団の幹部が集う会議に出席したヤクルト球団幹部は釈明に追われた。

「持ち回りでセ・リーグの理事長を務めるヤクルト球団の江幡専務は、この一件について聞かれると『内角を狙わないと勝負にならない。高津監督に怒られるが、ギリギリ投げる技術がなかったんだと思う』と頭を下げていました。会議には阪神の嶌村球団本部長もいましたが、同席したNPB関係者が取材対応中にわざわざ間を割って入って『2人は極めて友好的に笑顔で会話していました』と説明するなど、事態がこれ以上悪化しないように必死です。試合中、しかも特定球団の揉め事をNPBが事態収拾に乗り出すこと自体、かなり異例のこと。背景には、同じNPBが統括する審判とのトラブルが起こったり、他球団のイベントに苦言を呈すなど、自由奔放に立ち振る舞う岡田監督への心証が悪いと感じる球界関係者が多いことも影響している。今後もトラブルが収まる気配は全くありません」(スポーツ紙野球デスク)

 チームは優勝マジックを15まで減らし、2018年ぶりのリーグ優勝となれば、またネット上で「#岡田大監督」が広まることになりそうだが、一方で球界内では徐々に“厄介者扱い”されてきているのもまた事実。球団内で軌道修正できるフロント陣が皆無なのは、岡田監督にとっても不幸なのかもしれない。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/09/06 06:00
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