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北野武監督、『アウトレイジ』以来の最新作が公開目前もイマイチ盛り上がっていないワケ

北野武監督、『アウトレイジ』以来の最新作が公開目前もイマイチ盛り上がっていないワケの画像1
北野武(写真/Getty Imagesより)

『アウトレイジ 最終章』以来6年ぶりとなる北野武監督最新作『首』が11月23日に封切られるが、関係者は「大コケ」にならないかと戦々恐々だという。

「本能寺の変」を題材にした同作は、構想に30年間を費やしたという壮大なエンターテインメント。バイオレンスと笑いの“北野ワールド全開”という触れ込みとなっている。

 しかし、公開を間近に控えているにもかかわらず、前宣伝はやや盛り上がりにかけている印象。その理由を映画ライターが耳打ちする。

「脚本・編集・監督・主演を務めたたけしが宣伝に協力的ではないようなんです。しかも、出演するならそれなりのギャラが必要とのこと。通常、宣伝で出演するタレントに対しては、お気持ち程度のギャラが発生するケースはあっても、基本的にはノーギャラが通例。それでも作品愛があるから監督、出演者は協力を惜しまないのですが……。製作母体のKADOKAWAはたけしサイドと契約で揉めたとの報道も出ていましたが、たけしの番宣稼働がうまくコントロールできていないのかもしれません」

 そんな北野監督は、絶好の宣伝チャンスを不意にしていたことが一部メディアで報じられている。

「NHKが大みそかの『NHK紅白歌合戦』にたけしの出演を目論んでいたそう。今年の紅白は、旧ジャニーズ勢の出演がゼロとなり、視聴率を維持するために例年以上に“仕掛け”が必要。そこで、大河ドラマ『どうする家康』と『首』のコラボ企画が持ち上がっていたようです。しかし、司会の有吉弘行をたけしが認めていないということで、実現することはなかったとか。たけしといえばバラエティー番組のギャラが1本300万円とされており、最近はそれに見合う視聴率も取れていないことから、テレビマンの“使いたくない大物タレント”に名前が挙がっている。レギュラー出演している『世界まる見え!テレビ特捜部』(日本テレビ系)や『奇跡体験!アンビリバボー』(フジテレビ系)も来年は安泰ではなさそうなだけに、ノーギャラでもTV番組に出まくって存在感を見せつけたほうが得策な気がしますが……」(テレビ関係者)

 11日には『首』のキャストである大森南朋が『ごぶごぶ』(MBS)に出演し、北野監督に叱られたエピソードを披露している。他にも西島秀俊、加瀬亮、中村獅童、木村祐一、遠藤憲一、浅野忠信など個性派俳優がキャストに名を連ねているが、宣伝は監督の代わりに出演者全員がフル稼働することになるのだろうか。

大山ユースケ(ライター)

1990年、千葉県生まれ。某大手メディアに勤務中の複業ライター。得意ジャンルはお笑いと酒。

おおやまゆーすけ

最終更新:2023/11/18 08:00
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