本多圭の『芸能界・古今・裏・レポート』

北野武の新作映画めぐり、KADOKAWAと泥沼劇…たけし映画はもう見られないのか

文=本多圭(ほんだ・けい)

北野武の新作映画めぐり、KADOKAWAと泥沼劇…たけし映画はもう見られないのかの画像1
たけしは、自身の公式サイトでも反論を掲載。今後も同サイトで反論を続けていくという(画像は、北野武公式サイトより)

 先日、「週刊新潮」が報じた、ビートたけし(北野武)の最新映画『首』(仮題)をめぐるお蔵入り危機トラブル。前回、当欄 (https://www.cyzo.com/2022/07/post_316796_entry.html)でも、契約をめぐってたけし側と制作のKADOKAWAとが未だに調整がついていないとする関係者の証言を紹介したが、今回、トラブルが明るみに出たことによって、『首』(仮題)がお蔵入りする可能性が高くなったという。

「実は、このお蔵入り危機に関しては、約2カ月前に『週刊実話』が、[製作・配給の角川映画と契約交渉難航でたけし新作“お蔵入りの危機”]という記事でスクープを出しているんです。ただ、その時はたけし側もスルーしていたのですが、今回、『新潮』の報道に関して、たけしが即反論したことで、注目度が高まりました」(芸能ライター)

 たけしの最新映画『首』(仮題)は、2019年に自身が執筆した歴史小説『首』を原作に、映画『アウトレイジ最終章』以来、たけしが4年ぶりにメガホンを握るとあって、ファンのみならず注目を集めてきた作品。だが、昨年10月にクランクアップして以降、いまだ完成せず、業界では、トラブルの可能性が囁かれてきた。

「そこで、『週刊実話』が最初に“お蔵入り危機”を報じたのですが、今回、新たに『新潮』が、まずはウェブ版の『デイリー新潮』で[ビートたけし“最後の映画”がお蔵入りになっていた 契約を巡りKADOKAWAと対立]と報じ、さらに誌面で詳報したんです」(前同)

「新潮」の記事は、KADOKAWAがたけしと契約をめぐって揉めている、というもの。具体的には、映画製作をめぐり、KADOKAWAはじめ数社が3億円強を出資したものの足りず、ネットフリックスに10億円で動画配信の権利を売り、不足分を賄おうとしたところ、たけしが金を要求してきたという。

 「新潮」に掲載されたKADOKAWA関係者の談話によれば、「これ(編注:ネットフリックスによる動画配信)を知って、どうもたけしさんが“オイラにも寄越せ”となってしまったようなのです。10億円の15%に当たる、1億5千万円をほのめかしてきた」というが、この報道が出ると、たけしはすぐさま反応した。

「『NEWSポストセブン』を通じて、“また俺と喧嘩している週刊誌が馬鹿なことを書いている”“『首』については、撮影当初からKADOKAWAに早く契約を結んでくれとお願いしていたんだけど、編集作業に入ってもまだ契約してくれないので、やむを得ず作業を止めた”と反論。むしろ、KADOKAWAが提案してきた契約の内容が一方的だったと強調していましたが、現場を知る関係者によれば、どうも話は違うようです」(映画プロデューサー)

 KADOKAWAと契約の合意ができない背景には、たけしの事務所のある役員の存在があるという。

「契約にあたって、金銭も含めて無理難題をふっかけてきたんです。映画製作に慣れていない役員が口を出したことで、KADOKAWAとの関係が悪化したんです」(事情を知る映画関係者)

 この役員の介入もあって撮影はトラブル続きだったというが、それでも昨年10月、クランクアップにこぎつけた。

「通常、たけし映画の場合、撮影終了直後から編集作業が始まるのですが、ただ、たけしや関係者が世田谷区にある編集スタジオに現れた形跡はほとんどありません。というのも、スタジオは開けていれば、経費や人件費などで金がかかるので、使用状況が分かるんです。たけしは長らく“編集作業中”と言い訳してきましたが、編集に10カ月以上もかかるなんてことは考えられませんし、スタジオの使用形跡からすれば、編集の半分も終わってないのではないでしょうか」(前同)

 編集作業が再開できないのは、KADOKAWAが提案してきた契約内容が一方的だからとするたけしは、さらに、“『首』は俺の最後の映画ではない。今、他の映画の準備をしている真っ最中だ”とのたまっている。

 ちなみに、たけしは今年3月、長年レギュラーコメンテーターを務めていた報道情報番組『新・情報7daysニュースキャスター』(TBS系)を降板する際、“映画も編集中のものもあるし、新しい撮りたい話もある”と語っていたが……。

「4月30日には、『ゴールデン・マルベリー賞(生涯功労賞)』を受賞したイタリアのウディネ・ファーイースト映画祭にオンラインで参加し、授賞式への不参加を詫びながら、“ちょうど映画の編集の時期でもあるし、ちゃんと新作を持ってウディネ(映画祭の地)にはお詫びとお礼に行きたいと思います”と語っていました。ただ、映画の編集作業は今年に入ってストップしていたと話していましたので、辻褄が合いません。ここで話している“新作”が『首』を指すのかどうかも不明です」(スポーツ紙記者)

 別の映画関係者は「『首』の公開がどうなるかわからないときに、次の映画の準備をしているとコメントしていますが、もしそれがホントだったら、映画人として失格でしょう。KADOKAWAだって、黙ってはいないでしょう」と語る。

 これまで、“世界のキタノ“と呼ばれる北野武映画を支えてきたのは、元『オフィス北野』の社長で映画プロデューサーの森昌行氏だった。北野組の元スタッフは、「森氏がいたら、こんなトラブルは起こらなかった。結局、“北野映画=森氏”だったんです」と嘆くが、このまま『首』が最後の映画になってしまうのかーー。

 ともあれ、たけしの反論にKADOKAWAがどう対応するのか、注目だ。

(文=本多 圭)

本多圭(ほんだ・けい)

本多圭(ほんだ・けい)

芸能取材歴40年以上、タブー知らずのベテランジャーナリスト。主な著書に『 スキャンダルにまみれた芸能界のトンデモない奴ら』など。

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最終更新:2022/08/12 14:30

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