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ガーシー「落語家」転身宣言に賛否…弟子入りせずで「認められない」とプロが苦言

※イメージ画像:GettyImagesより

 俳優の綾野剛らを脅迫したとして5つの罪に問われ、懲役3年、執行猶予5年の有罪判決を受けた元参院議員のガーシー(東谷義和)が、落語家への転身を宣言した。

 弟子入りせずに秋のデビューを目指しているというが、これに対して現役の落語家から「誰かの弟子にならなければ落語家として認められない」「高座には出られない」といった苦言が噴出。ネット上では「落語界は排他的すぎる」「既得権益ではないか」といった意見もあり、賛否を呼んでいるようだ。

 ガーシーは4日に編集者の箕輪厚介氏とのトークイベントに出演し、今後の生き方として、「最もリスペクトしている人」から得意の話術を生かして落語家の道へ進んだらどうかと助言されたと明かした。

 ガーシーは「俺にしかできひんちゃうか、向いているな」と感じたといい、すでに高座名も「東笑亭ガーシー」に決めていると告白。通常は師匠に弟子入りして修業することになるが、ガーシーはある落語家に「もう東さんぐらいの知名度があったら人の看板はいらない。自分で看板をあげてください。創作落語をやったら絶対いけます。寄席とかも呼ばれますよ」と太鼓判を押され、独自に落語の勉強やネタ作りをして10月のデビューを目指すことにしたという。

 これに対して、ネット上で「噺家なめんな」「落語家じゃなくて落伍者」といった批判が起きていると報じられると、ガーシーは自身のSNSでニュース記事を引用した上で「批判が多いほどやる気になるなーw 落語家やなくて落伍者、うまいことゆうなー笑笑 落ちたからこそ這い上がるしかない もーこれ以上、下がんないんでw」と記し、落語家転身への決意の固さを明かしている。

 しかし、この驚きの転身宣言に本職の落語家は渋い顔だ。三代目東生亭世楽は、5日付の自身のSNSで「誰かの弟子にもならず。なんてのぁプロの世界にはありません。あれだけ売れてた方正(月亭方正)さんだって八方師の弟子になってる。素人(少なくとも落語家としては)ですから皆さん真に受けないようにw そして名前が『東笑亭ガーシー』迷惑です。苦笑」と苦言を呈した。

 「排他的すぎるのでは」との意見もあったが、世楽は「落語家。ってのぁ国家資格でもなんでもない。ですンで客が入りゃ(御足が入りゃ)プロです」としつつ、「ただ、伝統芸能の世界の一員として(弟子入りしないと)『寄席』という席には出してもらえないんです。方正さんや三度(桂三度)さんばかりでなくこういうw落語家も生まれた今、排他的な事でガーシーを認めない。ってってんじゃないんですよ。弟子に入る、そして入らなきゃどうして認められないのか?って意味を考えてくれないかね」と補足説明。弟子入りしなければ認められないのは、歌舞伎や相撲などの世界と同様だと指摘した。

 これに対して「既得権益を守るためのルールなのでは」といった疑問の声が上がったが、世楽は「ガーシーが落語演るってってんのをダメだのイヤだの言ってません」と強調した上で、「(東笑亭ガーシーという)名前が『伝統社会』としても『あたし個人』としても迷惑だから言ってんです。で、既得権益みたいに謂う御仁。それ棋士や歌舞伎や相撲の世界にも言ってくれよな?」と主張。単にガーシーが落語をするだけなら文句はないが、「東生亭」を名乗られるのは迷惑という考えのようだ。

 世楽の苦言に対して、ガーシーは「絡んできてくれてうれしいねーw 認めてもらえなくても頑張りますw」と反応。別の投稿でも「いろんな落語家さんが賛否両論をゆえばゆうほど、認知度が上がってくなーw ありがたい!!」などと記しつつ、ハッシュタグで「#東笑亭ガーシー」「#落語始めます」「#けっしてふざけてません」「#怒らんといてー」と前向きに呼びかけた。

 一方、桂空治は5日付のSNSで「ビッグネームの新規参入、面白い」「落語界にガソリンぶち撒いてくれてありがとうございます!もっと多くの方に落語が注目され、本物の芸の素晴らしさを知ってもらえる良いきっかけになります。『落語』という言葉を発して頂けただけでも感謝です」と好意的な反応を見せた。

 しかし、ガーシーが落語家になれるかどうかについては「だけど『落語家』にはなれないだろうし、師匠に弟子入りするのって知名度とか看板とか、そういう問題じゃない。是非『落語愛好家』として落語を広めて頂きたい。かなり期待してます。我々プロの落語家も違いを見せるチャンスだね」とつづり、弟子入りは必須という世楽と同様の考えを示している。

 暴露系YouTuberで活動していたころは完全に道を間違えていたが、話術についてはプロの芸人たちも舌を巻くほどだったガーシー。まさかの転身宣言で落語界によくも悪くも旋風を巻き起こしそうで、今後の動向に注目が集まりそうだ。

SNSや動画サイト、芸能、時事問題、事件など幅広いジャンルを手がけるフリーライター。雑誌へのレギュラー執筆から始まり、活動歴は15年以上にわたる。

さとうゆうま

最終更新:2024/06/06 15:00
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